Win10チューニング,WindowsUpdate


(Source:Microsoft)

MicrosoftはCPUの脆弱性Spectre (Variant 2 / CVE-2017-5715)に対応するため、Intelのマイクロコードを含んだ更新プログラムをMicrosoft UpdateカタログにKB4090007として掲載しました。この更新プログラムはWindows10 v1709 Fall Creators Update用となっており、現時点ではSkylake CPUを対象にしています。

KB4090007のページによると 「新たなマイクロコードが利用可能になると、このKBページを通じてアップデートを提供していく」 と伝えており、もしかしたら、同じKB番号で対象CPUがどんどん追加されていくのかもしれません。

適用時の注意点として、過去にレジストリ操作等でSpectre対策を無効にしている場合は、適用前に有効にしておく必要があるとのことです。

マザーボードメーカーが提供するBIOSアップデート(ファームウェア)の場合はPC起動時にマイクロコードがCPUに読み込まれるため、全てのOSにマイクロコードが適用されるかたちとなりますが、KB4090007の場合、Windows起動時にマイクロコードがCPUに読み込まれるため、Windowsでのみマイクロコードが適用されます。

ちょっとややこしいですが↓こういうことです。

マイクロコードを含むパッケージマイクロコードの読み込み適用範囲
KB4090007Windows起動時KB4090007を適用しているWindowsのみ
マザーボードのBIOSアップデートPC起動時 (OS起動前)全てのOS

KB4090007は技術的にはWindowsのパッチのひとつとして動作しているため、もし、マイクロコードに何かしらの不具合があった場合は、Windows上から普通にアンインストールができます。マザーボードにBIOSアップデートを行う前に、問題がないかどうか確認しておく手段としても良いかもしれません。

しかし、以前のマイクロコードでは再起動問題だけでなく、データの消失や破損というとんでもないやらかしをしていたり、 「再検証したらSkylakeだけはやっぱ大丈夫だったから以前から変更なし」 というガバガバな検証体制で変更を加えず再リリースをしたものが今回のマイクロコードだったりするため、使用にあたっては万が一に備えておくことをおすすめいたします。

2018/3/14追記
KB4090007がSkylake ~ Coffee Lakeまで対応しました。詳細は下記の記事をご覧くださいませ。

と言っても書いていることはこことほとんど同じですが/(^o^)\

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更新履歴
① 詳しい仕組みが判明したため、記事を大幅に改訂。以前は 「ファームウェアアップデート」 と表現していましたが、このパッチでファームウェアのアップデートはされませんでした。ごめんなさい。
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CPU


(Source:ZDNet / Neowin)

オハイオ州立大学の研究者によって、新たなSpectreの亜種が見つかりました。『SgxPectre』と名付けられたこの脆弱性は、SGXを使用したプログラムに影響し、SGXで保護されたメモリ内容を盗み見ることができるとのことです。言い換えるなら、SGXを使用していない場合は影響はありません。

詳細に興味ございましたら下記のリンクから研究論文を読むことができます。

この脆弱性に対してIntelは、既存のSpectreへの緩和策と、2018年3月16日(現地時間)公開予定のSGX SDKアップデートが効果的であるとの考えを示し、開発者には最新バージョンのツールキットの使用を促しています。

GeForce

GeForce 391.05 Hotfixドライバが公開されました。このドライバでは下記の不具合が修正されています。


[ 修正された不具合 ]
・NVIDIA Freestyleが停止する問題
・TITAN Vの表示がおかしくなる問題


また、このドライバからSurface Bookのサポートが追加されました。

で、このHotfixドライバですが、391.01で発生しているPascal環境でFirefoxを使うとTDRが発生する問題や、G-Syncモニタがまともに使えなくなる問題、その他各種不具合については言及されていません。つまるところ地雷続行です。

それでも試してみたい方は下記よりダウンロードをどうぞ。

 391.05 Hotfix Windows 7/8.1 64bit版

 391.05 Hotfix Windows 7/8.1 32bit版

 391.05 Hotfix Windows 10専用 64bit版

 388.10 Hotfix Windows 10専用 32bit版

関連記事
【GPU】 GeForce 391.01 ドライバ 不具合情報
【GPU】 GeForce 375.70 ドライバ以降に導入されたテレメトリの無効化方法

Windows,WindowsUpdate

2018年3月1日、Windows7のWindowsUpdateにKB4091290が配信されました。このパッチは2月度の『セキュリティマンスリー品質ロールアップ』KB4074598および1月度の『マンスリー品質ロールアップのプレビュー』KB4057400で発生しているICカードリーダーが正常に認識しなくなる不具合を修正します。

ただし、その不具合は修正されますが、新たに別の不具合が追加されます。KB4091290適用すると 「SMBサーバーでメモリリークが発生する場合があります」 とのことです。

以下、KB4091290のザックリ説明&直リンクです。

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更新履歴
① SMBサーバーのメモリリークについて追記。
② メモリに不正アクセスが可能な脆弱性について追記。

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GeForce,ハードウェア全般

ASRockはMicro STXの小型ベアボーンキット『DeskMini GTX/RX (Z370)』シリーズを発表しました。チップセットはZ370を採用し、GPUはMXMフォームファクタのGTX 1080またはGTX 1060を搭載しています。

GTX 1080 / 1060を搭載しながらもそのサイズは他社製品と比べて小型となっています。

メモリはDDR4-2666 SO-DIMMに対応し最大32GB、ストレージ周りはSATA3.0 x2、M.2スロット x3。CPUに関してはTDP65Wまでとされているためチョイスには注意が必要です。

なるべく小型でパワフルなゲーミングマシンを作りたいという人には良い選択肢になりそうですね! なお、各ラインナップの発売時期と価格はまだ明らかになっていません。

Windows,WindowsUpdate

2018年2月9日、テレメトリパッチのKB2952664(Win7用) / KB2976978(Win8.1用)がWindowsUpdateに配信されました。2015~2016年はWin10化ウイルスのひとつとして機能し、現在では純然たるテレメトリとして機能しています。

この糞パッチは2018年度は2月9日2月14日に配信されており、この短期間で3回目となります。情報をぶっこ抜きたくてたまらないご様子。狂ってんなぁ……。以下、いつも通りの注意喚起なコピペになります。

KB2952664(Win7) / KB2976978(Win8.1)を入れても何も良いことはありません。非表示推奨の紛うことなき糞パッチです。このパッチでシステムの互換診断なんてしても、CPUの無駄遣いで電力を消費されるだけです。 「MSに協力したい!」 って人はご自由にどうぞ。

注意事項として、KB2952664(Win7用)は何回アンインストールしても消えない場合があります。この症状に陥ってしまった場合、数回から多くて数十回、繰り返しアンインストールしないと消えません。アンインストールするには

アンインストール ⇒ 再起動せずにリストを確認 ⇒ あったらまたアンインストール、無くなるまでやる、無くなったら再起動

この手順でお試しくださいませ。あるいはBATファイルで処理するのも手です。

KB2976978(Win8.1用)はアンインストールをしても最終的に残る場合があります。これはMSのサイトで公開されている『最初からKB2976978入りのWindows8.1 ISO』を使ってWindows8.1をインストールした場合に起こります。

関連記事
【Win】 KB2952664絶対殺すマン
【Win】 WindowsUpdateで入れなくても良いKBリスト

Win10チューニング,WindowsUpdate

Windows10 v1709 Fall Creators Update用パッチKB4074588を適用すると、USBキーボードやマウスが死亡してしまい操作不能になるという致命的な不具合が出ていますが、その影響範囲はキーボードやマウスだけではないようです。Microsoftは下記の発表を行いました。

CPU


(Source:Recent PCs have little to fear from Intel's Spectre microcode updates)

Dellは2018年2月18日付でIntel環境向けにSpectre (Variant 2 / CVE-2017-5715)再起動問題に対応したBIOSアップデートの配信を開始しました。海外メディアのThe Tech ReportはさっそくこのBIOSの適用前と後のベンチマークを公開しました。

適用前と後でどれくらいのパフォーマンス差が出てくるのか。サクッと結果をどうぞ!

GeForce

海外のGeForce公式フォーラムに投稿された不具合情報です。目に付いた不具合書き込みをざっくり意訳。真偽のほどは定かではありません。ご覧いただいた方の判断にお任せします。同様の不具合をお持ちの方の参考になりましたら幸いです。

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更新履歴
① NVが公式アナウンスを更新。Firefoxの不具合はWin7でのみ発生。MPC-HCの不具合が新たに追記。
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GeForce

『ファイナルファンタジーXV』、『PlayerUnknown's Battlegrounds』、『Warhammer: Vermintide 2』、『World of Tanks 1.0』に最適化されたGeForce 391.01ドライバが公開されました。PUBGにおいては下記のパフォーマンスアップが含まれています。

また、リリースノートによると下記の不具合が修正されています。


[ 修正された不具合 ]
・BeamNGでフリッカーが発生する問題
・CoD:WWIIで影にフリッカーが発生する問題
・NvfbcPluginWindowがWindowsのシャットダウンを妨げる問題
・マルチモニタ環境でコールドブート時、ブラックスクリーンになる問題
・3DVision有効時、システムのシャットダウン時間が長くなる問題
・システムを再起動すると『デスクトップカラー設定の調整』の『ディスプレイに報告するコンテンツのタイプ』がリセットされる問題
・GTX 980 / 1080 Tiでバッファオブジェクトをマップしようとすると、OpenGLプログラムがクラッシュする問題
・GTX 965M搭載ノートのパフォーマンスが低下する問題


390番台からはセキュリティアップデート以外、32bit用ドライバのリリースは行わないとNVIDIAが告知していましたが、前回の390.77に続き、今回もセキュリティアップデートなしにも関わらずなぜか32bit用ドライバがあります。

ドライバのダウンロードは下記のサイトからどうぞ。

391.01WHQL Windows 7/8.1 64bit版
http://www.nvidia.co.jp/download/driverResults.aspx/131468/jp

391.01WHQL Windows 7/8.1 32bit版
http://www.nvidia.co.jp/download/driverResults.aspx/131450/jp

391.01WHQL Windows10専用 64bit版
http://www.nvidia.co.jp/download/driverResults.aspx/131504/jp

391.01WHQL Windows10専用 32bit版
http://www.nvidia.co.jp/download/driverResults.aspx/131486/jp

追記
不具合情報を書きました。詳細は下記の記事をご覧くださいませ。

関連記事
【GPU】 GeForce 375.70 ドライバ以降に導入されたテレメトリの無効化方法

マウス

BenQ ZOWIEのゲーミングマウス『EC-B』シリーズで高周波音が発生する場合があるようです。この問題について、BenQ ZOWIEは下記の発表を行いました。

極わずかのEC-Bマウスがより静かな環境でノイズが発生している現象があります。このノイズは3360センサー及び他の内部部品の高周波振動によって発生するものであり、マウスの性能や人体への影響が一切ない事を、厳格な試験結果を持って保証できます。

我々はお客様の満足度を第一優先としているため、このノイズに悩まされているお客様は、BenQサービスセンターにご連絡いただければ、無料で新品に交換いたします。ただし、問題の再発防止のため検品テストを強化しておりますので、発送可能時期は3月以降になります。

皆様へご不便をお掛けした事に対して心よりお詫び申し上げます。今後ともご支援、ご愛用いただけますようどうぞよろしくお願いいたします。

(Source:BenQ ZOWIE)

所謂コイル鳴きが発生しているようです。コイル鳴きに対して無料交換とは良対応ですね! この問題にお悩みの方はBenQ ZOWIEのお問い合わせフォーム、もしくは同ページ内に掲載されている電話番号へ連絡をどうぞ。

Windows,WindowsUpdate

2018年2月22日にWindows7に配信された.NETの非セキュリティアップデートKB4074805撤回されました。現在、配信は停止されており、Microsoft Updateカタログからも消されました。

このパッチを適用すると、米国で人気の経理ソフト『QuickBooks Desktop US』などが動作しなくなるといった不具合が出ています。

この不具合はKB4074805内のKB4073701(.NET4.6~4.7.1用)が悪さをしており、もし、お使いの環境で何らかの不具合が生じている場合はこのパッチのアンインストールをお試しください。

Win7/8.1には月例の翌週、Win10には月例の翌々週にセキュリティを含まない早期公開版となる各パッチが配信されますが、基本的に人柱仕様と思ってください。セキュリティは含まれていないため、適用しなくてもセキュリティ上の問題はありません。何事もなければ翌月のセキュリティパッチに同梱されます。

MSのために無料で実験台になりたい人以外は、早期公開版となるパッチは適用しないことをおすすめいたします。

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