CPU


(Source:RTTNews / TECH POWER UP)

<ザックリ意訳>
MeltdownとSpectreについて、Intelが最初に情報を共有したのはMicrosoftやAmazon、中国企業のLenovoとAlibabaなどの一部顧客だけで、そこに米政府は含まれていなかった。

LenovoとAlibabaは中国政府と緊密な関係にあることが知られており、セキュリティの専門家によると脆弱性の情報公開前に中国政府が情報を入手していた可能性があるという。これまでにこの脆弱性が悪用されたという報告は出ていない。


上記内容が海外メディア各所で報じられました。どこのメディアも直接的なことは言っていませんが 「そっちより先に言うところがあるだろ」 的な感じでしょうか。

Windows


(Source:Malwarebytes)

アンチウイルスソフトMalwarebytesに2018年1月27日(現地時間)のアップデートを適用すると、上記画像のように『MBAMService.exe』が90%以上のCPU使用率になり、多くのメモリを使用するという不具合が出ています。

この問題はその後のアップデートで修正されているため、お困りの方は新しいアップデートの確認と適用で解決します。もし、あまりにもPCが重すぎて上手く動作しない場合は、タスクマネージャから『MBAMService.exe』を終了してMalwarebytesの再起動後に適用をお試しくださいませ。

CPU,WindowsUpdate

CPUの脆弱性対策のためにIntelの欠陥ファームウェア(BIOS)を適用して、再起動問題やデータの消失、システムの不安定などで困っている人向けに、MicrosoftはSpectre Variant 2 (CVE-2017-5715)の対策を無効にするパッチKB4078130をMicrosoft Updateカタログで公開しました。

このパッチを適用することで、ファームウェアが起因する各種不具合が起こらなくなります。WindowsUpdateには降ってきませんので、お困りの方は下記よりダウンロードをどうぞ。Windows7 ~ 10まで全てに対応しています。

言うまでもなく、このパッチを適用するとSpectreに対する穴は開いたままになります。ファームウェアの不具合解消後には、再度有効にすることをMicrosoftは推奨しています。

    注意:
    KB4078130はSpectreを無効にするレジストリを設定するだけのものです。そのため、再度有効にするには、手動でレジストリを書き換える必要があります。ここのページの『修正プログラム * を有効にするには』の項目に有効化の仕方が書かれていますが、よくわからないようでしたらKB4078130の適用はおすすめしません。より簡単な『InSpectre』の使用をおすすめします。

    既にKB4078130を適用してしまい、戻し方がわからない場合、InSpectreから『Enable Spectre Protection』に設定しても有効に戻るはずです。

Microsoftによると、2018年1月25日時点ではSpectre Variant 2が攻撃に使用されたという報告はまだないそうです。

ちなみに、このパッチ以外にも、

といった方法でも無効にできます。お好みの方法でどうぞ。

GPU,ハードウェア全般


(Source:TSMC Breaks Ground on Fab 18 in Southern Taiwan Science Park)

TSMCは5nmプロセスの生産を担う新工場、Fab 18のフェーズ1の起工式を行ったことを発表しました。

TSMCによると、2019年Q1にフェーズ1の建屋を完成させて設備の搬入を始め、2020年初めに生産開始。また、フェーズ2は2018年Q3に起工し2020年中に生産開始、フェーズ3は2019年Q1に起工し2021年に生産開始の予定。3フェーズ全ての建屋が稼動すると、年間100万枚以上の12インチウェハが生産可能になるとのことです。

CPU

Intelのブライアン・クルザニッチCEOはアナリストとの電話会議で下記のように述べました。

    弊社は将来の製品に対してシリコンベースでの変更を加え、MeltdownとSpectreの脅威に直接対処するよう取り組んでいます。これらの製品は2018年後半に登場予定です。

    (Source:CRN)

2018年後半に登場予定のプロセッサでは、ハードウェアレベルでMeltdownとSpectreへの対応がされているようです。ただし、この発言だけではどこまで対処しているのかは明確にはなっていません。

というのも、2018年1月5日時点のPC Watchの報道では、Intelの次期プロセッサは

     Intelによれば、次期プロセッサでは、この問題を軽減する対策と性能強化を行なうとしており、既存製品に関しては、それぞれの脆弱性に対応した緩和策などを提示している。

    (Source:PC Watch)

「完全な解決」 ではなく 「緩和策」 として報じられています。2018年後半に登場するプロセッサでは一体どこまでこの問題への対処がされているのか、続報が待たれます。

2018/3/16
続報書きました。詳細は下記の記事をご覧くださいませ。

関連記事
【CPU】 AMD、Zen 2ではハードウェアレベルでCPUの脆弱性に対応。ただし

CPU

先日、Intelは、CPUの脆弱性対策が施されたファームウェア(BIOS)を適用すると、予期せぬ再起動が起こる不具合があるため、ファームウェアを適用しないよう呼びかけました。この発表を受けてHPやDELLなど、各メーカーでファームウェアの公開を中止する動きが出ています。

    [ HP ]

    インテルが更新したセキュリティ アドバイザリによると、現在のバージョンの MCU パッチを適用すると、システム再起動など想定外の挙動が予想よりも高い頻度で生じる恐れがあることから、現在のバージョンのデプロイメントを中止することを推奨しています。

    このインテルの推奨策を受けて、HP では以下の対応をとることにしました。
    ・インテルのマイクロコード パッチを含む HP BIOS の SoftPaq を hp.com から削除する。
    ・2018年1月25日より、以前のインテル マイクロコードを含む HP BIOS の SoftPaq を再発行する。
    ・インテルがマイクロコード アップデートを再発行したら、HP は SoftPaq の改訂版を発行する。

    (Source:HP)

    [ DELL ]

    インテルは、スペクター(バリアント2)、CVE-2017-5715対応のためにリリースされたBIOSアップデートに含まれているマイクロコードによる「再起動の問題」に関する新たなガイダンスを公表しました。デルでは、すべてのお客様は、現時点ではスペクター(バリアント2)脆弱性のためのBIOSアップデートを導入しないようにすることを推奨いたします。デルは影響のあるBIOSアップデートをWebから削除中であり、影響を受けるプラットフォームに対する新たなBIOSのアップデートはサスペンドになっています。
    すでにBIOSアップデートの適用を行ってしまった場合は、新たな情報およびBIOSのアップデートリリースが入手できるまでお待ちください。現時点では、それ以外のいかなるアクションも行わないでください。引き続きアップデートを過去にさかのぼってご確認ください。
    なお、オペレーティングシステムのパッチには影響はなく、引き続きスペクター(バリアント1)およびメルトダウン(バリアント3)の軽減に有効です。マイクロコードのアップデートが必要なのは、スペクター(バリアント2)、CVE-2017-5715のみです。

    (Source:DELL)

Intelの突貫工事のせいでものすごいグダグダになっています。しばらくすればまた新しいファームウェアが公開されると思いますが、すぐに適用するかどうかはくれぐれも慎重にご判断くださいませ。

関連記事
【CPU】 CPUの脆弱性対策を一時的に無効にして、パッチ適用前のパフォーマンスを得る方法

Windows,WindowsUpdate

2018年1月10日に配信されたWindows7 / 8.1用KBのザックリまとめです。この記事は足りないKBや不具合等が見つかった場合に随時更新いたします。

と言っても、1月5日から随時配信されていたものが1月度になるようです。『セキュリティのみの品質更新プログラム』と『セキュリティマンスリー品質ロールアップ』については下記の記事をご覧くださいませ。

普段からMicrosoft Updateカタログを使用されている方は前者、WindowsUpdateクライアントを使用されている方は後者です。

以下、上記以外で2018年1月10日配信分のザックリ説明&ファイルの直リンクになります。(OfficeやSkype等のMS製品類は割愛しています)

/////////////////////
更新履歴
① .NETパッチWin7用KB4055532/KB4055269、Win8.1用KB4055266/KB4055271を追記。
② Win8.1用KB4033369(.NET 4.7.1)を追記。
③ .NET 4.7.1用言語パックWin7用KB4033339/Win8.1用KB4033417を追記。
④ Win8.1用『Intel - System - 10/3/2017 12:00:00 AM - 11.7.0.1045』を追記。
⑤ KB4055532に不具合を追記。
⑥ KB4055532の不具合について追記。『セキュリティのみ
』は不具合なし。
⑦ KB4055532の不具合について追記。バグ修正版が再配信されました。
⑧ KB4033342の直リンクを修正。.NET4.7.1本体のアドレスが、4.7.1追加パッチ(KB4054852)のアドレスなっていました。インストールしようとしてもできなかったはずです。ごめんなさい。
⑨ KB4074906が配信&追記。

/////////////////////

GPU,RADEON


(Source:AMD / SHROUT RESEARCH / TECH POWER UP)

2017年11月にRadeon Technologies Group(以下、RTG)のリーダー、Raja Koduri氏がAMDを退職しました。リーダー不在の間はAMDのCEO、Lisa Su氏が代理を務めていましたが、これを補うため、AMDは2018年1月23日(現地時間)、新たな人材を雇用し、役職に任命したことを発表しました。


[ Mike Rayfield氏 ]

Mike Rayfield氏はMicronでモバイルビジネスユニットのシニア・バイス・プレジデント兼ゼネラルマネージャーを務め、Micronより前はNVIDIAのTegraチームを率いていました。AMDではシニア・バイス・プレジデント兼RTGのゼネラルマネージャーを務めることになります。


[ David Wang氏 ]

David Wang氏はSynapticsでシリコンシステム開発のシニア・バイス・プレジデントを務め、Synapticsより前はAMDでグラフィックスIPとチップ開発のコーポレート・バイス・プレジデントを務めていました。今回はAMDに復帰となり、RTGエンジニアのシニア・バイス・プレジデントを務めることなります。

Lisa Su氏は 「MikeとDavidは実績ある業界のリーダーです。彼らのリーダーシップの下、ゲームやGPUコンピューティング市場でRADEONのシェアが拡大し続けると確信しています」 と述べています。

CPU

先日、中国・上海の国有企業『兆芯』が中国産x86プロセッサとなるKX-5000シリーズを発表しましたが、より詳細なKX-5000 SoCプロセッサのラインナップを公開しました。

ラインナップコア/スレッドクロックL2キャッシュ
KX-56404C / 4T2.0GHz4MB
KX-55404C / 4T1.8GHz4MB
KX-U56808C / 8T2.0GHz8MB
KX-U55808C / 8T1.8GHz8MB
KX-U5580M8C / 8T≦1.8GHz8MB
(Source:兆芯)

また、KX-5640とKX-U5680はSPEC CPU 2006でのベンチマークも公開しています。それがこちら。参考にIntel Atom C2750でのスコアも載せています。

SPEC CPU 2006SPECintSPECint_rateSPECfpSPECfp_rate
KX-5640
(4C4T 2.0GHz)
19.164.322.953.0
KX-U5680
(8C8T 2.0GHz)
19.911525.781.3
Atom C2750
(8C8T ベース2.4GHz / ターボ2.6GHz)
17.510123.076.8

KX-U5680はAtom C2750より良好なスコアを示しており、クロックあたりの性能はAtom C2750を上回っています。Atom C2750は22nm、KX-5000シリーズは28nmのため、微細化が進めばさらなる性能向上も期待できそうです。

ただ、消費電力やTDPに関しては掲載されていないため、そこが気になるところです。

CPU


(Source:Intel)

CPUの脆弱性対策が施されたファームウェアを適用すると、予期せぬ再起動が起こる不具合があるため、Intelはファームウェアの導入を中止するよう呼びかけています。

HaswellとBroadwellでの再起動問題については原因を特定し、現在テストを行っており、テスト完了後に正式リリースを予定しているとのことです。

2018/1/25追記
各メーカー、ファームウェア公開中止の動きが出ています。詳細は下記の記事をご覧くださいませ。

関連記事
【CPU】 CPUの脆弱性対策を一時的に無効にして、パッチ適用前のパフォーマンスを得る方法

Win10チューニング,WindowsUpdate

5

Windows10 Fall Creators Updateを適用すると、圧縮・解凍ソフトやサードパーティ製ファイラーなどを使用中にマウスカーソルが画面端に飛ぶという不具合が出ています。以下、この不具合が発生するソフトのリストになります。

 ・7-Zip
 ・WinRAR
 ・秀丸ファイラーClassic
 ・FreeCommander XE
 ・As/R
 ・X-Finder
 ・Tablacus Explorer

上記以外にも同様のソフトで同じ不具合に遭うかもしれません。これらのソフトをガッツリ使い込んでいる方はお気をつけくださいませ。

< Update 1 >
有志により対策ソフトが作られました。お困りの方は下記のリンク先へどうぞ。

どちらのソフトを使用してもでマウスカーソルが吹っ飛ばなくなります。後者の方にはこの不具合の原因も書かれていますので、興味ございましたらご一読くださいませ。

2018/5/1追記
April 2018 Updateにてやっと直りました。

関連記事
【アプデ】 X299 / X99ユーザはWin10FCUへのアップデートに要注意。『0xc00000bb』BSoDになる危険性
【アプデ】 Win10FCU適用でDirectX9ゲームのフレームレートが低くなる不具合
【アプデ】 Win10FCU適用でスタートメニューが壊れる不具合
【GPU】 GeForceドライバ&Win10FCU 不具合情報
【アプデ】 東芝とエプソンがWin10FCUでの注意事項を告知
【アプデ】 Razer製ノートPCにWin10FCUを適用すると、スリープ復帰後に入力機器など使用不能になる
【アプデ】 Win10FCU適用で特定のソフトでマウスカーソルが画面隅に飛ぶ不具合
【アプデ】 Windows10 Fall Creators Update(v.1709)用パッチKB4043961とウイルスバスタークラウドの組み合わせで不具合
【アプデ】 富士通とVAIOがWin10FCUの不具合について告知
【アプデ】 一部のWin10タブ製品でFall Creators Updateを適用するとタッチパネルが使えなくなる不具合
【DX9】 Windows10FCUでDirectX9のメモリ割り当てバグが修正される
【Win10】 悲報 Windows10 Fall Creators Updateでもアップデート後に各種設定の初期化は健在

CPU

CPUの脆弱性対策を無効にすることができるツール『InSpectre』がGibson Research Corporationによって公開されました。

このツールを使って『Disable Meltdown Protection』『Disable Spectre Protection』を設定後、PCを再起動すればCPUの脆弱性対策を無効化することができます。つまり、一時的にパッチ適用前のパフォーマンスを発揮できるようになります。

GeForce


(Source:GeForce GTX: Nvidia bittet Händler um Verkauf an Spieler, nicht Miner)

国内外問わず、GeForceに購入制限を設けているショップが増えています。マイニング需要等でゲーマーがGeForceを買えなくなるという事態を防ぐため、NVIDIAがショップに購入制限を設けるよう依頼しているそうです。

購入制限について、NVIDIA広報担当のBoris Böhles氏は下記のように述べています。

NVIDIAはゲーマーを優先しています。ゲーマーがGeForceを入手できるようにするために、パートナーには適切な手配を行うことをおすすめしています。

しかし、この依頼に強制力はなく、どうするかはショップの判断に委ねていることを同氏は強調しています。

いくらマイニング需要でGeForceが売れても、ゲーマーの手に渡らないほど売れるという事態はNVIDIAとしては好ましく思っていないようです。

Windows,WindowsUpdate

2018年1月20日、WindowsUpdateに非セキュリティアップデートの『マンスリー品質ロールアップのプレビュー』が配信されました。通常、Windows7 / 8.1用オプションは月例の翌週(1月17日)とされていますが、Microsoftが予定日に間に合わなかったようで3日遅れでの配信となりました。

1月18日にWindows8.1用が1日遅れで配信、1月19日にWindows7用.NETだけが2日遅れで配信、今回はWindows7用『マンスリー品質ロールアップのプレビュー』だけが3日遅れで配信。グダグダすぎでしょう……。

こんなグダグダな状態でリリースされたプレビューパッチ、個人的にはスルーを推奨します。以下、Windows7向けのザックリ説明になります。

Win10チューニング,WindowsUpdate

Microsoftは、Windows10 v1709 Fall Creators Update 32bit専用のセキュリティアップデート、KB4073291をMicrosoft Updateカタログで公開しました。

Microsoftによると、この更新プログラムはMeltdown (CVE 2017-5754)の対策パッチとしており、できるだけ早くインストールすることを推奨しています。 (これまでの32bitパッチにはMeltdownへの対策が含まれていない模様) しかし、そう言う割には、なぜかWindowsUpdateには配信していません。

早くインストールを推奨しておいてWindowsUpdateに配信しないということは、なにかしら配信できない理由があることが考えられます(検証が十分に済んでいないなど)。そのため、すぐに適用するかどうかは慎重にご判断ください。この更新プログラムが本当に重要なものであれば、いずれカタログ専用は撤回されて、WindowsUpdateに降ってくるものと思われます。

なお、この更新プログラムは一部の古いAMD CPU環境でOSが起動できなくなる問題も修正されているとのことです。

また、この更新プログラムには下記の既知の不具合があります。

    [既知の不具合]

  • KB4054517(おそらくKB4054517以降という意味)のアップデートが成功しているにも関わらず、0x80070643エラーが表示される場合があります。Microsoftによると、再度、WindowsUpdateを実行して、KB4054517が降って来なければちゃんと成功しているとのことです。
  • CoInitializeSecurityを呼び出す場合、特定の条件下でRPC_C_IMP_LEVEL_NONEを渡すと呼び出しが失敗します。
  • 一部のアンチウイルスソフトと競合する場合があります。最悪、BSoDの危険性があるため、アンチウイルスソフトがこの更新プログラムに対応しているか必ずご確認ください。

関連記事
【CPU】 CPUの脆弱性対策を一時的に無効にして、パッチ適用前のパフォーマンスを得る方法