CPU,WindowsUpdate


(Source:Meltdown & Spectre Updates Benchmarked, Big Slow Down for SSDs!)

前回、Windowsに配信されたCPUの脆弱性パッチ適用前と適用後のベンチマークに大きな差はありませんでした。

CPUの脆弱性に完全に対応するには、マザーボードのBIOSアップデートも必要と言われており、いくつかのマザーボードでBIOSアップデートがチラホラと出てきいるようで、

  • WindowsUpdate適用後 + BIOSアップデート後
  • WindowsUpdate適用後
  • WindowsUpdate適用前

これらの各種ベンチマークが公開されました。まず、一番酷い結果をどうぞ。

WindowsUpdate適用後 + BIOSアップデート後、NVMeドライブへの読み込み/書き込み速度が、約40%ものパフォーマンスダウンをしています。ATTO Disk Benchmarkのことはいまいちよく知らないため、これが実際のワークロードにどう影響してくるのか自分にはわかりませんが、半端ないインパクトですね……。

なお、他のベンチマークに関してはこれほどまでに大きな差は出ていません。ゲームに関しても概ね大丈夫そうですが、CPUボトルネックになりそうな画質設定によっては、数%のフレームレートの低下が見られるゲームもあります。

それでは各種ベンチマーク結果をどうぞ。i3-8100 + GTX 1080 Ti Testi7-8700K + GTX 1080 Ti Testi7-8700K + NVMe SSD Testi7-8700K + SATA SSD Test、の順番になります。

PCゲーム全般


(Source:World of Tanks enCore тест GPU/CPU)

World of Tanks enCoreの各種ベンチマークが公開されました。World of Tanksは2018年3月に、これまで使用していたBigworld EngineからCore Engineに刷新されることになっており、World of Tanks enCoreではCore Engineのベンチマークテストができます。

[World of Tanks enCore ベンチマークムービー]

お手元の環境で試してみたい場合は、下記アドレスからWorld of Tanks enCoreのダウンロードをどうぞ!

World of Tanks enCore
http://wotencore.net/3142_ja1

以下、最高設定での各種ベンチマークになります。

CPU,ウイルス

CPUの脆弱性問題でサーバが悲鳴を上げているようです。Epic Gamesは、自社が使用するサーバについて、下記のアナウンスを行いました。

この図は、Meltdownの脆弱性に対処するためホストサーバにパッチを適用後、CPU使用率に大きな影響が出ていることを示しています。

来週、私たちが使用ているクラウドサービスがアップデートされます。それに伴って予期せぬ問題が発生する可能性があります。

当社は、さらなる問題を防ぐためにクラウドサービスプロバイダと協力しており、可能な限り迅速に発生する問題を軽減し解決するためにできる限りの努力をします。

(Source:Epic Games)

対策前と対策後を示したこのグラフは、CPU使用率が倍以上になっていることを示しています。これまで出来ていたことの半分の処理能力しか出ないようでは、サーバ業界への影響は必至となるでしょう。

CPU,ウイルス

Intel関連の話題を、2本立てでお届けいたします。

 

Intel、脆弱性を知りながらCoffee Lakeを発売か

Google Project ZeroによってMeltdownとSpectreが報告されたのは2017年中頃、Coffee Lakeの発売は2017年10月、つまり、Intelは脆弱性のことを知りつつCoffee Lakeを発売したと海外メディアのTECH POWER UPが報じました。

もし、Coffee Lakeのユーザが集団訴訟を起こした場合、この事実はIntelの責任問題となり裁判に影響する可能性があると言われています。

 

ハードウェア的な解決はまだまだ先?

ho

PC Watchによると、

 Intelによれば、次期プロセッサでは、この問題を軽減する対策と性能強化を行なうとしており、既存製品に関しては、それぞれの脆弱性に対応した緩和策などを提示している。

(Source:PC Watch)

上記のように報じられており、次期プロセッサでも完全な解決とはならず、 「問題を軽減する対策」 に留まるようです。

ここでいう次期プロセッサが何を指しているのかはわかりませんが、ハードウェア的に完全に解決されたCPUが登場するまで、まだしばらく時間がかかりそうです。

RADEON

Radeon Software Adrenalin Edition 18.1.1 Alphaドライバが公開されました。17.12.1以降で、一部の古いゲームが動かなくなる不具合が出ていましたが、このドライバではその不具合が修正されています。

ただし、注意点として 「このAlphaドライバはAMDによって完全にテストされていないため、一般的な使用には推奨されません」 と記載されています。Alphaドライバということもあり、安定性がどれほどのものかは未知数ですが、試してみたい方は下記よりダウンロードをどうぞ。

2018/1/19追記
Alphaの取れた18.1.1ドライバが公開されました。詳細は下記の記事をご覧くださいませ。

CPU,WindowsUpdate


(Source:Benchmarking The Intel CPU Bug Fix, What Can Desktop Users Expect?)

Windows10に配信されたCPUの脆弱性修正パッチの、適用前と適用後の各種ベンチマークが公開されました。使用するCPUはi7-8700KでGPUはGTX 1080 Ti、グラフの『Pre-Update』が適用前で『Post-Update』が適用後になります。サクッとどうぞ!

CPU,ウイルス

CPUの脆弱性について、『Meltdown』に『Spectre』、どこのCPUがどの影響を受けるのかいまいちパッとしませんよね。海外で影響を受けるCPUリストが公開されました。それがこちら。

CPU,ウイルス


(Source:CENT / VideoCardz / WCCFTECH)

Intel CPUの脆弱性について、『Meltdown』と『Spectre』と呼ばれる2種類の脆弱性があることが明らかになりました。このうちの『Meltdown』は先日から話題になっている脆弱性でIntel CPUとARMのCortex-A75が影響を受けて、『Spectre』はIntel / AMD / ARMが影響を受けると言われています。

以下、各社の発表になります。

CPU,ウイルス


(Source:Phoronix / LKML)

Intel CPUの脆弱性を修正するとパフォーマンスダウンする問題ですが、LinuxではAMD CPUまでとばっちりを受けてパフォーマンスダウンをしています。Linux kernel 4.15でAMD CPUが除外されておらず、安全でないCPU(insecure_cpu)のバグとして扱われているためこの現象が生じています。

2017年12月26日に、AMDのTom Lendacky氏が同社のCPUは今回の脆弱性の影響を受けないことをLinux kernelのメーリングリストで伝えていますが、1週間経過してもLinux kernelには反映されていません。

AMDの主張どおり、今回の脆弱性の影響を受けないのであれば、パフォーマンスダウンはとばっちり以外のなにものでもないため一刻も早い反映が望まれます。

2018/1/4追記
続報書きました。上記の脆弱性は『Meltdown』と呼ばれ、AMD CPUは影響を受けませんが、他にも『Spectre』という脆弱性があり、そっちはAMD CPUにも影響があるとのことです。詳細は下記の記事へどうぞ。

CPU,ウイルス


(Source:The Register / ComputerBase / TPU / Phoronix 12 / Reddit)

過去10年間に製造されたIntelのCPUに、カーネルメモリの内容を読み取られる脆弱性があることが判明しました。

この脆弱性を悪用すると、データセンターやクラウドコンピューティングなどで使用されている仮想マシン上にいるユーザは、同じ物理マシン上の他の仮想マシンのデータへのアクセスが可能となり、パスワードやIDなどの情報を読み取るといったことが可能になると言われています。

PCゲーム全般,RADEON

Radeon Software Adrenalin Edition 17.12.1以降で一部の古いゲームが動作しなくなった問題について、当初、テクニカルサポートエンジニアのray_m氏は

    これらのタイトルは2007年のものです。この問題は古いAPIモジュールによって引き起こされた可能性が高く、貴重なエンジニアリングリソースを割くことはまずありません。

と述べていましたが、ソフトウェアディレクターのTerry Makedon氏は下記のツイートをしました。

    私は 「AMDは古いゲームをサポートしない」 という記事を目にしましたが、これは真実ではありません。私たちはバグを特定し、修正を急いでいます。『Command & Conquer 3』シリーズや『The Witcher: Enhanced Edition』などが再び動くでしょう。

ray_m氏の対応は不具合を 「修正しない」 と言い、ユーザの最後の書き込みからわずか25分後に、臭いものには蓋をするかのごとく当該スレッドをロックしたりと、どこからどう見ても塩対応でした。今回のTerry Makedon氏の発言はそれとは180度異なり 「修正する」 と明言しています。

良い方向に捉えるならray_m氏との間に何かしらの齟齬があったのか、邪推するなら炎上したから対応を変えたのか、あるいはray_m氏が言動や行動に問題のある人物なのか、真相はわかりませんが、モヤっとしたものは残りつつもAMDが方針を改めてくれたことは古いゲームファンにとっては朗報と言えるでしょう。

2018/1/5追記
修正されたドライバが公開されました。詳細は下記の記事をご覧くださいませ。

CPU


中国・上海の国有企業『兆芯 (Zhaoxin)』が中国産x86プロセッサKX-5000シリーズのリリースを発表しました。28nmプロセスで製造されたKX-5000シリーズは、最大8コア、ベースクロック2.2GHz / ターボクロック2.4GHzで動作し、DDR4、PCIe3.0、SATA3、USB3.1Gen2をサポートします。

性能の指標となる他社製品と比較したベンチマークなどは明らかにされていませんが、28nmということやクロックの低さから、ミドル・ローレンジをターゲットにした性能であることが予想されます。

兆芯によると、次世代となるKX-6000シリーズでは16nmプロセスで3GHz駆動をターゲットにしており、さらにその先のKX-7000シリーズではAMDと同じ水準に達することを目標にしているとのことです。

2018/1/23追記
KX-5000 SoCプロセッサのラインナップとベンチマークが公開されました。詳細は下記の記事をご覧くださいませ。

CPU,RADEON


(Source:Intel)

RADEONを搭載したIntel CPU『i7-8809G』がIntelのサイトに掲載されました。

ベースクロックは3.1GHz、コアは4C8Tとなり、以前にリークされた情報と一致していることが確認されました。このリストはIntelのサイトの

オーバークロック対応CPUのページに掲載されており、8000Gシリーズもオーバークロックが可能であることが明らかになりました。

今回、掲載されたのはi7-8809Gだけですが、他にもi7-8705Gとi7-8706Gがラインナップされると言われています。

CPUCore i7-8809GCore i7-8705GCore i7-8706G
CPU Clock3.1 GHz3.1 GHz
Cores / Threads4C8T4C8T
GPU Device ID694C:C0694E:C0
SP1536SP (24CU)
GPU Clock
1000 ~ 1200 MHz

2018/1/8追記
Intelが正式に発表しました。詳細は下記の記事をご覧くださいませ。

【CPU】 Intel、RADEON搭載CPU 8000Gシリーズを正式に発表

PCゲーム全般,RADEON


(Source:AMD Forum 12 / Reddit)

Radeon Software Adrenalin Edition 17.12.1以降で2007~2008年のゲーム『Command & Conquer 3』シリーズや『The Witcher: Enhanced Edition』などでエラーが出たり起動しないといった不具合が出ており、AMDのフォーラムで話題になっています。

この問題に対してAMDは下記の回答を行いました。

CPU,GPU

Intelは第6世代のSkylakeから第8世代のCoffee Lakeまでを対象にしたiGPUドライバ『Intel Graphics Driver for Windows 15.60.1.1.4901』を公開しました。このドライバにはBattlefield 1、Star Wars Battlefront II、Rise of the Tomb Raiderなどのゲームへの最適化が含まれています。

と言っても、iGPUでこの辺のゲームをやりこんでいる人はあまりいないかと思われます。注目はゲーム以外の以下の改善点。

  • バランスモードまたはパワーセービングモードでのフレームレートのレポート精度の向上
  • DX12またはVulkanを使用した場合のMSAAパフォーマンスの大幅な向上
  • 7th Gen Coreプロセッサー以上でのH.265/HEVC動画再生パフォーマンスの向上
  • Intel Media SDK(MSDK)の改良により、PowerDirectorやMAGIXなどでのエンコーディング品質の向上

第7世代のKaby Lake以降のiGPUをお使いの方で、H.265/HEVCの動画再生がイマイチと感じている人はアップデートしてみる価値があるかもしれません。

ダウンロードは下記サイトよりどうぞ。対応OSはWindows10 64bit v1607 Anniversary Update以降となります。

GeForce

先日、中国語圏で噂になったGTX 1060の5GBモデルですが、早くもGigabyteが『GTX 1060 WINDFORCE OC 5G GV-N1060WF2OC-5GD』を公開しました。



(Source:Gigabyte (ページ削除済) / Googleキャッシュ)

スペックは1280CUDA、VRAM5GB、最大クロックはベース1582MHz / ブースト1797MHz(OCモード)で動作し、インターフェイスはDVI x2、DP x1、HDMI x1を備えています。

理由はわかりませんが、現在、Gigabyteのページからこのカードの情報は削除されており、Webキャッシュからその存在を確認することができます。

Win10チューニング,WindowsUpdate

2017年12月13日に、WindowsUpdateに配信されたWindows10 v1709 Fall Creators Update用パッチKB4054517適用に失敗するとの報告が結構出ています。

失敗する原因は判明していませんが、失敗した際の解決策がMicrosoftから案内されました。

この問題について、以下の対処法で解決したという情報が見つかりました。
よろしければ、試してみてください。

(1)Windows Update のサービスを一時的に停止し、Windows Update の情報をクリアにする
タスク バーの検索欄に コマンドプロンプト と入力し、表示された [コマンドプロンプト] を右クリックし、[管理者として実行] をクリックします。
以下のコマンドを入力し、Enter キーを押します。 Windows Update のサービスが停止します。

net stop wuauserv

以下のコマンドを入力し、Enter キーを押します。更新プログラムの履歴がクリアされます。

ren %systemroot%\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old

(2)更新プログラムを手動でインストールする
以下のページを参考に KB4054517 を検索し、手動でインストールします。
Windows 10 で Microsoft Update カタログから更新プログラムを手動でインストールする方法

(KB4054517ファイル直リンク:64bit / 32bit)

検索結果から、お使いの環境に合わせて、以下のどちらかを選択しインストールしてください。
・2017-12 x64 ベース システム用 Windows 10 Version 1709 の累積更新プログラム (KB4054517)
・2017-12 x86 ベース システム用 Windows 10 Version 1709 の累積更新プログラム (KB4054517)

(3)Windows Update のサービスを再開する
タスク バーの検索欄に コマンドプロンプト と入力し、表示された [コマンドプロンプト] を右クリックし、[管理者として実行] をクリックします。
以下のコマンドを入力し、Enter キーを押します。 Windows Update のサービスが再開します。

net start wuauserv

この案内のあったMSフォーラムでは、実際にこの手順でKB4054517の適用に成功したとの報告が出ています。未だKB4054517が適用されず、お悩みの方は試してみてはいかがでしょうか。

備考
KB4054517のアップデートが成功しているにも関わらず、0x80070643エラーが表示される場合があります。Microsoftによると、再度、WindowsUpdateを実行して、KB4054517が降って来なければちゃんと成功しているとのことです。

GeForce


(Source:NVIDIA将推出网吧“吃鸡”专用显卡GTX 1060 5G,GPU核心曝光)

GTX 1060には3GBモデルと6GBモデルがありますが、中国語圏メディアのEXPreviewによると、GTX 1060の5GBモデルが登場するとのことです。3GBモデルではVRAMが少なく、6GBモデルは値段が高い、という状況を緩和するための製品だとか。

主な違いは下記になります。

GTX 1060 6GBGTX 1060 5GBGTX 1060 3GB
GPUGP106-400-A1GP106-350-K3-A1GP106-300-A1
Cores128012801152
VRAM6GB5GB3GB

3GBモデルは1152CUDA、6GBモデルは1280CUDAとコアスペックに差異がありますが、5GBモデルは1280CUDAを搭載し、6GBモデルから1GB減っただけの仕様となっています。

なお、このカードは中国のインターネットカフェ向け製品とされており、一般に流通するかは定かではありません。

追記
GigabyteがGTX 1060 5GBモデルを公開しました。詳細は下記の記事をご覧くださいませ。