中国兆芯、x86互換CPU KX-7000シリーズを発表。前世代から2倍向上するも性能はお察し

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兆芯 KX-7000シリーズ

中国・上海の半導体企業である兆芯 (Zhaoxin)は、x86互換CPU『KX-7000』シリーズを発表しました。

KX-7000シリーズの最上位モデルのスペックは、8コア8スレッド(8C8T)、ベースクロック3.2GHz、ターボクロック3.7GHz。メモリはDDR5-4800およびDDR4-3200に対応、最大128GB。OSはWindowsおよびLinuxに対応。

兆芯 KX-7000シリーズ
兆芯 KX-7000シリーズ

KX-7000シリーズでは新たな独自アーキテクチャ『世纪大道』(Century Avenue)とチップレット設計の採用により、前世代から性能が2倍向上したとされています。

参考までに、前世代の8C8T CPUであるKX-U6780AのCinebench R20スコアがこちら。

KX-U6780A: Cinebench R20マルチ 845
KX-U6780A: Cinebench R20マルチ 845

KX-U6780Aのマルチスコアは845ポイントと、8C8Tでありながら、4C4TのCore i5-3550よりも低いスコアでした。

仮にこれが2倍の1690ポイントになったとして、どれくらいの性能になるかと申しますと、

Cinebench R20

Zen 2世代の4C8T CPU、Ryzen 3 3100 (2326ポイント)よりも低い性能となります。

兆芯は2018年のアナウンスで「KX-7000シリーズではAMDと同じ水準に達することを目標としている」と述べていました。残念ながら、現行世代のZen 4はおろか、2世代前のZen 2と同じ水準にすら達していないようです。

Posted by にっち