Zen 6世代のRyzen CPUは最大26コア?24コアじゃなくて?さらに3D V-Cacheは積層可能でゲーミングモンスターに

CPU

Zen 6 Ryzen

Zen 6世代のコンシューマー向けRyzenデスクトップCPUは、最大26コアになるとの情報が出てきました。YouTubeチャンネルのMoore’s Law is Deadが報じました。

Zen 6 Ryzenに関する2025年3月時点の情報

AMD Zen 6世代のコンシューマー向けCPU (Zen 6 Ryzen)に関する情報をいくつか得たので紹介したい。

▼AMD Zen 6 コンシューマーCPUリーク 2025年3月版

< Zen 6 ダイ >
Zen 6は10%以上のIPC向上を目標としており、1CCD (チップレット)につき最大12コア、48MBのL3キャッシュを搭載する。また、3D V-Cacheを2層(2-hi)まで積層(スタック)することができる。ただし実際の製品で必ずしも積層されるとは限らない。

1CCDに3D V-Cacheを2層にしたイメージ図
1CCDに3D V-Cacheを2層にしたイメージ図

1CCDにつき32コアのZen 6cチップレットも存在するが、これはサーバー向けとなる。コンシューマー向けでの使用は想定されていない。

< Zen 6 コンシューマー向けCPUの詳細と注意点 >
Zen 6 Ryzen CPUについてだが、以下に記載するコードネームは開発中のドキュメントに基づいている。例えば、Olympic Ridgeは以前はMedusa Ridgeと呼ばれていたZen 6 RyzenデスクトップCPUだ。また、以下に記載している内容の一部はキャンセルされる可能性があると警告されていることを留意されたい。

  • Olympic Ridge (旧: Medusa Ridge)
    • Zen 6 RyzenデスクトップCPU / ソケットAM5
  • Gator Range (旧: Medusa Range?)
    • Zen 6 RyzenハイエンドノートPC向けCPU / FL1

デスクトップCPUのOlympic RidgeおよびノートPC向けCPUのGator Rangeは2026年後半の発売が予定されている。

プロセスノードは以下になる。

  • プロセスノード
    • CCD: TSMC N2X
    • IOD: TSMC N3PまたはN6

コア数については以下のようになる。

  • 1CCD (Zen 6) 12コア x 2 + IOD (Zen 5) 2LPコア = 計26コア

2CCDでZen 6が24コア、さらにN3PのIODにもZen 5の非常小さな低電力コアが2コア含まれており、合計で26コアとなる。IODがN6の場合は、おそらくLPコアは含まれない。

IODについてもう少し詳しく説明すると、N3PとN6の2種類があるとされている。N3PはRDNA 4 / 最大8CUの優れたiGPUの搭載が見込まれている。一方、N6のiGPUはグラフィック性能が低かったり、場合によってはiGPU自体搭載されていない。ローエンドモデルのCPUにはN6 IODを採用する可能性が高いと見られる。

動作クロックについてだが、Zen 6 Ryzenでは6GHz以上をターゲットとしている。

総合すると、コア数増加、IPC向上、クロック向上、3D V-Cacheの積層など、これらのすべてが実現した場合、とんでもないゲーミングモンスターCPUとなるだろう。

― Moore’s Law is Dead

以前、Moore’s Law is DeadはZen 6 Ryzenは最大24コアになると報じていましたが、今回、N3PのIODにはZen 5のLPコアが2コア含まれて、24+2の合計26コアになると述べています。さらにZen 6では3D V-Cacheを積層することも可能とされています。

Zen 6 Ryzenの登場はまだまだ先で、上記のどこまでが実現するかはわかりませんが、わくわくしますね。

Posted by にっち