【Windows11】 WindowsUpdate 2024年5月 不具合情報 - プレビューリリース KB5037853 市松模様の不具合を修正 [Update 4]
2024年5月30日にWindowsUpdateに配信されたWindows11 バージョン23H2 / 22H2用更新プログラムKB5037853の不具合情報です。
月例の翌々週以降に公開・配信される更新プログラムは『プレビューリリース』と呼ばれており、新たなセキュリティアップデートを含んでおらず、不具合の修正や機能改善のみの更新プログラムとなっています。特に問題がなければ次の月例に同梱されます。
『プレビューリリース』は文字通りに早期公開のプレビュー版なため、すぐにでも適用したい不具合の修正がない場合や、人柱になりたくない場合はスルーを推奨いたします。
以下、2024年5月30日に公開された更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。
更新履歴 [記事初公開日: 2024/5/30] ① 段階的ロールアウト機能に『(※)』を記載。 [2024/5/31] ② タスクバーが壊れる既知の不具合を加筆。 [2024/5/31] ③ インストールに失敗する既知の不具合を加筆。 [2024/6/10] ④ Windows11 ProからEnterpriseへのアップグレードに失敗する既知の不具合を加筆。 [2024/6/19] [New] |
Windows11 23H2 / 22H2用プレビューリリース: KB5037853
基本情報
KB5037853はWindows11 バージョン23H2 / 22H2用のプレビューリリースと呼ばれる累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで、機能の改善や不具合の修正などが施されます。ただし、あくまでもプレビュー版であることには注意が必要です。
この更新プログラムに新たな脆弱性の修正は含まれておらず、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はありません。
▼機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト
備考: (※)が付いている機能は段階的なロールアウトになります。いつ機能を利用できるようになるかは環境により異なります。 |
不具合情報
KB5037853には以下の既知の不具合があります。
不具合概要 | 回避策 | |
[New] 2024年4月10日にWindows Updateに配信されたWindows11用セキュリティ更新プログラムKB5036893以降をインストールすると、Windows11 ProからWindows11 Enterpriseサブスクリプションへのアップグレードに失敗する場合があります。
| Microsoftはこの不具合の対処方法や回避策を案内していません。強いて言うなら、KB5036893までの当該更新プログラムを全部アンインストールするくらいしかありません。 Microsoftは本不具合の解決に取り組んでおり、今後数週間以内に修正を予定しています。 | |
この更新プログラムをインストールするとタスクバーが壊れる・挙動がおかしくなる場合があります。 環境によってはタスクバーが応答しなくなったり、消えたり、しばらくすると表示されたりします。
| この不具合は、Known Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。 一般的なPC環境や、企業や組織に管理されていないPC環境の場合、放っておいても最大で24時間以内に自動的に修正されます。この修正を自動的に受け取るためには、一度PCを再起動してください。 企業や組織等で管理されているPCでは、以下の特別なグループポリシーをインストールして、『コンピューターの構成』 → 『管理用テンプレート』 → 『KB5037853 240505_142035 Known Issue Rollback』 → 『Windows 11, version 22H2』 → 『KB5037853 240505_142035 Known Issue Rollback』を『無効』に設定することで解決できます。
グループポリシーの詳細な使用方法は『グループ ポリシーを使用して既知の問題ロールバックを展開する方法』(日本語ページは機械翻訳で意味不明な箇所あり。英語ページはこちら)をご覧ください。 | |
KB5037853のインストール中に問題が発生する場合があります。アップデートのインストール後、システムの再起動中にエラーが発生してインストール以前の状態へとロールバックされる場合があります。 この不具合は主にARMベースのMac PC上で動作するWindows仮想マシン(Parallels Desktop)で発生します。
| Microsoftから対処方法や回避策は案内されていません。Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。 |