【Windows11】 WindowsUpdate 2023年9月 不具合情報 - プレビューリリース KB5030310 / KB5030301 [Update 2] 2023年10月1日 WindowsUpdate
2023年9月27日にWindowsUpdateに配信されたWindows11用更新プログラムKB5030310 (22H2) / KB5030301 (21H2)の不具合情報です。
月例の翌々週以降に公開・配信される更新プログラムは『プレビューリリース』と呼ばれており、新たなセキュリティアップデートを含んでおらず、不具合の修正や機能改善のみの更新プログラムとなっています。特に問題がなければ次の月例に同梱されます。
『プレビューリリース』は文字通りに早期公開のプレビュー版なため、すぐにでも適用したい不具合の修正がない場合や、人柱になりたくない場合はスルーを推奨いたします。不具合の修正内容の詳細については各更新プログラムのリンク先よりご確認くださいませ。
以下、2023年9月27日に公開された更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。『.NET Framework』など、その他の更新プログラムの不具合は割愛しています。
更新履歴 [記事初公開日: 2023/9/27]
① 22H2のKB5030310にCopilotの不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2023/9/27]
② 22H2のKB5030310にCopilotの既知の不具合2件、ユーザー報告の不具合1件を加筆。 [2023/10/1]
③ 22H2のKB5030310にアイコン名の影が消えない不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2023/10/10] [New]
Windows11 22H2用プレビューリリース: KB5030310 基本情報 KB5030310はWindows11 バージョン22H2用のプレビューリリースと呼ばれる累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで、機能の改善や不具合の修正などが施されます。ただし、あくまでもプレビュー版であることには注意が必要です。
この更新プログラムに新たな脆弱性の修正は含まれておらず、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はありません。
▼機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト
Microsoft DefenderのせいでUSBプリンターからの印刷が停止する不具合を修正 Windows Defender Application Control (WDAC)のせいで、PCの起動時間が大幅に長くなる不具合を修正 IMEパッドが動作しなくなる不具合を修正 NTFSで圧縮されたMicrosoft OneDriveファイルを使用すると、Windowsが応答しなくなる不具合を修正 メモリリークが発生する不具合を修正 アプリケーションの互換性の問題を修正。この不具合はMicrosoft Defender for Endpointのせいで発生しました Remote Appsに影響する不具合を修正。この不具合により一部の要素が正しく整列されませんでした Microsoft Distributed Transaction Coordinator (DTC)に影響する不具合を修正。この不具合により、ハンドルリークが発生し、システムがメモリ不足に陥ることがありました スタートメニューの『おすすめ』セクションにWebサイトが表示されるようになりました。詳細はこちらの記事 をご覧ください OutlookでファイルをPDFとして共有しようとすると応答しなくなる不具合を修正。この不具合はMicrosoft Excelに影響します 検索ボックスのツールチップが正しい位置に表示されない不具合を修正 検索ボタンが表示されなくなる不具合を修正 スリープから復帰時に空白のウィンドウが表示される不具合を修正 OutlookでiCloud for Windowsアプリを使用すると、同期に失敗する不具合を修正。詳細はAppleのサポートページ をご覧ください 中国語フォントGB18030-2022に準拠 グリーンランドのサマータイムの変更に対応 ウクライナ首都のスペルをKeivからKyivに変更 ForwardedEvents logの形式が間違っていた不具合を修正 Distribution Center (KDC)は、Subject Alternative Name (SAN)からユーザーSIDを読み取るようになりました。詳細は『KB5014754―Certificate-based authentication changes on Windows domain controllers 』のページをご覧ください イベントの転送の変更に関連する不具合を修正 イベントがレンダリングされない、または転送できない不具合を修正 FileHashやその他のバイナリ フィールドのXPathクエリに影響する不具合を修正。この不具合により、イベントレコードの値が一致しませんでした 2023年4月以降の更新プログラムをインストールするとApplication Virtualization (App-V)環境内でコピー操作が機能しない不具合を修正 韓国語のタッチキーボードに関する不具合を修正 Microsoft Print to PDFに影響する不具合を修正 2023年5月以降の更新プログラムをインストールすると、外部バインディング(External binding)に失敗する不具合を修正
追加情報 先日、Microsoftは、2023年9月27日の更新プログラムでWindows Copilotなどの多数の新機能を実装すると発表 しましたが、2023年9月26日付けでのMicrosoftの発表 によると新機能の一部は利用できるものの、他のものは徐々にロールアウトしていくとのこと。また、新機能をすぐに利用したい場合はWindows Updateの『利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する』のトグルをオンにするようMicrosoftは案内 しています。
ただ、このトグルをオンにしていてもすぐには利用できない場合があります。新機能を利用できているというユーザー報告がある一方で、環境によっては利用できないとの報告も出ています。
Microsoftによると、2023年11月15日のセキュリティ更新プログラムのリリースまでには、すべての環境でほとんどの新機能を使えるようになる見込みとのことです。
不具合情報 KB5030310には以下の既知の不具合およびユーザー報告の不具合があります。
既知の不具合
不具合概要 回避策 Copilot in Windowsにおいて、以下の不具合が確認されています。
Copilotを開いているとナレーターが動作テストに失敗します。 ナレーターが『remove an image』(画像の削除)など、Copilotのボタン名を発音しません。 チャット入力ボックスでTABキーを押しても、キーボードのフォーカスが変わりません。チャット入力ボックスに画像を追加してもナレーターがアナウンスをしません。 Microsoftから回避策の案内はありません。現在、Microsoftは不具合の解決に取り組んでいるとのことです。
COLRv1カラーフォントフォーマットが正常にレンダリングされません。
Microsoftから回避策の案内はありません。現在、Microsoftは不具合の解決に取り組んでいるとのことです。
ユーザー報告
不具合概要 回避策 環境によってはCopilot in Windowsを使うと、アイコン位置がめちゃくちゃになる場合があります。また、右側に置いていたウィンドウなどが左側へと押し出されます。
VIDEO
Copilotを閉じればアイコン位置は元に戻りますが、Copilotを開いている間にめちゃくちゃになるのを防ぐ方法はありません。また、右側に置いていて左側に押し出されたウィンドウなどは元の位置に戻りません。
なお、アイコン位置がめちゃくちゃになる現象は、環境によって発生する場合と発生しない場合があります。
現在、Copilotはプレビューバージョンのため、正式バージョンでは改善されていることを期待したいところです。
以下のような多数の不具合報告が出ています。
検索ボックスの虫眼鏡アイコンが『C』と表示れます。場合によっては検索ボックスが機能しなくなります ファイルエクスプローラーが遅い、メモリを異常に消費する、応答しなくなる、クラッシュするなど ExplorerPatcherを使用していると画面がブラックスクリーン(真っ黒)になります 環境によってはAMD Software: Adrenalin Edition 23.9.3の設定が起動毎にリセットされます Wallpaper Engineが正常に動作しなくなります ExplorerPatcherに関しては、セーフモードからアンインストールすると正常に表示されるようになります。
その他の不具合は多くの場合で解決策はありません。Microsoftの修正が待たれます。
詳細は左記の記事をご覧ください。
[New]
KB5030310をインストールすると、デスクトップのアイコン名の影が消えなくなくなります。
KB5030310をアンインストールすると影が消えるようになります。
Windows11 21H2用プレビューリリース: KB5030301 基本情報 KB5030301はWindows11 バージョン21H2用のプレビューリリースと呼ばれる累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで、機能の改善や不具合の修正などが施されます。ただし、あくまでもプレビュー版であることには注意が必要です。
この更新プログラムに新たな脆弱性の修正は含まれておらず、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はありません。
▼機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト
Microsoft DefenderのせいでUSBプリンターからの印刷が停止する不具合を修正 Windows Defender Application Control (WDAC)のせいで、PCの起動時間が大幅に長くなる不具合を修正 IMEパッドが動作しなくなる不具合を修正 NTFSで圧縮されたMicrosoft OneDriveファイルを使用すると、Windowsが応答しなくなる不具合を修正 メモリリークが発生する不具合を修正 アプリケーションの互換性の問題を修正。この不具合はMicrosoft Defender for Endpointのせいで発生しました Remote Appsに影響する不具合を修正。この不具合により一部の要素が正しく整列されませんでした Microsoft Distributed Transaction Coordinator (DTC)に影響する不具合を修正。この不具合により、ハンドルリークが発生し、システムがメモリ不足に陥ることがありました グリーンランドのサマータイムの変更に対応 ウクライナ首都のスペルをKeivからKyivに変更 ForwardedEvents logの形式が間違っていた不具合を修正 OutlookでファイルをPDFとして共有しようとすると応答しなくなる不具合を修正。この不具合はMicrosoft Excelに影響します 中国語フォントGB18030-2022に準拠 Distribution Center (KDC)は、Subject Alternative Name (SAN)からユーザーSIDを読み取るようになりました。詳細は『KB5014754―Certificate-based authentication changes on Windows domain controllers 』のページをご覧ください イベントの転送の変更に関連する不具合を修正 FileHashやその他のバイナリ フィールドのXPathクエリに影響する不具合を修正。この不具合により、イベントレコードの値が一致しませんでした 2023年4月以降の更新プログラムをインストールするとApplication Virtualization (App-V)環境内でコピー操作が機能しない不具合を修正 Simple Certificate Enrollment Protocol (SCEP)証明書のインストールが失敗したと表示される不具合を修正。代わりに、保留中と表示されるようになります Microsoft Print to PDFに影響する不具合を修正 2023年5月以降の更新プログラムをインストールすると、外部バインディング(External binding)に失敗する不具合を修正
追加情報 Windows バージョン21H2は、今回のプレビューリリースが最後のプレビューリリースとなります。また、セキュリティ更新プログラムは2023年10月11日のWindowsUpdateをもって最後となります。21H2の方はなるべく早めに22H2へとアップデートすることが推奨されます。
不具合情報 KB5030301には以下の既知の不具合があります。
既知の不具合
不具合概要 回避策 新しい日本語IMEを使用していると、アプリケーションにおいて、ローマ字/カナ入力モードが自動的に切り替わらない場合があります。
開発者向け情報: アプリケーションが『ImmSetConversionStatus』関数、またはVK_KANAキーエミュレーションを使用している場合、この不具合の影響を受けます。
以下のいずれかの対処方法をご検討ください。
< 対処方法A >
手動で入力モードを変更する。
< 対処方法B >
以前のバージョンのIMEを使用する。『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。