【Windows11】 WindowsUpdate 2025年4月 不具合情報 - セキュリティ更新プログラム KB5055528 / KB5055523 [Update 2]

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日本時間で2025年4月9日にWindowsUpdateに配信されたWindows11 23H2用セキュリティ更新プログラムKB5055528、Windows11 24H2用KB5055523の不具合情報およびその回避策・解決策です。

更新履歴 [記事初公開日: 2025/4/9]
① 23H2のユーザー報告に『inetpubフォルダが作成される現象』を加筆。24H2のユーザー報告に『inetpubフォルダが作成される現象』『ARM版でWindows回復環境に入れない不具合』を加筆。 [2025/4/11] [New]
② 『inetpubフォルダが作成される現象』の回避策を改訂。 [2025/4/11] [New]

Windows11 23H2用セキュリティ更新プログラム: KB5055528

基本情報

KB5055528はWindows11 バージョン23H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

  • Windowsの脆弱性を修正
  • 2025年のチリのサマータイムに対応
  • KB5055528には、2025年3月26日に配信されたプレビューリリースKB5053657の内容が含まれています
    • KB5053657では『USBプリンターで正常に印刷できない不具合』などが修正されています。詳細はKB5053657のページをご覧ください

不具合情報

KB5055528には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

Citrix Session Recording Agent (SRA)バージョン2411をインストールしている環境において、日本時間で2025年1月15日に公開されたWindows11 23H2用更新プログラムKB5050021以降のインストールが完了しない場合があります。

Windows Updateの画面では正常にインストールされたように表示されますが、再起動時の適用画面でインストールに失敗してロールバックされます。

この不具合はCitrix Session Recording Agent (SRA)バージョン2411をインストールしている環境でのみ発生します。主に企業・組織に影響します。一般的なホームユーザーが影響を受ける可能性は低いものと考えられます。

Citrixはこの不具合に関するドキュメントを公開しています。ドキュメントにはこの不具合の回避策が記されています。

現在、Microsoftは、Citrixと協力してこの不具合の解決に取り組んでいるとのことです。

ユーザー報告
不具合概要回避策

[New]

KB5055528をインストールすると、Cドライブに『inetpub』フォルダが勝手に作成されます。

本来、このフォルダはWindows機能の『インターネット インフォメーション サービス』(Internet Information Services / 以下、IIS)を有効にすると作成されるものです。

KB5055528をインストールしてもIISが有効になることはありません。フォルダの中身も空っぽです。(少なくとも筆者環境においては)

詳細は以下の記事参照。
IIS用『inetpub』フォルダが勝手に作成される。KB5055523 / KB5055528 / KB5055518インストール後に。Windows11およびWindows10にて発生 [Update 1: 不具合ではなく仕様と判明。削除しないで]

[New]

Microsoftによると、脆弱性を修正するために『inetpub』フォルダを作成したとのこと。このフォルダが作成されるのは不具合ではなく仕様です。そのため、削除しないようMicrosoftは案内しています。

詳細は以下の記事参照。
Microsoft、『inetpub』フォルダが作成される現象を説明。Windows11やWindows10などの脆弱性に対処したもの。削除してはいけない

Windows11 24H2用セキュリティ更新プログラム: KB5055523

基本情報

KB5055523はWindows11 バージョン24H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

  • Windowsの脆弱性を修正
  • Kerberosが使用されていて、尚且つCredential Guardが有効になっている場合に、ユーザー認証の問題を引き起こす不具合を修正
  • 2025年のチリのサマータイムに対応
  • 特定の状況で予期しない動作を引き起こす『PcaUiArmUpdate』機能の不具合を修正
  • KB5055523には、2025年3月28日に配信されたプレビューリリースKB5053656の内容が含まれています
    • 一例を挙げると、2024年10月頃から発生していた『ファイルエクスプローラーの三点リーダーメニュー「・・・」(「もっとみる」メニュー)をクリックすると、メニューが上向きに表示される不具合』がやっと修正されました。ただ、この修正は段階的ロールアウトのため、KB5055523をインストールしてもすぐには修正が適用されないかもしれません
    • ほかにも『スリープから復帰時にブルースクリーンエラーが発生する不具合』や、『リモートデスクトップ(RDP)のセッションが頻繁に切断される不具合』の修正など、多数の修正が含まれています。詳細はKB5053656のページをご覧ください

不具合情報

KB5055523には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

ARM CPU環境において、Microsoft StoreからRobloxをダウンロードしてプレイできません。

ARM CPU環境の方は、RobloxのWebサイトから直接ダウンロードすることでプレイできます

Citrix Session Recording Agent (SRA)バージョン2411をインストールしている環境において、日本時間で2025年1月15日に公開されたWindows11 24H2用更新プログラムKB5050009以降のインストールが完了しない場合があります。

Windows Updateの画面では正常にインストールされたように表示されますが、再起動時の適用画面でインストールに失敗してロールバックされます。

この不具合はCitrix Session Recording Agent (SRA)バージョン2411をインストールしている環境でのみ発生します。主に企業・組織に影響します。一般的なホームユーザーが影響を受ける可能性は低いものと考えられます。

Citrixはこの不具合に関するドキュメントを公開しています。ドキュメントにはこの不具合の回避策が記されています。

現在、Microsoftは、Citrixと協力してこの不具合の解決に取り組んでいるとのことです。

KB5055523をインストール後、『設定』 → 『システム』 → 『回復』で『この PC をリセット』を実行し、『個人用ファイルを保持する』 → 『ローカル再インストール』を選択してリセットすると、一部環境でWindows Helloの顔認証、またはPINを使用してWindowsにサインインできなくなる場合があります。

その際、「問題が発生し、暗証番号(PIN)を使用できません。クリックして暗証番号(PIN)をもう一度設定してください」や「顔認証のセットアップで何か問題が発生しました」といったようなエラーメッセージが表示されます

PINを使用する場合はログオン画面の『暗証番号 (PIN) をセットアップする』からWindows Helloに再登録してください。

顔認証を使用する場合は『設定』 → 『アカウント』 → 『サインイン オプション』 → 『顔認証 (Windows Hello)』 → 『セットアップ』を選択して画面の指示に従って進めてください。

 

ユーザー報告
不具合概要回避策

[New]

KB5055523をインストールすると、Cドライブに『inetpub』フォルダが勝手に作成されます。

本来、このフォルダはWindows機能の『インターネット インフォメーション サービス』(Internet Information Services / 以下、IIS)を有効にすると作成されるものです。

KB5055523をインストールしてもIISが有効になることはありません。フォルダの中身も空っぽです。(少なくとも筆者環境においては)

詳細は以下の記事参照。
IIS用『inetpub』フォルダが勝手に作成される。KB5055523 / KB5055528 / KB5055518インストール後に。Windows11およびWindows10にて発生 [Update 1: 不具合ではなく仕様と判明。削除しないで]

[New]

Microsoftによると、脆弱性を修正するために『inetpub』フォルダを作成したとのこと。このフォルダが作成されるのは不具合ではなく仕様です。そのため、削除しないようMicrosoftは案内しています。

詳細は以下の記事参照。
Microsoft、『inetpub』フォルダが作成される現象を説明。Windows11やWindows10などの脆弱性に対処したもの。削除してはいけない

[New]

ARM版Windows11 24H2にて、2025年4月9日のWindows Updateを適用後、SHIFTキーを押しながら再起動をしてWindows回復環境(Windows RE / WinRE)に入ろうとすると、0xc0e90001エラーが発生するとの報告が当サイトに寄せられています。

現時点で本不具合の対処方法・回避策は判明していません。