【Windows11】 WindowsUpdate 2025年3月 不具合情報 - セキュリティ更新プログラム KB5053602 / KB5053598 [Update 6]

WindowsUpdate

Windows11 - WindowsUpdate

日本時間で2025年3月12日にWindowsUpdateに配信されたWindows11 23H2用セキュリティ更新プログラムKB5053602、Windows11 24H2用KB5053598の不具合情報およびその回避策・解決策です。

更新履歴 [記事初公開日: 2025/3/12]
① 23H2用KB5053602に、USBプリンターで正常に印刷できない既知の不具合を加筆。 [2025/3/13]
② 24H2用KB5053598に、リモートデスクトップが切断される不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2025/3/14]
③ 23H2用KB5053602および24H2用KB5053598に、Copilotが勝手にアンインストール(削除)される既知の不具合を加筆。 [2025/3/16]
④ 24H2用KB5053598に、インストールに失敗する不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2025/3/17]
⑤ 24H2用KB5053598に、インターネットに接続できなくなる不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2025/3/18]
⑥ 23H2用KB5053602 / 24H2用KB5053598の、Copilotが勝手にアンインストール(削除)される既知の不具合を改訂。修正されたそうです。しかし、筆者環境では修正されませんでした。 [2025/3/21] [New]

Windows11 23H2用セキュリティ更新プログラム: KB5053602

基本情報

KB5053602はWindows11 バージョン23H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

  • Windowsの脆弱性を修正
  • KB5053602には、2025年2月26日に配信されたプレビューリリースKB5052094の内容が含まれています

不具合情報

KB5053602には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

KB5053602をインストールすると、『Microsoft Copilot』が勝手にアンインストール(削除)される場合があります。その際、『Microsoft Copilot』のタスクバーのピン留めも消えます。

詳細は以下の記事参照。
Copilotが勝手にアンインストール(削除)される不具合。Windows11、Windows10で発生中。KB5053598、KB5053602、KB5053606に起因

[New]

Microsoftによると、この不具合が発生した環境を元の状態に戻した(再インストールした)そうです。ただ、元に戻らない場合もあります。(筆者環境では元に戻りませんでした)

その場合、必要に応じてMicrosoft Storeから『Microsoft Copilot』を再インストールしてください。

詳細は以下の記事参照。
Copilotが勝手にアンインストールされる不具合、修正。Microsoftによると、元の状態に戻したらしいが

2025年1月30日にリリースされたWindows11用プレビューリリースKB5050092以降をインストールすると、USBプリンターで正常に印刷できなくなる場合があります

詳細は以下の記事参照。
USBプリンターで正常に印刷できない不具合。Windows11、Windows10で発生

この不具合はKnown Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。

一般的なPC環境や、企業や組織に管理されていないPC環境の場合、放っておいても最大で24時間以内に自動的に修正されます。一度PCを再起動すると、早く修正される場合があります。

企業や組織等で管理されているPCでの対処方法は左記リンク先記事をご覧ください。

Citrix Session Recording Agent (SRA)バージョン2411をインストールしている環境において、日本時間で2025年1月15日に公開されたWindows11 23H2用更新プログラムKB5050021以降のインストールが完了しない場合があります。

Windows Updateの画面では正常にインストールされたように表示されますが、再起動時の適用画面でインストールに失敗してロールバックされます。

この不具合はCitrix Session Recording Agent (SRA)バージョン2411をインストールしている環境でのみ発生します。主に企業・組織に影響します。一般的なホームユーザーが影響を受ける可能性は低いものと考えられます。

Citrixはこの不具合に関するドキュメントを公開しています。ドキュメントにはこの不具合の回避策が記されています。

現在、Microsoftは、Citrixと協力してこの不具合の解決に取り組んでいるとのことです。

Windows11 24H2用セキュリティ更新プログラム: KB5053598

基本情報

KB5053598はWindows11 バージョン24H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

  • Windowsの脆弱性を修正
  • KB5053598には、2025年2月26日に配信されたプレビューリリースKB5052093の内容が含まれています

不具合情報

KB5053598には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

KB5053598をインストールすると、『Microsoft Copilot』が勝手にアンインストール(削除)される場合があります。その際、『Microsoft Copilot』のタスクバーのピン留めも消えます。

詳細は以下の記事参照。
Copilotが勝手にアンインストール(削除)される不具合。Windows11、Windows10で発生中。KB5053598、KB5053602、KB5053606に起因

[New]

Microsoftによると、この不具合が発生した環境を元の状態に戻した(再インストールした)そうです。ただ、元に戻らない場合もあります。(筆者環境では元に戻りませんでした)

その場合、必要に応じてMicrosoft Storeから『Microsoft Copilot』を再インストールしてください。

詳細は以下の記事参照。
Copilotが勝手にアンインストールされる不具合、修正。Microsoftによると、元の状態に戻したらしいが

ARM CPU環境において、Microsoft StoreからRobloxをダウンロードしてプレイできません。

ARM CPU環境の方は、RobloxのWebサイトから直接ダウンロードすることでプレイできます

Citrix Session Recording Agent (SRA)バージョン2411をインストールしている環境において、日本時間で2025年1月15日に公開されたWindows11 24H2用更新プログラムKB5050009以降のインストールが完了しない場合があります。

Windows Updateの画面では正常にインストールされたように表示されますが、再起動時の適用画面でインストールに失敗してロールバックされます。

この不具合はCitrix Session Recording Agent (SRA)バージョン2411をインストールしている環境でのみ発生します。主に企業・組織に影響します。一般的なホームユーザーが影響を受ける可能性は低いものと考えられます。

Citrixはこの不具合に関するドキュメントを公開しています。ドキュメントにはこの不具合の回避策が記されています。

現在、Microsoftは、Citrixと協力してこの不具合の解決に取り組んでいるとのことです。

ユーザー報告
不具合概要回避策

ごく一部の環境において、KB5053598のインストール後にインターネットに接続できなくなるとの不具合報告が出ています。

詳細は以下の記事参照。
インターネットに接続できない不具合。Wi-FiやLANが機能しなくなる。一部のWindows11環境でKB5053598インストール後に発生。対処方法あり

『トラブルシューティングツール』で直ったと報告されています。

『設定』 → 『システム』 → 『トラブルシューティング』 → 『その他のトラブルシューティング ツール』 → 『ネットワークとインターネット』 → 『実行する』をお試しください。

一部環境において、KB5053598のインストールに失敗するとの不具合報告が複数件出ています。

詳細は以下の記事参照。
KB5053598のインストールに失敗する、エラーが出る不具合。対処方法あり

『設定』 → 『システム』 → 『回復』 → 『Windows Update で問題を解決する』を実行することで、KB5053598を正常にインストールできるようになったと報告されています。

もし、それでもインストールに失敗する場合はWindowsの上書きインストール(修復インストールとも呼ばれます)をお試しください

一部環境において、KB5053598をインストールすると、リモートデスクトップ(RDP)に接続した際、断続的に「接続が失われました。セッションに再接続中」といった表示がされて、接続が切断・再接続されるという不具合報告が出ています。

詳細は以下の記事参照。
リモートデスクトップが切断される不具合。Windows11 24H2で発生。KB5053598に起因

一時的な回避策として、レジストリエディターでUDP接続を無効にすることで本不具合の発生を防げます。

【キー】HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows NT\Terminal Services\Client
【DWORD】fClientDisableUDP
【値】『1』でUDP無効、『0』でUDP有効

詳細な手順は左記リンク先記事をご覧ください。