【Windows11】 WindowsUpdate 2025年2月 不具合情報 - セキュリティ更新プログラム KB5051989 / KB5051987 自動HDR有効時にゲームが固まる不具合を修正など [Update 5]

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日本時間で2025年2月12日にWindowsUpdateに配信されたWindows11 23H2用セキュリティ更新プログラムKB5051989、Windows11 24H2用KB5051987の不具合情報およびその回避策・解決策です。

更新履歴 [記事初公開日: 2025/2/12]
① 24H2用KB5051987の『更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合』に『マウスカーソルにプログレスリングが頻繁に表示される不具合』が修正された旨を加筆。 [2025/2/14]
② 24H2用KB5051987に、インストールに時間がかかる場合がある『追加情報』を加筆。 [2025/2/17]
③ 24H2用KB5051987に、RDPに接続できない不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2025/2/25]
④ 24H2用KB5051987に、ドラッグアンドドロップが正常に動作しない不具合(ユーザー報告)について加筆。 [2025/2/26]
⑤ 23H2用KB5051989に、USBプリンターで正常に印刷できない既知の不具合を加筆。 [2025/3/13] [New]

Windows11 23H2用セキュリティ更新プログラム: KB5051989

基本情報

KB5051989はWindows11 バージョン23H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

  • Windowsの脆弱性を修正
  • Hyper-V環境において、バックアップがスムーズに行われない(時間がかかる)不具合を修正
  • KB5051989には、2025年1月30日に配信されたプレビューリリースKB5050092の内容が含まれています

不具合情報

KB5051989には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

[New]

2025年1月30日にリリースされたWindows11用プレビューリリースKB5050092以降をインストールすると、USBプリンターで正常に印刷できなくなる場合があります

詳細は以下の記事参照。
USBプリンターで正常に印刷できない不具合。Windows11、Windows10で発生

この不具合はKnown Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。

一般的なPC環境や、企業や組織に管理されていないPC環境の場合、放っておいても最大で24時間以内に自動的に修正されます。一度PCを再起動すると、早く修正される場合があります。

企業や組織等で管理されているPCでの対処方法は左記リンク先記事をご覧ください。

日本時間で2024年10月9日にリリースされたWindows11 23H2 / 22H2用セキュリティ更新プログラムKB5044285以降をインストールすると、OpenSSH SSH Serverサービス(sshd サービス)の起動に失敗し、SSH接続ができなくなる場合があります。

詳細は以下の記事参照。
Microsoft、OpenSSHが起動しない不具合をやっと認める。Windows11 23H2 / 22H2で発生

この不具合が発生した場合の対処方法・回避策として、以下の手順を行うようMicrosoftは案内しています。

  1. PowerShellを管理者として実行してください。
  2. C:\ProgramData\ssh』と『C:\ProgramData\ssh\logs』の権限を更新してください。SYSTEMとAdministratorsグループにフルコントロールを許可し、Authenticated Usersには読み取りアクセスを許可してください。必要に応じて権限文字列を変更することで、特定のユーザまたはグループへの読み取りアクセスを制限できます。以下のコマンドを使用して権限を更新してください。
    $directoryPath = "C:\ProgramData\ssh" $acl = Get-Acl -Path $directoryPath $sddlString = "O:BAD:PAI(A;OICI;FA;;;SY)(A;OICI;FA;;;BA)(A;OICI;0x1200a9;;;AU)" $securityDescriptor = New-Object System.Security.AccessControl.RawSecurityDescriptor $sddlString $acl.SetSecurityDescriptorSddlForm($securityDescriptor.GetSddlForm("All")) Set-Acl -Path $directoryPath -AclObject $acl
  3. 同様に『C:\ProgramData\ssh\logs』に対しても上記手順を行ってください。

現在、Microsoftは本不具合の調査および解決に取り組んでいるとのことです。

Citrix Session Recording Agent (SRA)バージョン2411をインストールしている環境において、日本時間で2025年1月15日に公開されたWindows11 23H2用更新プログラムKB5050021以降のインストールが完了しない場合があります。

Windows Updateの画面では正常にインストールされたように表示されますが、再起動時の適用画面でインストールに失敗してロールバックされます。

この不具合はCitrix Session Recording Agent (SRA)バージョン2411をインストールしている環境でのみ発生します。主に企業・組織に影響します。一般的なホームユーザーが影響を受ける可能性は低いものと考えられます。

Citrixはこの不具合に関するドキュメントを公開しています。ドキュメントにはこの不具合の回避策が記されています。

現在、Microsoftは、Citrixと協力してこの不具合の解決に取り組んでいるとのことです。

Windows11 24H2用セキュリティ更新プログラム: KB5051987

基本情報

KB5051987はWindows11 バージョン24H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

  • マウスカーソルにプログレスリングが頻繁に表示される不具合が修正された模様
  • Windowsの脆弱性を修正
  • 自動HDRを有効にしているとゲームの色がおかしくなったり、ゲームがフリーズする(固まる)不具合を修正。この不具合は2025年1月29日公開のプレビューリリースKB5050094で修正したとされていましたが、Microsoftはこれを撤回し、今回のKB5051987にて修正したと書き換えました。KB5050094では完全には修正しきれていなかったようです
  • KB5051987には、2025年1月29日に配信されたプレビューリリースKB55050094の内容が含まれています

追加情報 [2025/2/17]

一部環境において、KB5051987のインストールが進まない、終わらないという報告が複数件出ています。環境によってはインストールが完了するまでに8時間以上かかったとも報告されています。なぜこれほどまでに時間がかかるのか、原因は不明です。しかし、待っていればそのうち終わりますので気長にお待ちください。

なお、この現象はあくまで一部環境でのみ発生しており、すべての環境で発生するものではありません。しかし、念のため、KB5051987のインストールをする際は、時間のあるときにやった方が良いかもしれません。

不具合情報

KB5051987には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

ARM CPU環境において、Microsoft StoreからRobloxをダウンロードしてプレイできません。

ARM CPU環境の方は、RobloxのWebサイトから直接ダウンロードすることでプレイできます

日本時間で2024年10月9日にリリースされたWindows11 24H2用セキュリティ更新プログラムKB5044284以降をインストールすると、OpenSSH SSH Serverサービス(sshd サービス)の起動に失敗し、SSH接続ができなくなる場合があります。

この不具合が発生した場合の対処方法・回避策として、以下の手順を行うようMicrosoftは案内しています。

  1. PowerShellを管理者として実行してください。
  2. C:\ProgramData\ssh』と『C:\ProgramData\ssh\logs』の権限を更新してください。SYSTEMとAdministratorsグループにフルコントロールを許可し、Authenticated Usersには読み取りアクセスを許可してください。必要に応じて権限文字列を変更することで、特定のユーザまたはグループへの読み取りアクセスを制限できます。以下のコマンドを使用して権限を更新してください。
    $directoryPath = "C:\ProgramData\ssh" $acl = Get-Acl -Path $directoryPath $sddlString = "O:BAD:PAI(A;OICI;FA;;;SY)(A;OICI;FA;;;BA)(A;OICI;0x1200a9;;;AU)" $securityDescriptor = New-Object System.Security.AccessControl.RawSecurityDescriptor $sddlString $acl.SetSecurityDescriptorSddlForm($securityDescriptor.GetSddlForm("All")) Set-Acl -Path $directoryPath -AclObject $acl
  3. 同様に『C:\ProgramData\ssh\logs』に対しても上記手順を行ってください。

現在、Microsoftは本不具合の調査および解決に取り組んでいるとのことです。

Citrix Session Recording Agent (SRA)バージョン2411をインストールしている環境において、日本時間で2025年1月15日に公開されたWindows11 24H2用更新プログラムKB5050009以降のインストールが完了しない場合があります。

Windows Updateの画面では正常にインストールされたように表示されますが、再起動時の適用画面でインストールに失敗してロールバックされます。

この不具合はCitrix Session Recording Agent (SRA)バージョン2411をインストールしている環境でのみ発生します。主に企業・組織に影響します。一般的なホームユーザーが影響を受ける可能性は低いものと考えられます。

Citrixはこの不具合に関するドキュメントを公開しています。ドキュメントにはこの不具合の回避策が記されています。

現在、Microsoftは、Citrixと協力してこの不具合の解決に取り組んでいるとのことです。

ユーザー報告
不具合概要回避策

一部のWindows11 24H2およびWindows Server 2025環境において、KB5051987をインストールすると、RDP (Remote Desktop Protocol)に接続できず、リモートデスクトップを使用でなくなったとの不具合報告が複数件出ています。

詳細は以下の記事参照。
RDPに接続できない不具合。Windows11 24H2やWindows Server 2025で発生。KB5051987に起因

RDPポートを3389から別のポートに変更してください。これで直るか確認してください。

RDPポートを変更したくない場合は別の対処方法・回避策もあります。詳細は左記のリンク先記事をご覧ください。

日本時間で2025年1月29日にWindowsUpdateに配信されたWindows11 24H2用プレビューリリースKB5050094以降の更新プログラムをインストールすると、一部のアプリケーションでドラッグアンドロップが正常に動作しなくなる場合があります。

少なくとも、以下のアプリがこの不具合の影響を受けることが確認されています。

  • Adobe Premiere Pro
  • マーケットスピード II
詳細は以下の記事参照。
ドラッグアンドロップが正常に動作しない不具合。Windows11 24H2にて発生。KB5050094に起因

この不具合は2025年2月26日に公開されたプレビューリリースKB5052093にて修正されました。本不具合にお困りに方はKB5052093のインストールをお試しください。