【Windows11】 WindowsUpdate 2023年8月 不具合情報 - セキュリティ更新プログラム KB5029263 / KB5029253 スタートメニューが開かない不具合にご注意 [Update 1]
2023年8月9日にWindowsUpdateに配信されたWindows11用セキュリティ更新プログラムKB5029263 (22H2) / KB5029253 (21H2)の不具合情報です。
今回のWindows11 22H2用更新プログラムをインストールすると、サードパーティ製のUIカスタマイズアプリを使用している環境でスタートメニューが開かなくなる場合があります。詳細は本記事の『既知の不具合』をご覧ください。
『悪意のソフトウェア削除ツール』『.NET Framework』などの更新プログラムやWindows Server固有の不具合は割愛しています。以下、2023年8月9日に公開されたセキュリティ更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。
更新履歴 ① 22H2の『追加情報2』、21H2の『追加情報』の項目に、アップデートが終わらない・異常に時間がかかる現象を加筆。 [2023/8/10] [New] |
Windows11 22H2用セキュリティ更新プログラム: KB5029263
基本情報
KB5029263はWindows11 バージョン22H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。
▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合
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追加情報
本KB5029263を含み、2023年7月27日公開のKB5028254以降の更新プログラムをインストールすると、サードパーティ製のUIカスタマイズアプリを使用している環境でスタートメニューが開かなくなる場合があります。詳細は下記の『既知の不具合』の項目をご覧ください。
追加情報2 [2023/8/10] [New]
一部環境において、今月のWindowsUpdateが何時間経っても終わらない、異常に時間がかかるといった報告が出ています。筆者環境ではすんなりいきましたが、念のため、時間に余裕があるときにやった方が良さそうです。詳細は以下の記事をご覧ください。
2023年8月のWindowsUpdateが何時間経っても終わらない、異常に時間がかかるとの不具合報告。『Windowsの準備をしています』から進まない
備考
Microsoftが公開しているKB5029263のページに書かれている既知の不具合の内容は一部間違っています。『プロビジョニングパッケージを使用した場合OOBEが完了しない不具合』があると記されていますが、この不具合は2022年11月30日に公開されたKB5020044にて修正されました。
そのうち掲載内容を修正するだろうと思っていましたが、今回は一向に修正されないため、一応記しておきます。以下の『不具合情報』は、KB5029263のページの誤った内容ではなく、最新情報に基づいた内容になります。
不具合情報
KB5029263には以下の既知の不具合があります。
不具合概要 | 回避策 | |
2023年6月28日公開のプレビューリリースKB5027303およびそれ以降の更新プログラムをインストールすると、WVC1 (VC-1)コーデックを使用した動画の再生や録画に失敗する場合があります。また、カメラやWebカメラがデフォルトでWVC1コーデックを使用していると動作しない場合があります。 | この不具合は、Known Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。一般的なPC環境や、企業や組織に管理されていないPC環境の場合、放っておいても最大で24時間以内に自動的に修正されます。PCを再起動すると、早く修正される場合があります。 企業や組織等で管理されているPCでは、以下の特別なグループポリシーをインストールして設定することで解決できます。
詳細は『グループ ポリシーを使用して既知の問題ロールバックを展開する方法』(日本語ページは機械翻訳で意味不明な箇所あり。英語ページはこちら)をご覧ください。 KIRで修正したことで、Microsoftはこの不具合を『解決済み』としています。しかし、この不具合の情報が公開されたのは2023年7月26日で、知らない人が多いと思われることから一応掲載いたします。 | |
2023年7月27日に公開されたプレビューリリースKB5028254以降の更新プログラムをインストールすると、スタートメニューが開かなくなる場合があります。この不具合は、ExplorerPatcherなどのサードパーティ製のUIカスタマイズアプリを使用している環境で発生します。 この不具合は、Windows11 22H2の仕様変更によるもののため、Windows側では修正されません。UIカスタマイズアプリ側で修正する必要があります。
| KB5028254およびそれ以降の更新プログラムをインストールする前には、サードパーティ製UIカスタマイズアプリをアンインストールすることをMicrosoftは勧めています。もし、不具合が発生した場合は、UIカスタマイズアプリの開発元へ問い合わせるようMicrosoftは案内しています。 引き続きUIカスタマイズアプリを使用したい場合は、アプリ公式サイトでKB5028254の仕様変更に対応したアップデートの有無をご確認ください。 この不具合はアプリ側の問題のため、Microsoftは不具合を『解決済み』としています。 しかし、この不具合の情報が公開されたのは2023年7月28日で、知らない人が多いと思われることから一応掲載いたします。 |
Windows11 21H2用セキュリティ更新プログラム: KB5029253
基本情報
KB5029253はWindows11 バージョン21H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。
▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合
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追加情報 [2023/8/10] [New]
一部環境において、今月のWindowsUpdateが何時間経っても終わらない、異常に時間がかかるといった報告が出ています。筆者環境ではすんなりいきましたが、念のため、時間に余裕があるときにやった方が良さそうです。詳細は以下の記事をご覧ください。
2023年8月のWindowsUpdateが何時間経っても終わらない、異常に時間がかかるとの不具合報告。『Windowsの準備をしています』から進まない
不具合情報
KB5029253には以下の既知の不具合があります。
不具合概要 | 回避策 | |
新しい日本語IMEを使用していると、アプリケーションにおいて、ローマ字/カナ入力モードが自動的に切り替わらない場合があります。 開発者向け情報: アプリケーションが『ImmSetConversionStatus』関数、またはVK_KANAキーエミュレーションを使用している場合、この不具合の影響を受けます。
| 以下のいずれかの対処方法をご検討ください。 < 対処方法A > < 対処方法B > | |
2023年6月28日公開のプレビューリリースKB5028245およびそれ以降の更新プログラムをインストールすると、WVC1 (VC-1)コーデックを使用した動画の再生や録画に失敗する場合があります。また、カメラやWebカメラがデフォルトでWVC1コーデックを使用していると動作しない場合があります。 | この不具合は、Known Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。一般的なPC環境や、企業や組織に管理されていないPC環境の場合、放っておいても最大で24時間以内に自動的に修正されます。PCを再起動すると、早く修正される場合があります。 企業や組織等で管理されているPCでは、以下の特別なグループポリシーをインストールして設定することで解決できます。
詳細は『グループ ポリシーを使用して既知の問題ロールバックを展開する方法』(日本語ページは機械翻訳で意味不明な箇所あり。英語ページはこちら)をご覧ください。 KIRで修正したことで、Microsoftはこの不具合を『解決済み』としています。しかし、この不具合の情報が公開されたのは2023年7月26日で、知らない人が多いと思われることから一応掲載いたします。 |