【Windows11】 WindowsUpdate 2023年7月 不具合情報 - セキュリティ更新プログラム KB5028185 / KB5028182 [Update 4]

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2023年7月12日にWindowsUpdateに配信されたWindows11用セキュリティ更新プログラムKB5028185 (22H2) / KB5028182 (21H2)の不具合情報です。

『悪意のソフトウェア削除ツール』『.NET Framework』などの更新プログラムやWindows Server固有の不具合は割愛しています。以下、2023年7月12日に公開されたセキュリティ更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。

更新履歴
① 22H2にインターネットに接続できない不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2023/7/14]
② ゲームやアプリが遅くなる不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2023/7/15]
③ 22H2および21H2にSynology NAS製品使用環境におけるネットワークの不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2023/7/19]
④ 22H2にWVC1 (VC-1)コーデックを使用した動画の再生や録画に失敗する既知の不具合を加筆。 [2023/7/26] [New]

Windows11 22H2用セキュリティ更新プログラム: KB5028185

基本情報

KB5028185はWindows11 バージョン22H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

  • Windowsの脆弱性を修正
  • KB5028185には、2023年6月28日に配信されたプレビューリリースKB5027303の内容が含まれています

備考

Microsoftが公開しているKB5028185のページに書かれている既知の不具合の内容は間違っています。『プロビジョニングパッケージを使用した場合OOBEが完了しない不具合』があると記されていますが、この不具合は2022年11月30日に公開されたKB5020044にて修正されました。

そのうち掲載内容を修正するだろうと思っていましたが、今回は一向に修正されないため、一応記しておきます。以下の『不具合情報』は、KB5028185のページの誤った内容ではなく、最新情報に基づいた内容になります。

不具合情報

2023年7月12日時点でKB5028185に既知の不具合は確認されていません。しかし、以下のユーザー報告の不具合があります。

ユーザー報告
不具合概要回避策

KB5028185をインストール後、一部環境において、有線LANやWi-Fiなどの無線LAN接続を問わず、インターネットに接続できなくなったとの不具合報告が複数件出ています。

詳細は以下の記事参照。
インターネットに接続できない不具合。KB5028185インストール後に発生。有線LAN、Wi-Fi問わず。対処方法あり

一時的な対処方法として、KB5028185をアンインストールすることで再びインターネット接続ができるようになったと報告されています。アンインストール手順は左記の記事をご覧ください。

2023年7月12日公開のセキュリティ更新プログラムをインストール後、一部環境において、ゲームやアプリなどの動作が遅くなったとの不具合報告が複数件出ています。

詳細は以下の記事参照。
ゲームやアプリの動作が遅くなる不具合。KB5028166、KB5028185、KB5028182のインストール後に一部環境で発生

一時的な対処方法として、当該更新プログラムをアンインストールすることで正常に戻ったと報告されています。アンインストール手順は左記の記事をご覧ください。

Synology製のNAS製品使用環境において、リモートサーバー管理ツール(RSAT)が開けなかったり、リモートデスクトップセッションへの接続に失敗する場合があります。これらの不具合は、以下の3つの条件を満たすと発生します。

  • Synology Directory Serverパッケージがインストールおよび実行されている
  • Windows PCがSynology Directory Serverによって作成されたドメインに参加している
  • 2023年7月12日公開された以下のWindowsUpdate セキュリティ更新プログラムがインストールされている
    • Windows Server 2022:KB5028171
    • Windows11 22H2: KB5028185
      (※Windows11 21H2のKB5028182については言及されていませんが、Windows10 22H2でも発生していることからWindows11 21H2でも発生する可能性あり)
    • Windows10 22H2: KB5028166
詳細は以下の記事参照。
Synology NAS製品使用環境でネットワーク接続に不具合。リモートデスクトップに繋がらないなど。2023年7月のWindowsUpdateインストール環境で発生。修正を公開

Synologyは、この不具合を修正したSynology Directory Serverパッケージを公開しました。アップデートすることで本不具合は発生しなくなります。詳細なアップデート手順はSynologyのサイトよりご確認ください。

[New]

2023年6月28日公開のプレビューリリースKB5027303およびそれ以降の更新プログラムをインストールすると、WVC1 (VC-1)コーデックを使用した動画の再生や録画に失敗する場合があります。また、カメラやWebカメラがデフォルトでWVC1コーデックを使用していると動作しない場合があります。

この不具合は、Known Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。一般的なPC環境や、企業や組織に管理されていないPC環境の場合、放っておいても最大で24時間以内に自動的に修正されます。PCを再起動すると、早く修正される場合があります。

企業や組織等で管理されているPCでは、以下の特別なグループポリシーをインストールして設定することで解決できます。

詳細は『グループ ポリシーを使用して既知の問題ロールバックを展開する方法』(日本語ページは機械翻訳で意味不明な箇所あり。英語ページはこちら)をご覧ください。

KIRで修正したことで、Microsoftはこの不具合を解決済みとしていますが、この不具合の情報が公開されたは2023年7月26日のため、一応掲載いたします。本不具合が発生した方は、自動的に修正されるまでしばらくお待ちください。

Windows11 21H2用セキュリティ更新プログラム: KB5028182

基本情報

KB5028182はWindows11 バージョン21H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

  • Windowsの脆弱性を修正
  • KB5028182には、2023年6月29日に配信されたプレビューリリースKB5027292の内容が含まれています

不具合情報

KB5028182には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

2023年3月29日公開のプレビューリリースKB5023774以降をインストールすると、ExplorerPatcherやStartAllBackなどのサードパーティ製のUIカスタマイズアプリを使用している環境において、Windowsが起動しなくなる恐れがあります。

ExplorerPatcherとStartAllBackは修正されたバージョンがリリースされています。これら2つのアプリは最新バージョンへとアップデートすることでこの不具合は発生しません。

そのほかのサードパーティ製のUIカスタマイズアプリを使用していて、この不具合やその他の問題が発生した場合は、使用しているアプリの開発元にお問い合わせください。

Microsoftは、この不具合をアプリ側で解決したとして2023年4月21日(現地時間)付けで『解決済み』としています。しかし、まだKB5028182のページに掲載されているため、注意喚起もかねて一応、当サイトでも掲載しています。(Microsoftの消し忘れということも考えられます。そのときは当サイトからも削除いたします)

新しい日本語IMEを使用していると、アプリケーションにおいて、ローマ字/カナ入力モードが自動的に切り替わらない場合があります。

開発者向け情報: アプリケーションが『ImmSetConversionStatus』関数、またはVK_KANAキーエミュレーションを使用している場合、この不具合の影響を受けます。

詳細は以下の記事参照。
新しいIMEにまた不具合。入力モードが自動で切り替わらない。対処方法あり

以下のいずれかの対処方法をご検討ください。

< 対処方法A >
手動で入力モードを変更する。

< 対処方法B >
以前のバージョンのIMEを使用する。『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。

『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更

ユーザー報告
不具合概要回避策

2023年7月12日公開のセキュリティ更新プログラムをインストール後、一部環境において、ゲームやアプリなどの動作が遅くなったとの不具合報告が複数件出ています。

詳細は以下の記事参照。
ゲームやアプリの動作が遅くなる不具合。KB5028166、KB5028185、KB5028182のインストール後に一部環境で発生

一時的な対処方法として、当該更新プログラムをアンインストールすることで正常に戻ったと報告されています。アンインストール手順は左記の記事をご覧ください。

[New]

Synology製のNAS製品使用環境において、リモートサーバー管理ツール(RSAT)が開けなかったり、リモートデスクトップセッションへの接続に失敗する場合があります。これらの不具合は、以下の3つの条件を満たすと発生します。

  • Synology Directory Serverパッケージがインストールおよび実行されている
  • Windows PCがSynology Directory Serverによって作成されたドメインに参加している
  • 2023年7月12日公開された以下のWindowsUpdate セキュリティ更新プログラムがインストールされている
    • Windows Server 2022:KB5028171
    • Windows11 22H2: KB5028185
      (※Windows11 21H2のKB5028182については言及されていませんが、Windows10 22H2でも発生していることからWindows11 21H2でも発生する可能性あり)
    • Windows10 22H2: KB5028166
詳細は以下の記事参照。
Synology NAS製品使用環境でネットワーク接続に不具合。リモートデスクトップに繋がらないなど。2023年7月のWindowsUpdateインストール環境で発生。修正を公開

Synologyは、この不具合を修正したSynology Directory Serverパッケージを公開しました。アップデートすることで本不具合は発生しなくなります。詳細なアップデート手順はSynologyのサイトよりご確認ください。