Ryzen等でWindows11を実行するとゲーム性能が低下。2021年10月中に修正 [Update 1: 修正]
Ryzenシリーズ等のAMD CPUでWindows11を実行すると、パフォーマンスが低下する不具合が発生しています。AMDが発表しました。
更新履歴 ① 各不具合の修正情報を加筆。 [2021/10/22] [New] |
不具合概要
AMDプロセッサーでWindows11を実行すると、特定のアプリケーションでパフォーマンスが低下する場合があります。
不具合1: L3キャッシュのレイテンシが約3倍
L3キャッシュのレイテンシが約3倍になる場合があります。その結果、メモリサブシステムのアクセスタイムに左右されやすいアプリケーションが影響を受ける恐れがあります。影響を受けるアプリケーションのパフォーマンスへの影響は3~5%程度と予想されますが、eスポーツで使用されるゲームタイトルでは10~15%、パフォーマンスが低下する恐れがあります。
不具合2: スケジューリングに不具合
UEFI CPPC2がプロセッサーの最速コアを優先的にスケジューリングしない場合があります。シングルコアや少数のCPUスレッド性能に左右されやすいアプリケーションでは性能が低下する恐れがあります。TDP65W以上の8コア以上のプロセッサーでは、パフォーマンスへの影響が顕著に現れる恐れがあります。
修正情報 [2021/10/22] [New]
これらの不具合はいずれも修正されました。
不具合1: L3キャッシュのレイテンシが約3倍
『L3キャッシュのレイテンシが約3倍になる不具合』は2021年10月22日にWindowsUpdateに配信されたWindows11用更新プログラムKB5006746で修正されました。KB5006746(またはそれ以降のKB)をインストールすることでこの不具合は発生しなくなります。
不具合2: スケジューリングに不具合
『スケジューリングの不具合』はAMDが公開したRyzen Chipset Driver 3.10.08.506で修正されました。Ryzen Chipset Driver 3.10.08.506(またはそれ以降のバージョン)をインストールすることでこの不具合は発生しなくなります。