ゲームが起動しない、ブルースクリーンになる不具合。Windows11にて発生。原因は『カーネル モード ハードウェア強制スタック保護』
Windows11環境において、『カーネル モード ハードウェア強制スタック保護』を有効にするとゲーム起動時にブルースクリーンエラー(BSoD)が発生したり、ゲームが起動しない不具合が発生しています。
『カーネル モード ハードウェア強制スタック保護』(Kernel-mode Hardware-enforced Stack Protection)とは、2023年4月のMicrosoft Defenderのアップデートにて実装された新たな保護機能で、CPUが対応していれば『設定』 → 『プライバシーとセキュリティ』 → 『Windows セキュリティ』 → 『Windows セキュリティを開く』を選択 → 『デバイス セキュリティ』 → 『コア分離の詳細』に表示されます。
しかし、この保護機能がかなりの曲者で、有効にしたことで以下のような不具合が発生するとの報告が出ています。
現状、これらの不具合が発生する場合の解決策は、『カーネル モード ハードウェア強制スタック保護』をオフ(無効)にしてPCを再起動することです。これで正常にゲームが動作するようになります。
オフにすると、設定画面に「カーネル モード ハードウェア強制スタック保護はオフです。デバイスが脆弱である可能性があります。」というメッセージが表示されますが、この機能はセキュリティをより強化する追加保護的なもののため、オフにしても脆弱性が放置されるというわけではありません。不具合が発生した場合はオフにして問題ありません。
もちろん、お使いの環境で特に不具合が発生していない場合はオン(有効)にしていても問題ありません。なお、『PSO2 NGS』のGameGuardなど、一部のアンチチートプログラムがインストールされている環境では、この機能自体がオンにできない場合があります。その場合は、原因となっているゲーム(アンチチートプログラム)をアンインストールすることでオンにできるようになります。