KB5010414適用後、スタートメニューが勝手に閉じる [Update 1: 修正]

WindowsUpdate

Windows Issue

2022年2月16日にWindowsUpdateに配信されたWindows11 バージョン21H2用プレビューリリースKB5010414をインストールすると、スタートメニューが勝手に閉じる・意図せず閉じるという現象が問題になっています。いったいどういうことなのか、以下の動画をご覧ください。

このように、スタートメニューを開いて、アプリケーションを開こうとしても意図せずスタートメニューが閉じてしまいます。ただ、これは不具合ではなく、一応、仕様です。いったいなぜこんなことが起こるのかと申しますと、

犯人は天気(ウィジェット)アイコン

犯人は天気(ウィジェット)アイコンです。

これまで、ウィジェットアイコンは、クリックしないとウィジェットが表示されませんでした。しかし、KB5010414からウィジェットアイコンの仕様が変わって、天気アイコンになり、アイコンの上にマウスカーソルを置いただけでウィジェットが表示されるようになりました。

タスクバーのアイコンを左寄せ(左揃え)にしていると、スタートを押したあと、マウスカーソルが不意に天気アイコンの上に当たってしまう場合があります。すると、ウィジェットを表示するという挙動が優先されて、スタートメニューが閉じてしまいます。

上記例では『スタート』『検索』『タスク ビュー』『天気』とアイコンが並んでいますが、『検索』と『タスク ビュー』を非表示にして、『スタート』『天気』といった並びの環境であれば、さらに誤爆率は高まるでしょう。

この現象を回避する方法は簡単です。『スタート』 → 『設定』 → 『個人用設定』 → 『タスク バー』と進んでいき、『ウィジェット』をオフにすれば天気アイコンが消えて、こういった誤爆がなくなります。

タスクバーのウィジェットアイコンを非表示にする方法

またはタスクバーのアイコンを中央寄せ(中央揃え)にすることでも誤爆しなくなります。(天気アイコンが左に位置するため)

ただ、「左寄せにしつつウィジェットも使用したい!」という場合には、本現象の回避策はありません。唯一の対処方法は、「スタートを押したあとにマウスカーソルが天気アイコンに当たらないように気をつける」となります。

天気アイコンをクリックしないと表示されないようにするオプションがあれば良いのですが、残念ながら今のところそういった気の利いたオプションは用意されていません。

<Update 1: 修正>[2022/3/9追記]
この問題は、2022年3月9日に公開されたセキュリティ更新プログラムKB5011493にて修正されました。ちょっとマウスカーソルが当たったくらいではウィジェットが表示されないよう改善されました。