Windows11、ファイルエクスプローラーからの『.7z』『.rar』の解凍速度が激遅だと判明。大きな圧縮ファイルの取り扱いにご注意
先日、Windows11 Insider Previewにて、『.rar』や『.7z』、『.tar』などの圧縮ファイル・アーカイブファイルがファイルエクスプローラー上から解凍できるようになりましたが、その解凍速度が激遅だと判明しました。
海外メディアのNeowinが24GBの圧縮ファイルを使用して解凍速度を測定したところ、以下の結果になりました。
テスト環境A: デスクトップPC CPU: Ryzen 5 2600 / メモリ: 32GB DDR4-3200 / ストレージ: Samsung 980 SSD 500GB テスト環境B: ノートPC CPU: Core i3-1125G4 / メモリ: 16GB DDR4-3200 / ストレージ: 500GB NVMe SSD |
使用した解凍アプリはNanaZIP、WinRAR、そしてWindows11のファイルエクスプローラー。TARファイルの解凍速度はどれも大差ありませんでしたが、RARファイルと7zファイルで大きな差が生じました。
ファイルエクスプローラーは他の解凍アプリと比較して、RARファイルは約2~3倍遅く、7zファイルは約6~8倍も時間がかかりました。特に7zファイルが酷く、テスト環境AではNanaZIPが1分1秒、WinRARが1分13秒なのに対して、ファイルエクスプローラーは8分21秒もかかりました。
大きな圧縮ファイルを頻繁に扱うような方は、ファイルエクスプローラーではなくNanaZIPやWinRARといった専用の解凍アプリを使用した方が良いでしょう。
とはいえ、ファイルエクスプローラー上での解凍機能が便利であることには違いありません。大きな圧縮ファイルにおいては顕著な速度差が生じますが、小さな圧縮ファイルの解凍に使用するのであれば問題はないでしょう。
RARファイルや7zファイルなどの解凍機能は、現在のところWindows11 Insider Previewのみの実装ですが、2023年後半には通常版のWindows11にも実装が予定されています。