IIS用『inetpub』フォルダが勝手に作成される。KB5055523 / KB5055528 / KB5055518インストール後に。Windows11およびWindows10にて発生 [Update 2: 不具合ではなく仕様と判明。削除しないで]

WindowsUpdate

Windows11

Windows11およびWindows10において、日本時間で2025年4月9日(水)にWindows Updateに配信されたセキュリティ更新プログラムをインストールすると、『inetpub』フォルダが勝手に作成されるという現象が発生しています。

2025年4月9日(水)のWindows Updateでは、Windows11 24H2にはKB5055523が、Windows11 23H2にはKB5055528が、Windows10 22H2にはKB5055518が配信されました。

これらの更新プログラムをインストールすると、Cドライブのルートに『inetpub』というフォルダが勝手に作成されます。

『inetpub』フォルダが作成される
『inetpub』フォルダが作成される

通常、このフォルダはWindows機能の『インターネット インフォメーション サービス』(Internet Information Services / 以下、IIS)をインストールすると作成され、IISが使用します。

『インターネット インフォメーション サービス』(IIS)
『インターネット インフォメーション サービス』(IIS)

IISがインストールされていない環境では本来なら『inetpub』フォルダは作成されません。

しかし、KB5055523 / KB5055528 / KB5055518をインストールするとなぜかこのフォルダが作成されます。作成されたからといって、IIS機能が有効になっているということもありません。フォルダの中身も空っぽです。(少なくとも筆者環境においては)

現状、なぜ『inetpub』フォルダが作成されるのか(仕様なのか、不具合・バグなのか)は判明しておらず、システムが実際にこのフォルダを使用しているのか、今後、使用されるのかどうかも不明です。

一部のユーザーはフォルダを削除しても特に問題は発生しなかったと報告していますが、フォルダがあっても特に何も害はないため、詳細が判明するまでは削除せずそのままにしておいた方が良いでしょう。

< Update 1: 不具合ではなく仕様と判明。削除しないで > [2025/4/11 AM02:42追記] [New]
海外メディアのBleepingComputerがこのフォルダについてMicrosoftに問い合わせたところ、「意図的に作成したものであり削除するべきではない」との回答を得たとのこと。つまり、このフォルダが作成されるのは不具合ではなく仕様です。そのため、削除はしないでください。

< Update 2 > [2025/4/11 AM18:02追記] [New]
Microsoftが削除してはいけない理由をアナウンスしました。詳細は以下の記事をご覧ください。

  Microsoft、『inetpub』フォルダが作成される現象を説明。Windows11やWindows10などの脆弱性に対処したもの。削除してはいけない