エクスプローラーのCPU使用率が上がったまま下がらない不具合。Windows11およびWindows Server 2022にて発生。対処方法あり
Microsoftは、Windows11 バージョン22H2 / 21H2およびWindows Server 2022において、エクスプローラーのCPU使用率が上がったまま下がらない不具合が発生していることを発表しました。
不具合概要
2023年5月10日以降にWindowsUpdateに配信された更新プログラムをインストールすると、エクスプローラー(explorer.exe)のCPU使用率が下がらなくなる場合があります。
この不具合が発生する手順は以下。
- 共有ファイルまたは共有フォルダを右クリックして『プロパティ』を開き、『セキュリティ』 → 『詳細設定』 → 『有効なアクセス』 → 『有効なアクセス許可の表示』を選択
- 「Computing effective access....」(有効なアクセスを計算しています)というメッセージが表示されますが、結果は表示されません
- 以降、エクスプローラーがCPUを使用し続ける場合があります。開いたウィンドウを閉じてもCPU使用率は下がりません
Microsoftによると、一般家庭のPC環境ではこの不具合に遭遇する可能性は低いとのこと。
この不具合が発生するOSバージョンおよび不具合を内包する更新プログラムは以下。
- Windows11 22H2
KB5027231 (2023年6月14日公開 セキュリティ更新プログラム)
KB5026446 (2023年5月25日公開 プレビューリリース)
KB5026372 (2023年5月10日公開 セキュリティ更新プログラム) - Windows11 21H2
KB5027223 (2023年6月14日公開 セキュリティ更新プログラム)
KB5026436 (2023年5月24日公開 プレビューリリース)
KB5026368 (2023年5月10日公開 セキュリティ更新プログラム) - Windows Server 2022
KB5027225 (2023年6月14日公開 セキュリティ更新プログラム)
KB5026370 (2023年5月10日公開 セキュリティ更新プログラム)
対処方法・回避策
この不具合が発生した場合、CPU使用率を下げるには以下のいずれかを行うようMicrosoftは案内しています。
- PCを再起動する
- 影響を受けているユーザーのサインアウトを行う (ロックさせるだけでは不十分です。必ずサインアウトをしてください)
現在、Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、2023年6月下旬には修正を予定しています。