Windows11 24H2の目玉機能『AI Explorer』はARM専用になる?筆者は懐疑的

WindowsUpdate

Windows11

Windows11 24H2の目玉機能『AI Explorer』(AIエクスプローラー / AIファイルエクスプローラー)がARM専用になるかもしれないという話が出てきました。海外メディアのNeowinが報じました。

Microsoftは2024年5月に新しいSurfaceの発表イベントと、開発者向けイベントMicrosoft Build 2024を行う。これらのイベントではWindows11の新しいAI機能について発表されることが見込まれている。『AI Explorer』も新しいAI機能の一つで、その詳細が徐々に見えてきている。

Windowsのソースを解析しているAlbacore氏によると、AI Explorerは、ARM CPUを搭載したAI PC専用になる可能性があるという。Albacore氏は以下のように述べている。

Albacore氏のポスト


Windows11 Insider Preview Build 26100 (24H2 RTM)には、AI Explorerの動作要件が組み込まれていました。

  • ARM64 CPU
  • 16GBメモリ
  • 225GBのシステムドライブ(合計容量。空き容量ではありません)
  • Qualcomm Snapdragon X Elite NPU (HWID QCOM0D0A)

(ARM CPUに限定されているのは)ARM64の採用を促すためでしょう。

Albacore氏が共有したデータ
Albacore氏が共有したデータ

IntelとAMDの最新CPUにもNPUが搭載されているが、ARM64とQualcommのNPUが指定されているというのは興味深い。Microsoftは『AI Explorer』をARM専用機能にすることで、ARM CPUを搭載したWindows11 PCをアピールしようとしているのかもしれない。

[Source: Neowin

『AI Explorer』はWindows11 24H2の目玉機能の1つとされており、自然言語でのPC内検索ができるようになるといわれています。例えば「サラがWhatsAppで送ってきた恐竜の写真を探して」と入力すればその画像が検索されます。

筆者の私見で恐縮ですが、そのような目玉機能をARM専用にするというのは少々考えにくいものがあります。Albacore氏とNeowinはARM専用になる可能性があると述べていますが、筆者はそのような可能性は限りなく低いものと考えます。

Windows11 Insider Preview Build 26100にARM専用っぽい記述があるのは、あくまでも暫定的・一時的なものと思われます。今後、Windows11 24H2の完成が近づくにつれて、IntelやAMDのx86 CPUでも『AI Explorer』を利用できるコードへと変わっていくものと予想します。

Windows11

Posted by にっち