【Windows11 24H2】 WindowsUpdate 2025年4月 不具合情報 - プレビューリリース KB5055627 AI機能『Recall』などを実装
WindowsUpdate

日本時間で2025年4月26日にWindowsUpdateに配信されたWindows11 バージョン24H2用更新プログラムKB5055627の不具合情報です。
月例の翌々週以降に公開・配信される更新プログラムは『プレビューリリース』と呼ばれており、新たなセキュリティアップデートを含んでおらず、不具合の修正や機能改善のみの更新プログラムとなっています。特に問題がなければ次の月例に同梱されます。
『プレビューリリース』は文字通りに早期公開のプレビュー版なため、すぐにでも適用したい不具合の修正がない場合や、人柱になりたくない場合はスルーを推奨いたします。
以下、Windows11 バージョン24H2用KB5055627の不具合およびその回避策・解決策になります。
Windows11 24H2用プレビューリリース: KB5055627
基本情報
KB5055627はWindows11 バージョン24H2用のプレビューリリースと呼ばれる累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで、機能の改善や不具合の修正などが施されます。ただし、あくまでもプレビュー版であることには注意が必要です。
この更新プログラムに新たな脆弱性の修正は含まれておらず、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はありません。
▼機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト ◆段階的ロールアウト(※すぐには反映されません) - Copilot+ PCを対象に、AI機能『Recall (プレビュー)』を実装。Recallの詳細については『Retrace your steps with Recall』のページをご覧ください。(※英語。日本語ページもありますが機械翻訳です)
- Copilot+ PCを対象に、AI機能『Click to Do (プレビュー)』を実装。Click to Doの詳細については『Click to Do: do more with what’s on your screen』のページをご覧ください。(※英語。日本語ページもありますが機械翻訳です)
- Windows検索に以下のアップデートを行いました
- Copilot+ PCを対象に、Windows検索がセマンティックインデックスに対応。詳細はこちらのページをご覧ください
- Copilot+ PCを対象に、クラウドに保存された写真を自然言語(例えば「夏のピクニック」など)で検索できるようになりました。この機能はMicrosoftアカウントでサインインし、インターネットに接続していればOneDriveで利用できます
- ナレーターが読み上げた内容を記録し、すぐに参照できるようになりました
- スタートメニューからデバイス間機能にアクセスすることで、Windows PCとモバイルデバイスをさらに活用できるようになりました。例えば、電話をかけたり、SMSメッセージを送信したり、写真にアクセスするなど、PCとモバイルデバイス間でコンテンツを共有したりできます
- ウィジェットに以下のアップデートを行いました
- Web開発者は既存のコンテンツを使ってウィジェットを作成し、それをウィジェット画面に追加できます。詳細は『Web widget providers』のページをご覧ください
- EEA (欧州経済領域)でロック画面のウィジェットをサポート
- ファイルエクスプローラーに以下のアップデートを行いました
- ファイルエクスプローラーのホーム画面に、Microsoft 365コンテンツへと簡単にアクセスできるピボットベースのキュレーションビュー(curated view)を実装
- ファイルエクスプローラーのテキストサイズの調整を強化しました。『設定』 → 『アクセシビリティ』 → 『テキストのサイズ』から調整できます
- Zipファイルの解凍パフォーマンスを改善。特に、大量の小さなファイルが含まれているZipファイルに効果があります
- ファイルエクスプローラーのアドレスバーにパスが表示されないことがある不具合を修正
- 『設定』 → 『アプリ』 → 『Actions on Copilot+ PCs』(「Copilot+ PCのアクション」的ニュアンス)の項目追加。ここでWindowsがアクションを推奨するアプリを管理できます
- お使いのPCが『Windows スタジオ エフェクト』(Windows Studio Effects)をサポートしており、まだスタジオ効果(スタジオエフェクト)を使用していない場合、カメラを初めて使用した後にスタジオ効果の自動フレーミングフィルターがオンになります
- スタートメニューに以下のアップデートを行いました
- スタートメニューにピン留めされたアプリの一覧をタッチジェスチャーで表示できない不具合を修正
- スタートメニューのアカウントマネージャーにある『サインアウト』および『その他のオプション』(三点リーダー『・・・』)ボタンが、文字サイズを大きくした場合に表示されないことがある不具合を修正
- タスクバーに以下のアップデートを行いました
- タスクバーのアプリアイコンの下にあるアンダーラインが、アプリを閉じたあとでも表示され続ける不具合を修正
- アラビア語およびヘブライ語環境において、[Windows] + [T]キーを押したあとに方向キーを押すと、間違った方向に移動する不具合を修正
- デスクトップにピン留めされたアプリの表示ロジックを変更しました。パッケージ化されたアプリにアクセントカラーのバックプレートが表示されなくなりました
- [Windows] + [P]ショートカットが、2回押さないと機能しない場合がある不具合を修正
- Win32にアプリケーションで水平線が正常に表示されないExtFloodFillに関する不具合を修正
- Thunderbolt経由で接続された外部グラフィックスカードを検出できない場合がある不具合を修正
- Hyper-V ManagerがVMのCPU使用率を0%と表示する不具合を修正
◆通常ロールアウト(※こちらはすぐに反映されます) - 2025年3月28日にWindows Updateに配信されたプレビューリリースKB5053656以降の更新プログラム(KB5055523含む)をインストールしてPCを再起動すると、エラーコード『0x18B』の『SECURE_KERNEL_ERROR』ブルースクリーンエラーが発生する不具合を修正
- スリープモードから復帰後、インターネット接続に影響する不具合を修正
- 予期せずブルースクリーンエラーが発生する不具合を修正。この不具合はネットワークVHD(X)にリダイレクトされたユーザープロファイルを使用している場合に発生することがありました
- JPEGイメージを含む一部のコンテンツページが表示されない不具合を修正
- 『設定』 → 『システム』 → 『回復』で『この PC をリセット』を実行し、『個人用ファイルを保持する』 → 『ローカル再インストール』を選択してリセットすると、一部環境でWindows Helloの顔認証、またはPINを使用してWindowsにサインインできなくなる不具合を修正
- Windows11 24H2をインストール後、システム準備ツール(System Preparation / Sysprep)を実行後、ブートファイルの構成が正しく更新されず、プッシュボタンリセットのオプションが機能しない不具合を修正
- Windows Updateの設定ページとスタートメニューの電源ボタンに、更新プログラムのインストールに伴ってPCがオフラインになる推定時間が表示されるようになりました
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不具合情報
KB5055627には以下の既知の不具合があります。
既知の不具合
不具合概要 | 回避策 |
ARM CPU環境において、Microsoft StoreからRobloxをダウンロードしてプレイできません。 | ARM CPU環境の方は、RobloxのWebサイトから直接ダウンロードすることでプレイできます |
Citrix Session Recording Agent (SRA)バージョン2411をインストールしている環境において、日本時間で2025年1月15日に公開されたWindows11 24H2用更新プログラムKB5050009以降のインストールが完了しない場合があります。 Windows Updateの画面では正常にインストールされたように表示されますが、再起動時の適用画面でインストールに失敗してロールバックされます。 この不具合はCitrix Session Recording Agent (SRA)バージョン2411をインストールしている環境でのみ発生します。主に企業・組織に影響します。一般的なホームユーザーが影響を受ける可能性は低いものと考えられます。 | Citrixはこの不具合に関するドキュメントを公開しています。ドキュメントにはこの不具合の回避策が記されています。 現在、Microsoftは、Citrixと協力してこの不具合の解決に取り組んでいるとのことです。 |