ドラッグアンドロップが正常に動作しない不具合。Windows11 24H2にて発生。KB5050094に起因
Windows11 24H2にて、ドラッグアンドロップが正常に動作しなくなる不具合が発生しています。
不具合概要
日本時間で2025年1月29日にWindowsUpdateに配信されたWindows11 バージョン24H2用更新プログラムKB5050094をインストールすると、一部のアプリケーションでドラッグアンドロップが正常に動作しなくなるという不具合が発生しています。
現在、この不具合の発生が確認されているアプリケーションは以下。
- Adobe Premiere Pro
- マーケットスピード II
おそらくはほかにもこの不具合の影響を受けるアプリあるものと思われます。もし、Windows11 24H2環境でドラッグアンドドロップの挙動がおかしいと思ったらこの不具合を疑ってみてください。
なお、この不具合はKB5050094をインストールしたWindows11 24H2でのみ発生が確認されています。2025年1月30日公開プレビューリリースKB5050092をインストールしたWindows11 23H2や、2025年1月29日公開プレビューリリースKB5050081をインストールしたWindows10では発生しません。
対処方法・回避策
『マーケットスピード II』に関しては以下の条件を満たしているとドラッグアンドロップが正常に動作しなくなります。
- マルチモニター環境
- ディスプレイ設定の『拡大/縮小』でサイズの『%』を変更している。
- 複数モニター間で『拡大/縮小』の『%』が異なっている。
この不具合を回避するには『設定』 → 『システム』 → 『ディスプレイ』 → 『拡大/縮小』の『%』を、すべてのモニターで同じ『%』に統一してください。設定を変えたくない場合は、KB5050094をアンインストールしてください。それで直ります。
『Adobe Premiere Pro』に関してもKB5050094をアンインストールすることで直ります。
ほかのアプリでも、もし、ドラッグアンドロップに異常が発生したらとりあえずKB5050094をアンインストールしてみてください。それで直るはずです。
KB5050094に新たなセキュリティアップデートは含まれていないため、アンインストールしてもセキュリティには何も問題ありません。安心してアンインストールしてください。
アンインストール手順は以下。
▼更新プログラムのアンインストール方法 |
なお、Microsoftがこの不具合に気づかず修正をしなかった場合は、2025年2月12日のWindows Update / セキュリティ更新プログラムで再発するかもしれません。