【Windows11 23H2】 WindowsUpdate 2024年10月 不具合情報 - プレビューリリース KB5044380 [Update 3] 2024年11月11日 WindowsUpdate
2024年10月23日にWindowsUpdateに配信されたWindows11 バージョン23H2用更新プログラムKB5044380の不具合情報です。
月例の翌々週以降に公開・配信される更新プログラムは『プレビューリリース』と呼ばれており、新たなセキュリティアップデートを含んでおらず、不具合の修正や機能改善のみの更新プログラムとなっています。特に問題がなければ次の月例に同梱されます。
『プレビューリリース』は文字通りに早期公開のプレビュー版なため、すぐにでも適用したい不具合の修正がない場合や、人柱になりたくない場合はスルーを推奨いたします。
以下、2024年10月23日に公開された更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。
更新履歴 [記事初公開日:2024/10/23]
① 『更新プログラムのハイライト』から『スクリーンキーボードがXboxコントローラーといったゲームパッドに対応』を削除(取り消し線)。突如、Microsoftが本機能を削除しました。 [2024/11/5]
② OpenSSHサーバーが起動しないユーザー報告の不具合を既知の不具合に移動。Microsoftが既知の不具合として認めました。 [2024/11/11]
③ IME使用時の不具合内容および回避策を改訂。 [2024/11/13] [New]
Windows11 23H2用プレビューリリース: KB5044380 基本情報 KB5044380はWindows11 バージョン23H2用のプレビューリリースと呼ばれる累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで、機能の改善や不具合の修正などが施されます。ただし、あくまでもプレビュー版であることには注意が必要です。
この更新プログラムに新たな脆弱性の修正は含まれておらず、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はありません。
▼機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト
◆段階的ロールアウト (※すぐには反映されません)
スクリーンキーボードがXboxコントローラーといったゲームパッドに対応特定のアプリからの通知をオフにする提案を非表示できるようになりました。『設定』 → 『システム』 → 『通知』 → 『通知の提案』からオフにすることができます スタートメニュー右上の『すべてのアプリ』を『すべて』へと名称を変更しました ナレーターに以下のアップデートを行いました
Narrator キー + Ctrl + X を押すと、ナレーターが最後に話した内容がクリップボードにコピーされます 新しいOutlookでもメールメッセージの内容を自動で読み込むようになりました ◆通常ロールアウト (※こちらはすぐに反映されます)
Copilotキーの割り当てを変更 できるようになりました。『設定』 → 『個人用設定』 → 『テキスト入力』 → 『キーボードの Copikit キーをカスタマイズする』から変更できます。ただし、割り当てができるのは『検索』か、MSIXアプリのみです。特定のキー(例えば文字キーや数字キーなど)の割り当てはできません PCがモダンスタンバイ中にバッテリーを使いすぎる不具合を修正 Microsoft Teamsにおいて、Outlookのミーティングリマインダーを選択すると、Teamsのミーティングに参加できなくなる不具合を修正 いくつかの地域向けに製品アクティベーション用電話番号を追加 複合機をUSBケーブルで接続した際、特定のネットワークコマンドのテキストが印刷される不具合を修正 vmswitchによりブルースクリーンエラーが発生する不具合を修正 コレクターセットを停止するコマンドが応答しなくなる不具合を修正 一部のモバイル通信事業者のCountry and Operator Settings Asset (COSA)プロファイルを最新のものへと変更 Windows Hello for Businessにおいて、PINのリセットが機能しない不具合を修正 Windows Kernel Vulnerable Driver Blocklistファイル(DriverSiPolicy.p7b)を更新。この更新により、Bring Your Own Vulnerable Driver (BYOVD)攻撃の危険にさらされる恐れがあるドライバをリストに追加しました WebView2アプリにおいて、Xbox 360およびBluetoothコントローラーからの入力が検出されない不具合を修正 メモリリークによりアプリが応答しなくなる不具合を修正
不具合情報 KB5044380には以下の既知の不具合があります。
既知の不具合
不具合概要 回避策 日本時間で2024年10月9日にリリースされたWindows11 23H2 / 22H2用セキュリティ更新プログラムKB5044285以降をインストールすると、OpenSSH SSH Serverサービス(sshd サービス)の起動に失敗し、SSH接続ができなくなる場合があります。
この不具合が発生した場合の対処方法・回避策として、以下の手順を行うようMicrosoftは案内しています。
PowerShellを管理者として実行してください。 『C:\ProgramData\ssh 』と『C:\ProgramData\ssh\logs 』の権限を更新してください。SYSTEMとAdministratorsグループにフルコントロールを許可し、Authenticated Usersには読み取りアクセスを許可してください。必要に応じて権限文字列を変更することで、特定のユーザまたはグループへの読み取りアクセスを制限できます。以下のコマンドを使用して権限を更新してください。$directoryPath = "C:\ProgramData\ssh " $acl = Get-Acl -Path $directoryPath $sddlString = "O:BAD:PAI(A;OICI;FA;;;SY)(A;OICI;FA;;;BA)(A;OICI;0x1200a9;;;AU)" $securityDescriptor = New-Object System.Security.AccessControl.RawSecurityDescriptor $sddlString $acl.SetSecurityDescriptorSddlForm($securityDescriptor.GetSddlForm("All")) Set-Acl -Path $directoryPath -AclObject $acl
同様に『C:\ProgramData\ssh\logs 』に対しても上記手順を行ってください。 現在、Microsoftは本不具合の調査および解決に取り組んでいるとのことです。
[New]
日本時間で2024年6月26日以降にリリースされたWindows11 24H2 / 23H2 / 22H2およびWindows Server 2025用更新プログラムをインストールすると、WPFを使用するアプリケーションにおいて、日本語を含む特定のIME (Input Method Editor)使用時に不具合が発生する恐れがあります。
具体的には、アプリケーションの文字入力欄に文字を入力中にアプリケーションが応答しなくなったり、予期せず終了(クラッシュ)したりする場合があります。
本不具合の修正に関しては左記のリンク先の記事をご覧ください。