USBプリンターで正常に印刷できない不具合。Windows11、Windows10で発生

WindowsUpdate

Windows11 Issue

Microsoftは、Windows11 23H2およびWindows10 22H2環境において、USBプリンターで正常に印刷できない不具合が発生していることを発表しました。

不具合概要

日本時間で2025年1月29~30日にWindows Updateに配信されたWindows11 23H2用プレビューリリースKB5050092以降、またはWindows10用プレビューリリースKB5050081以降の更新プログラムをインストールすると、USBプリンターで正常に印刷できなくなる場合があります。具体的にはランダムなテキストが印刷される場合があります。

この不具合は、USB PrintとIPP over USBの両方のプロトコルをサポートするUSBデュアルモードプリンターで発生が確認されています。

この不具合が発生するOSおよび不具合を内包する更新プログラムは以下。

  • Windows11 23H2 / 22H2
    KB5053602 (2025年3月12日公開 セキュリティ更新プログラム)
    KB5052094 (2025年2月26日公開 プレビューリリース)
    KB5051989 (2025年2月12日公開 セキュリティ更新プログラム)
    KB5050092 (2025年1月30日公開 プレビューリリース)
  • Windows10 22H2
    KB5053606 (2025年3月12日公開 セキュリティ更新プログラム)
    KB5052077 (2025年2月26日公開 プレビューリリース)
    KB5051974 (2025年2月12日公開 セキュリティ更新プログラム)
    KB5050081 (2025年1月29日公開 プレビューリリース)

Windows11 24H2はこの不具合の影響を受けません。

対処方法・回避策

この不具合はKnown Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。

一般的なPC環境や、企業や組織に管理されていないPC環境の場合、放っておいても最大で24時間以内に自動的に修正されます。一度PCを再起動すると、早く修正される場合があります。

企業や組織等で管理されているPCでは、以下の特別なグループポリシーをインストールして設定することで解決できます。

上記グループポリシーをインストールすると、ローカルグループポリシーエディター([Windows] + [R]キーを押して『ファイル名を指定して実行』を開き、『gpedit.msc』と入力してエンター)の『コンピューターの構成』 → 『管理用テンプレート』に上記KB番号のグループポリシーが追加されます。

当該KB番号のグループポリシーを選択していき、

『無効』にして『OK』
『無効』にして『OK』

『無効』にして『OK』を押してPCを再起動すれば、本不具合が修正されます。(ややこしいですが、『無効』にすることで更新プログラムの問題部分が『無効』になり不具合が解消されるという意味です)