Microsoft、KB5034441を廃止。新たにKB5042320へと置き換えて配信。しかし、これも問題ありか
Microsoftは、KB5034441を廃止し、新たにKB5042320を配信しました。
KB5034441が廃止。KB5042320へと置き換え
KB5034441とは、2024年1月10日にWindowsUpdateに配信されたWindows10用セキュリティ更新プログラム。Windows回復環境(WinRE)を悪用してBitLockerをバイパスし、暗号化したデータにアクセスできるという脆弱性を修正するもの。しかし、多くのPC環境で0x80070643エラーが表示されてインストールに失敗する不具合が発生し、問題となっていました。
MicrosoftはKB5034441を廃止し、新たにKB5042320へと置き換えてを配信を開始しました。ただし、以下のいずれかの条件に該当する環境には配信されません。
- Windows回復環境のパーティションに十分な空き容量(250MB以上)がない場合
- Windows回復環境がすでに最新の状態になっている場合
- Windows回復環境のバージョンが10.0.19041.3920以上の場合。バージョンはレジストリ『HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion』にて確認できます
- Windows回復環境のパーティションがない場合
KB5042320はKB5034441とは違って、Windows回復環境のパーティションに空き容量がない環境には配信されない仕様になっています。
KB5042320も問題あり?
当サイト宛に、KB5042320が配信されてきた方からインストールに失敗したとの報告が寄せられています。ネット上でもKB5042320のインストールに失敗するとの報告がちらほら出ています。
失敗する原因は判明していません。更新プログラムの不具合ということも考えられるため、現状、失敗したら無理にインストールしようとはせず、しばらく様子見した方が良いでしょう。