KB4592438適用環境でchkdskを行うとBSoDが発生する不具合 [Update 1: Microsoftが不具合を認める。回避策公開]
一部環境にて、『chkdsk c: /f』を実行すると、BSoDが発生するという報告が出ています。発生が確認されているのはWindows10 バージョン20H2 / 2004の2020年12月度の更新プログラムKB4592438適用環境。
ドイツメディアのPlanet 3DNow!が調べたところ、発生する環境、しない環境にハードウェア的な共通点は見つけられず、どういう条件で発生するのかは明らかになっていません。
BSoDが発生した環境 |
6x ASUS A68HM-PLUS mit AMD A8-7600, Kingston A400 SATA-SSD, MBR/BIOS 1x ASUS A68HM-PLUS mit AMD A8-7600, Kingston V300 SATA-SSD, MBR/BIOS 2x Lenovo V110 mit Intel Core i3-6006U, Intel 540s M.2-SATA-SSD, MBR/BIOS 1x Lenovo V110 mit Intel Core i3-6006U, Samsung PM881 M.2-SATA-SSD, MBR/BIOS 1x VirtualBox-VM mit AMD Ryzen 7 2700, VDI auf Toshiba-HDD, MBR/BIOS 1x VirtualBox-VM mit AMD Ryzen 7 2700, VDI auf Toshiba-HDD, GPT/UEFI 1x ASUS ROG STRIX Z49-E mit Intel i9-10900KF, Samsung 970 Evo Plus M.2-PCIe-SSD, GPT/UEFI 1x ASUS Strix B350-I mit AMD Ryzen 5 3600, Samsung 960 Evo M.2-PCIe-SSD, GPT/UEFI 4x Lenovo Flex 2-15D mit AMD A6-6310, Kingston A400 SATA-SSD, GPT/UEFI |
BSoDが発生しなかった環境 |
12x Lenovo B50 mit AMD A6-6310, Sandisk Z400s SATA-SSD, MBR/BIOS 1x ASUS Prime H410M-D mit Intel Core i3-10100F, Kingston A2000 M.2-PCIe-SSD, GPT/UEFI 1x MSI A320M-A Max Pro mit AMD Ryzen 3 2200G, Crucial BX500 SATA-SSD, MBR/BIOS 1x Gigabyte A75M-UD2H mit AMD A8-3870K, LiteOn SATA-SSD, MBR/BIOS (clean install 20H2), 1x HP Elitebo8460p, Core i5-2520M, Crucial MX300 275 GB 2,5" SATA, MBR/BIOS 1x VMWare Workstation 15.1.0 (13591040) auf GA880-UD3H V2.1 mit Athlon II X4 640, VM auf HDD, MBR/BIOS 1x VMWare Workstation 15.1.0 (13591040) auf GA880-UD3H V2.1 mit Athlon II X4 640, VM auf HDD, GPT/UEFI 1x ASUS B450M-A mit AMD Ryzen 7 1700, Sandisk PRO SATA-SSD, GPT/UEFI 9x Lenovo Flex 2-15D mit AMD A6-6310, Kingston A400 SATA-SSD, GPT/UEFI |
また、VM環境でも発生する場合があり、ハードウェア的な問題ではない可能性も考えられています。アンチウイルスとの相性も考えられましたが、G-DATA Antivirus Businessをインストールしている環境やWindows Defenderだけの環境でも発生しているため、その線でもないようです。
確かなことは、KB4592438が適用されているとこの不具合が発生する恐れがあります。すでにKB4592438を適用している場合は、不用意にchkdskは行わない方が良さそうです。
Update 1: Microsoftがこの不具合を認める。回避策公開 [New]
Microsoftは2020年12月21日付けでこの不具合を認めました。Microsoftによると、この不具合はKB4592438だけでなく、2020年12月1日公開のプレビューリリースKB4586853から発生しているとのこと。
また、Microsoftは不具合の回避策も公開しました。Microsoftによると、この不具合はすでに修正されており、遅くとも24時間以内には反映されて発生しなくなるとのこと。PCを再起動することで、早く修正が適用される可能性があるとも述べています。
もし、この不具合により、PCが起動不能に陥ってしまった場合は、以下の手順を実行するよう案内しています。
- Windows回復環境(Windows RE)に入ります。 (入り方はこちらの記事参照)
- 『詳細オプション』を選択します。
- 『コマンドプロンプト』を選択します。
- コマンドプロンプトが開いたら『chkdsk /f』と入力してエンターを押します。
- chkdskでのスキャンが終了したら『exit』と入力してエンターを押します。
- これでPCが正常に起動するようになります。
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