【Windows10】 WindowsUpdate 2024年6月 不具合情報 - プレビューリリース KB5039299 市松模様の不具合が修正された模様 [Update 1]

WindowsUpdate

WindowsUpdate

2024年6月26日にWindowsUpdateに配信されたWindows10用更新プログラムKB5039299の不具合情報です。

月例の翌々週以降に公開・配信される更新プログラムは『プレビューリリース』と呼ばれており、新たなセキュリティアップデートを含んでおらず、不具合の修正や機能改善のみの更新プログラムとなっています。特に問題がなければ次の月例に同梱されます。

『プレビューリリース』は文字通りに早期公開のプレビュー版なため、すぐにでも適用したい不具合の修正がない場合や、人柱になりたくない場合はスルーを推奨いたします。

以下、2024年6月26日に公開された更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。

更新履歴 [記事初公開日: 2024/6/26]
① 『機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト』にCopilotが改善された旨を加筆。この改善に伴って、Copilot関連の既知の不具合2件が削除されました。 [2024/7/1] [New]

Windows10 22H2用プレビューリリース: KB5039299

基本情報

KB5039299はWindows10 バージョン22H2用のプレビューリリースと呼ばれる累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで、機能の改善や不具合の修正などが施されます。ただし、あくまでもプレビュー版であることには注意が必要です。

この更新プログラムに新たな脆弱性の修正は含まれておらず、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はありません。

▼機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト

  • Copilotを改善。普通のアプリと同じように動作するようになりました。この仕様変更は段階的にロールアウトされています [New]
  • Direct Compositionに影響する不具合を修正。この不具合により、画面に三角や四角が短時間点滅して表示されることがありました。この不具合はMicrosoft Edgeなどのブラウザやその他アプリに影響していました(筆者注: わかりにくく書かれていますが、おそらくはEdgeやChromeなどで市松模様が表示される不具合を修正したということかと思われます)
  • タスクバーやスタートメニュー上の特定アプリのアイコンを右クリックすると、『このファイルを開く方法を選んでください。』というダイアログ(ウィンドウ)が表示される不具合を修正
  • タスクバーのジャンプリストが正常に動作しない不具合を修正
  • 日本語IMEが応答しなくなる不具合を修正
  • HTTPS URIからMSIXアプリケーションをインストールすると、アプリケーションを開くことができない不具合を修正
  • この更新プログラムアップデートはMobile device management (MDM)に影響します。デバイスを登録すると、MDMクライアントはデバイスに関する詳細情報を送信します。MDMサービスはこれらの詳細情報を使用して、デバイスモデルと製造元を識別します
  • 一部のモバイル通信事業者のCountry and Operator Settings Asset (COSA)プロファイルを最新のものへと変更
  • BitLockerをオンにすると、システムが休止状態から復帰しなくなることがある不具合を修正
  • Windows Defender Application Control (WDAC)に影響する不具合を修正
  • フォルダのコンテキストメニューに影響する不具合を修正。項目を削除するコマンドを選択すると、逆に項目が追加されていました

不具合情報

KB5039299には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策
※以下の不具合は当初は掲載されていましたが、Copilotが改善されたことで削除されました。

マルチモニター環境において、Copilot in Windows (プレビュー)を使用すると、アイコンの位置が移動したりズレる場合があります。

Microsoftによると、この不具合が発生する恐れのある環境ではCopilot in Windowsを使用できない(有効にならない)場合があるとのこと。

すでにCopilotが有効になっている環境での具体的な回避策は案内されていません。

Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。

※以下の不具合は当初は掲載されていましたが、Copilotが改善されたことで削除されました。

タスクバーが左右のいずれかに配置されている場合、Copilotを使用できません。

一時的な対処方法として、タスクバーを上下のいずれかに配置してください。

Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。

2024年1月24日に公開されたプレビューリリースKB5034203以降の更新プログラムをインストールすると、ネットワーク内のMicrosoft Connected Cache (MCC)ノードの検出にDHCP Option 235を使用している一部のWindows PC環境で、MCCノードを使用できなくなる場合があります。

上記のような構成は主に企業・組織で使用されているため、一般的なホームユーザー環境が影響を受ける可能性は低いとされています。

本不具合の回避策はこちらのページをご覧ください。または、Support for businessからヘルプをリクエストするようMicrosoftは案内しています。

Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。

2024年4月24日に公開されたプレビューリリースKB5036979以降をインストールすると、ユーザーアカウントのプロフィール画像を変更できなくなる場合があります。

『設定』 → 『アカウント』 → 『ユーザーの情報』 → 『自分の画像を作成』 → 『参照』を選択してプロフィール画像を変更しようとすると『0x80070520』エラーが表示される場合があります。

Microsoftから回避策は案内されていません。

何度試してもエラーが表示される場合は、KB5036979までの更新プログラムをアンインストールするくらいしか回避策はありません。

Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。