【Windows10】 WindowsUpdate 2023年11月 不具合情報 - プレビューリリース KB5032278 [Update 2]

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2023年12月1日にWindowsUpdateに配信されたWindows10用更新プログラムKB5032278の不具合情報です。

月例の翌々週以降に公開・配信される更新プログラムは『プレビューリリース』と呼ばれており、新たなセキュリティアップデートを含んでおらず、不具合の修正や機能改善のみの更新プログラムとなっています。特に問題がなければ次の月例に同梱されます。

『プレビューリリース』は文字通りに早期公開のプレビュー版なため、すぐにでも適用したい不具合の修正がない場合や、人柱になりたくない場合はスルーを推奨いたします。不具合の修正内容の詳細については各更新プログラムのリンク先よりご確認くださいませ。

以下、2023年12月1日に公開された更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。

更新履歴 [記事初公開日: 2023/12/1]
① Copilotの説明に、早く利用したい場合は『利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する』トグルをオンにする旨と、組織向けの内容を加筆。 [2023/12/1]
② システム準備ツールに影響する既知の不具合を1件追加。 [2024/1/24] [New]

Windows10 22H2用プレビューリリース: KB5032278

基本情報

KB5032278はWindows10 バージョン22H2用のプレビューリリースと呼ばれる累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで、機能の改善や不具合の修正などが施されます。ただし、あくまでもプレビュー版であることには注意が必要です。

この更新プログラムに新たな脆弱性の修正は含まれておらず、インストールしなくてもセキュリティ上の問題はありません。

▼機能改善や修正された不具合・更新プログラムのハイライト

  • ゲームパフォーマンスが低下したり、動画がカクつく不具合を修正
  • PCにサインインできないことがあった不具合を修正
  • Copilot in Windowsを実装しました。タスクバー右側にCopilot (プレビュー)のアイコンが追加されます。Copilotは段階的にロールアウトされます。まずは一部のユーザーに提供され、数か月かけて広範囲に展開していきます。この機能を早く使用したい場合は、『Windows Update』の『利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する』トグルをオンにしてください。なお、Enterprise、Education、組織によって管理されたPro環境は段階的ロールアウトの対象外です。これらの環境でCopilotを使用したい場合は『Enable optional updates for Windows 10 devices』のページをご覧ください
  • 『ニュースと関心事項』が大きく表示されるようになりました
  • 『Windows Update』に『利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する』トグルを実装しました。このトグルをオンにすることにより、準備でき次第、最新の機能を早く利用できるようになります
  • IEモードのタブを複数開いていると、IEモードが応答しなくなる不具合を修正
  • IEモードにおいて、モーダルダイアログが開いているとWebページが正常に動作しなくなる不具合を修正
  • 特定の状況下で左矢印キーを押すとIEモードが応答しなくなる不具合を修正
  • 特定の状況でマウスカーソルの移動が遅くなる不具合を修正
  • OOBE中にタッチキーボードが表示されない不具合を修正
  • デフォルトのアプリに影響する新機能を追加。詳細は『A principled approach to app pinning and app defaults in Windows』のページをご覧ください
  • サインイン時の画面にWindows Updateのオプトイン通知を追加
  • オランダのタイムゾーンをアップデート
  • 信頼済みサイトゾーンのログインポリシーに影響する不具合を修正。この不具合により、Mobile device management (MDM)を使用して管理できませんでした
  • アプリがWebView2Standalone XAMLを使用すると、カーソルに影響する不具合を修正
  • Compact Font Format version 2 (CFF2)を使用するとfontdrvhost.exeが応答しなくなる不具合を修正
  • クロスプロセスのウィンドウが作成されない不具合を修正
  • この更新プログラムによりMicrosoft Defender for Endpoint (MDE)のConditional Access (CA)シナリオが有効になります
  • イギリス英語(EN-GB)環境において、Windows Helloのエラーメッセージに誤りがあったのを修正
  • Windows LAPSに影響する不具合を修正。この不具合によりPasswordExpirationProtectionEnabledポリシーが設定を有効にできませんでした

不具合情報

KB5032278には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

[New]

2023年12月1日に公開されたプレビューリリースKB5032278以降の更新プログラムをインストールすると、Microsoft Edgeパッケージのステータスの問題により、一部のPCでシステム準備ツール(System Preparation Tool / Sysprep.exe)を使用すると、以下のエラーが表示される場合があります。

エラーダイアログ

上記エラーメッセージに記されているsetupact.logには、0x80073cf2エラーが記されます。

この不具合の詳細と回避策は『KB5034912: Sysprep error 0x80073cf2 after installing the November 30, 2023 updates or later for Windows 10, version 22H2』のページをご覧ください。

Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。

Mobile Device Management (MDM)アプリの BitLocker 構成サービスプロバイダー(CSP)ノードで『FixedDrivesEncryptionType』または『SystemDrivesEncryptionType』ポリシー設定を使用すると、一部環境において『Require Device Encryption』設定に65000エラーが誤って表示されることがあります。

このエラーは表示上のエラーで、実際には影響はありません。この不具合はMicrosoft Intuneで発生します。また、サードパーティ製MDMでも影響を受ける可能性があります。

この不具合は、以下のOSに影響します。

  • Client: Windows11 23H2 / 22H2 / 21H2、Windows10 22H2 / 21H2、Windows10 Enterprise LTSC 2019
  • Server: なし

Microsoft Intuneでこの不具合を緩和するには、『Enforce drive encryption type on operating system drives』または『Enforce drive encryption on fixed drives』ポリシーを未構成に設定してください。

Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。

マルチモニター環境において、Copilot in Windows (プレビュー)を使用すると、アイコンの位置が移動したりズレる場合があります。

Microsoftによると、この不具合が発生する恐れのある環境ではCopilot in Windowsを使用できない(有効にならない)場合があるとのこと。

すでにCopilotが有効になっている環境での具体的な回避策は案内されていません。

Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。

タスクバーが左右のいずれかに配置されている場合、Copilotを使用できません。

一時的な対処方法として、タスクバーを上下のいずれかに配置してください。

Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。