【Windows10】 WindowsUpdate 2020年9月度 不具合情報 - プレビューリリース [Update 6]
2020年9月17日と10月2日にWindowsUpdateに配信されたWindows10用更新プログラムの不具合情報です。
月例の翌週以降に公開・配信される更新プログラムは『プレビューリリース』と呼ばれており、新たなセキュリティアップデートを含んでおらず、不具合の修正や機能改善のみの更新プログラムとなっています。特に問題がなければ次の月例に同梱されます。
『プレビューリリース』は文字通りに早期公開のプレビュー版なため、すぐにでも適用したい不具合の修正がない場合や、人柱になりたくない場合はスルーを推奨いたします。不具合の修正内容については各更新プログラムのリンク先よりご確認くださいませ。
以下、2020年9月17日と10月2日に公開された更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。『.NET Framework』『サービススタックアップデート』などの更新プログラムおよびWindows Server固有の不具合は割愛しています。
更新履歴 ① v1909 / 1903用KB4577062にバージョンアップ時にオプション機能が削除される既知の不具合を加筆。 [2020/9/23] ② 2020年10月2日にv2004用KB4577063が配信、加筆。 [2020/10/2] ③ v1909 / v1903用KB4577062にchkdskで文字化けが起こる不具合を加筆。 [2020/10/15] ④ 各KBに証明書が消失する既知の不具合を加筆。 [2020/11/2] ⑤ v2004用KB4577063に日本語文字の既知の不具合を加筆。 [2020/11/11] ⑥ 各KBの証明書消失の不具合に回避策を加筆。 [2020/12/15] [New] |
v2004用プレビューリリース
KB4577063
v2004用セキュリティアップデートを含まない累積更新プログラムです。KB4577063にはWSL 2が正常に動作しなくなる不具合の修正が含まれています。この不具合にお困りの方はKB4577063の適用をお試しください。
KB4577063には以下の既知の不具合があります。
不具合概要 | 回避策 | |
日本語・中国語IMEを使用する環境において、入力を正常に受け付けなかったり、本来返ってくるべき結果とは異なる予期せぬ結果が返ってくる場合があります。 (Microsoftによると、この不具合はv2004初期から発生しているとのこと)
| 『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。 | |
2020年9月16日(現地時間)以降の更新プログラムを適用したWindows10 バージョン1809以降の環境から、2020年10月13日(現地時間)以降の更新プログラムが統合されていないメディアやインストールソースを使用して後継バージョン(20H2、2004、1909、1903)へアップデートした際、システム証明書とユーザー証明書が消失する場合があります。 主に、Windows Server Update Services (WSUS)、Microsoft Endpoint Configuration Managerなどからアップデートした場合に発生します。また、最新の更新プログラムが統合されていない物理メディアやISOイメージからアップデートした場合にも発生する可能性があります。 通常のWindowsUpdate経由やWindows Update for Businessからアップデートした場合にはこの不具合は発生しません。
| Microsoftによると、この不具合が発生した場合は以前のバージョンにロールバックすることで解決できるとされていますが、すでにロールバック可能期間を過ぎている場合の解決策は案内されていません。 また、Microsoftは2020年12月11日付けでこの不具合情報を更新し、最新の機能更新プログラムのバンドルおよび更新されたメディアを使用することでこの不具合は発生しないとのことです。 | |
濁点や半濁点が付いている一部の半角カタカナと全角カタカナの文字は、同じ文字として解釈されません。CompareStringEx()関数でNORM_IGNOREWIDTHフラグを指定して比較すると、ソートルールの不具合により、これらの文字は異なるものとして評価されます。この不具合は、2020年6月10日以降のWindows10 バージョン2004のすべての更新プログラムに影響します。 | 現在、この不具合の回避策はありません。 |
v1909用プレビューリリース
KB4577062
v1909用セキュリティアップデートを含まない累積更新プログラムです。KB4577062には以下の既知の不具合とユーザー報告があります。
不具合概要 | 回避策 | |
LOCAL SYSTEMアカウントがファイアウォールでブロックされていて、HTTP経由でのインターネットアクセスができない状態で、以前のバージョンのWindows10から、Windows10 v1903またはv1909へとバージョンアップすると、予期せず互換性レポートが表示されて、そのまま続行すると一部のオプション機能が削除される場合があります。Windows10のセットアップに使用する、Dynamic Updateが、必要なパッケージをダウンロードできず、この不具合が発生します。 この不具合は2020年8月度のKB4565351から発生しています。
| 不具合を回避するにはDyamic UpdateのHTTPアクセスを有効にしてください。 もし、オプション機能が削除されていた場合は、手動で追加する必要があります。手動で追加する手順はこちらの記事をご参照ください。 | |
2020年9月16日(現地時間)以降の更新プログラムを適用したWindows10 バージョン1809以降の環境から、2020年10月13日(現地時間)以降の更新プログラムが統合されていないメディアやインストールソースを使用して後継バージョン(20H2、2004、1909、1903)へアップデートした際、システム証明書とユーザー証明書が消失する場合があります。 主に、Windows Server Update Services (WSUS)、Microsoft Endpoint Configuration Managerなどからアップデートした場合に発生します。また、最新の更新プログラムが統合されていない物理メディアやISOイメージからアップデートした場合にも発生する可能性があります。 通常のWindowsUpdate経由やWindows Update for Businessからアップデートした場合にはこの不具合は発生しません。
| Microsoftによると、この不具合が発生した場合は以前のバージョンにロールバックすることで解決できるとされていますが、すでにロールバック可能期間を過ぎている場合の解決策は案内されていません。 また、Microsoftは2020年12月11日付けでこの不具合情報を更新し、最新の機能更新プログラムのバンドルおよび更新されたメディアを使用することでこの不具合は発生しないとのことです。 |
不具合概要 | 回避策 | |
コマンドプロンプト(管理者)から『chkdsk c: /f』を実行して、起動ドライブのchkdskを行うと、以下のように『□□□ポFixing (C:)』といった文字化けが起こります。
| KB4577062をアンインストールすると文字化けが起こらなくなります。ただ、あくまで文字が化けるだけで、機能的には問題ないため、そこまでする必要はないでしょう。 |
v1903用プレビューリリース
KB4577062
v1903用セキュリティアップデートを含まない累積更新プログラムです。KB4577062には以下の既知の不具合とユーザー報告があります。
不具合概要 | 回避策 | |
LOCAL SYSTEMアカウントがファイアウォールでブロックされていて、HTTP経由でのインターネットアクセスができない状態で、以前のバージョンのWindows10から、Windows10 v1903またはv1909へとバージョンアップすると、予期せず互換性レポートが表示されて、そのまま続行すると一部のオプション機能が削除される場合があります。Windows10のセットアップに使用する、Dynamic Updateが、必要なパッケージをダウンロードできず、この不具合が発生します。 この不具合は2020年8月度のKB4565351から発生しています。
| 不具合を回避するにはDyamic UpdateのHTTPアクセスを有効にしてください。 もし、オプション機能が削除されていた場合は、手動で追加する必要があります。手動で追加する手順はこちらの記事をご参照ください。 | |
2020年9月16日(現地時間)以降の更新プログラムを適用したWindows10 バージョン1809以降の環境から、2020年10月13日(現地時間)以降の更新プログラムが統合されていないメディアやインストールソースを使用して後継バージョン(20H2、2004、1909、1903)へアップデートした際、システム証明書とユーザー証明書が消失する場合があります。 主に、Windows Server Update Services (WSUS)、Microsoft Endpoint Configuration Managerなどからアップデートした場合に発生します。また、最新の更新プログラムが統合されていない物理メディアやISOイメージからアップデートした場合にも発生する可能性があります。 通常のWindowsUpdate経由やWindows Update for Businessからアップデートした場合にはこの不具合は発生しません。
| Microsoftによると、この不具合が発生した場合は以前のバージョンにロールバックすることで解決できるとされていますが、すでにロールバック可能期間を過ぎている場合の解決策は案内されていません。 また、Microsoftは2020年12月11日付けでこの不具合情報を更新し、最新の機能更新プログラムのバンドルおよび更新されたメディアを使用することでこの不具合は発生しないとのことです。 |
不具合概要 | 回避策 | |
コマンドプロンプト(管理者)から『chkdsk c: /f』を実行して、起動ドライブのchkdskを行うと、以下のように『□□□ポFixing (C:)』といった文字化けが起こります。
| KB4577062をアンインストールすると文字化けが起こらなくなります。ただ、あくまで文字が化けるだけで、機能的には問題ないため、そこまでする必要はないでしょう。 |
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