【Windows10】 WindowsUpdate 2020年10月度 不具合情報 - プレビューリリース KB4580364 / KB4580386 [Update 6]
2020年10月21日にWindowsUpdateに配信されたWindows10 バージョン1909 / 1903用更新プログラムKB4580386と、10月30日に配信された20H2 / 2004用更新プログラムKB4580364の不具合情報です。
月例の翌週以降に公開・配信される更新プログラムは『プレビューリリース』と呼ばれており、新たなセキュリティアップデートを含んでおらず、不具合の修正や機能改善のみの更新プログラムとなっています。特に問題がなければ次の月例に同梱されます。
『プレビューリリース』は文字通りに早期公開のプレビュー版なため、すぐにでも適用したい不具合の修正がない場合や、人柱になりたくない場合はスルーを推奨いたします。不具合の修正内容については各更新プログラムのリンク先よりご確認くださいませ。
以下、2020年10月21日~30日に公開された更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。『.NET Framework』『サービススタックアップデート』などの更新プログラムおよびWindows Server固有の不具合は割愛しています。
更新履歴 ① 2020年10月30日に2004 / 20H2用プレビューリリースKB4580364が配信。記事に加筆。 [2020/10/30] ② 各KBに証明書が消失する既知の不具合を加筆。 [2020/11/2] ③ Office 365のアップデートが失敗する既知の不具合を各KBに加筆。 [2020/11/5] ④ 20H2用KB4580364と2004用KB4579311に日本語文字の不具合を加筆。 [2020/11/11] ⑤ 20H2 / 2004用KB4580364にふりがなの自動入力の不具合を加筆。 [2020/12/8] ⑥ 20H2 / 2004用KB4580364および1909 / 1903用KB4580386の証明書消失の不具合に回避策を加筆。 [2020/12/15] [New] |
20H2用プレビューリリース
KB4580364
Windows10 バージョン20H2用セキュリティアップデートを含まない累積更新プログラムです。KB4580364には以下の既知の不具合があります。
不具合概要 | 回避策 | |
日本語・中国語IMEを使用する環境において、入力を正常に受け付けなかったり、本来返ってくるべき結果とは異なる予期せぬ結果が返ってくる場合があります。 (Microsoftによると、この不具合は20H2初期から発生しているとのこと)
| 『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。 | |
2020年9月16日(現地時間)以降の更新プログラムを適用したWindows10 バージョン1809以降の環境から、2020年10月13日(現地時間)以降の更新プログラムが統合されていないメディアやインストールソースを使用して後継バージョン(20H2、2004、1909、1903)へアップデートした際、システム証明書とユーザー証明書が消失する場合があります。 主に、Windows Server Update Services (WSUS)、Microsoft Endpoint Configuration Managerなどからアップデートした場合に発生します。また、最新の更新プログラムが統合されていない物理メディアやISOイメージからアップデートした場合にも発生する可能性があります。 通常のWindowsUpdate経由やWindows Update for Businessからアップデートした場合にはこの不具合は発生しません。
| Microsoftによると、この不具合が発生した場合は以前のバージョンにロールバックすることで解決できるとされていますが、すでにロールバック可能期間を過ぎている場合の解決策は案内されていません。 また、Microsoftは2020年12月11日付けでこの不具合情報を更新し、最新の機能更新プログラムのバンドルおよび更新されたメディアを使用することでこの不具合は発生しないとのことです。 | |
Office 365のアップデートを行うと、以下のように『Download of Office 365 file failed, error =』というエラーが発生する場合があります。
| 更新プログラムをアンインストールするとOffice 365のアップデートが適用できるようになります。 現在、Microsoftはこの不具合の修正に取り組んでいるとのことです。 | |
濁点や半濁点が付いている一部の半角カタカナと全角カタカナの文字は、同じ文字として解釈されません。CompareStringEx()関数でNORM_IGNOREWIDTHフラグを指定して比較すると、ソートルールの不具合により、これらの文字は異なるものとして評価されます。この不具合は、2020年6月10日以降のWindows10 バージョン20H2 / 2004のすべての更新プログラムに影響します。 | 現在、この不具合の回避策はありません。 | |
ふりがなの自動入力が正常に動作しない場合があります。例えば、漢字で氏名を入力した際にふりがなも自動入力されるようなアプリケーションを使用すると、正しくないふりがなが表示される場合があります。 この不具合は、2020年6月10日以降のWindows10 バージョン20H2 / 2004のすべての更新プログラムに影響します。
| 『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。 |
2004用プレビューリリース
KB4580364
Windows10 バージョン2004用セキュリティアップデートを含まない累積更新プログラムです。KB4580364には以下の既知の不具合があります。
不具合概要 | 回避策 | |
日本語・中国語IMEを使用する環境において、入力を正常に受け付けなかったり、本来返ってくるべき結果とは異なる予期せぬ結果が返ってくる場合があります。 (Microsoftによると、この不具合は2004初期から発生しているとのこと)
| 『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。 | |
2020年9月16日(現地時間)以降の更新プログラムを適用したWindows10 バージョン1809以降の環境から、2020年10月13日(現地時間)以降の更新プログラムが統合されていないメディアやインストールソースを使用して後継バージョン(20H2、2004、1909、1903)へアップデートした際、システム証明書とユーザー証明書が消失する場合があります。 主に、Windows Server Update Services (WSUS)、Microsoft Endpoint Configuration Managerなどからアップデートした場合に発生します。また、最新の更新プログラムが統合されていない物理メディアやISOイメージからアップデートした場合にも発生する可能性があります。 通常のWindowsUpdate経由やWindows Update for Businessからアップデートした場合にはこの不具合は発生しません。
| Microsoftによると、この不具合が発生した場合は以前のバージョンにロールバックすることで解決できるとされていますが、すでにロールバック可能期間を過ぎている場合の解決策は案内されていません。 また、Microsoftは2020年12月11日付けでこの不具合情報を更新し、最新の機能更新プログラムのバンドルおよび更新されたメディアを使用することでこの不具合は発生しないとのことです。 | |
Office 365のアップデートを行うと、以下のように『Download of Office 365 file failed, error =』というエラーが発生する場合があります。
| 更新プログラムをアンインストールするとOffice 365のアップデートが適用できるようになります。 現在、Microsoftはこの不具合の修正に取り組んでいるとのことです。 | |
濁点や半濁点が付いている一部の半角カタカナと全角カタカナの文字は、同じ文字として解釈されません。CompareStringEx()関数でNORM_IGNOREWIDTHフラグを指定して比較すると、ソートルールの不具合により、これらの文字は異なるものとして評価されます。この不具合は、2020年6月10日以降のWindows10 バージョン20H2 / 2004のすべての更新プログラムに影響します。 | 現在、この不具合の回避策はありません。 | |
ふりがなの自動入力が正常に動作しない場合があります。例えば、漢字で氏名を入力した際にふりがなも自動入力されるようなアプリケーションを使用すると、正しくないふりがなが表示される場合があります。 この不具合は、2020年6月10日以降のWindows10 バージョン20H2 / 2004のすべての更新プログラムに影響します。
| 『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。 |
1909用プレビューリリース
KB4580386
Windows10 バージョン1909用セキュリティアップデートを含まない累積更新プログラムです。KB4580386には以下の既知の不具合があります。
不具合概要 | 回避策 | |
LOCAL SYSTEMアカウントがファイアウォールでブロックされていて、HTTP経由でのインターネットアクセスができない状態で、以前のバージョンのWindows10から、Windows10 v1903またはv1909へとバージョンアップすると、予期せず互換性レポートが表示されて、そのまま続行すると一部のオプション機能が削除される場合があります。Windows10のセットアップに使用する、Dynamic Update (DU / 動的更新)が、必要なパッケージをダウンロードできず、この不具合が発生します。 この不具合は2020年8月度のKB4565351から発生しています。
| 不具合を回避するにはDyamic UpdateのHTTPアクセスを有効にしてください。 もし、オプション機能が削除されていた場合は、手動で追加する必要があります。手動で追加する手順はこちらの記事をご参照ください。 | |
2020年9月16日(現地時間)以降の更新プログラムを適用したWindows10 バージョン1809以降の環境から、2020年10月13日(現地時間)以降の更新プログラムが統合されていないメディアやインストールソースを使用して後継バージョン(20H2、2004、1909、1903)へアップデートした際、システム証明書とユーザー証明書が消失する場合があります。 主に、Windows Server Update Services (WSUS)、Microsoft Endpoint Configuration Managerなどからアップデートした場合に発生します。また、最新の更新プログラムが統合されていない物理メディアやISOイメージからアップデートした場合にも発生する可能性があります。 通常のWindowsUpdate経由やWindows Update for Businessからアップデートした場合にはこの不具合は発生しません。
| Microsoftによると、この不具合が発生した場合は以前のバージョンにロールバックすることで解決できるとされていますが、すでにロールバック可能期間を過ぎている場合の解決策は案内されていません。 また、Microsoftは2020年12月11日付けでこの不具合情報を更新し、最新の機能更新プログラムのバンドルおよび更新されたメディアを使用することでこの不具合は発生しないとのことです。 | |
Office 365のアップデートを行うと、以下のように『Download of Office 365 file failed, error =』というエラーが発生する場合があります。
| 更新プログラムをアンインストールするとOffice 365のアップデートが適用できるようになります。 現在、Microsoftはこの不具合の修正に取り組んでいるとのことです。 |
1903用プレビューリリース
KB4580386
Windows10 バージョン1903用セキュリティアップデートを含まない累積更新プログラムです。KB4580386には以下の既知の不具合があります。
不具合概要 | 回避策 | |
LOCAL SYSTEMアカウントがファイアウォールでブロックされていて、HTTP経由でのインターネットアクセスができない状態で、以前のバージョンのWindows10から、Windows10 v1903またはv1909へとバージョンアップすると、予期せず互換性レポートが表示されて、そのまま続行すると一部のオプション機能が削除される場合があります。Windows10のセットアップに使用する、Dynamic Update (DU / 動的更新)が、必要なパッケージをダウンロードできず、この不具合が発生します。 この不具合は2020年8月度のKB4565351から発生しています。
| 不具合を回避するにはDyamic UpdateのHTTPアクセスを有効にしてください。 もし、オプション機能が削除されていた場合は、手動で追加する必要があります。手動で追加する手順はこちらの記事をご参照ください。 | |
2020年9月16日(現地時間)以降の更新プログラムを適用したWindows10 バージョン1809以降の環境から、2020年10月13日(現地時間)以降の更新プログラムが統合されていないメディアやインストールソースを使用して後継バージョン(20H2、2004、1909、1903)へアップデートした際、システム証明書とユーザー証明書が消失する場合があります。 主に、Windows Server Update Services (WSUS)、Microsoft Endpoint Configuration Managerなどからアップデートした場合に発生します。また、最新の更新プログラムが統合されていない物理メディアやISOイメージからアップデートした場合にも発生する可能性があります。 通常のWindowsUpdate経由やWindows Update for Businessからアップデートした場合にはこの不具合は発生しません。
| Microsoftによると、この不具合が発生した場合は以前のバージョンにロールバックすることで解決できるとされていますが、すでにロールバック可能期間を過ぎている場合の解決策は案内されていません。 また、Microsoftは2020年12月11日付けでこの不具合情報を更新し、最新の機能更新プログラムのバンドルおよび更新されたメディアを使用することでこの不具合は発生しないとのことです。 | |
Office 365のアップデートを行うと、以下のように『Download of Office 365 file failed, error =』というエラーが発生する場合があります。
| 更新プログラムをアンインストールするとOffice 365のアップデートが適用できるようになります。 現在、Microsoftはこの不具合の修正に取り組んでいるとのことです。 |
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