【Windows10】 WindowsUpdate 2025年1月 不具合情報 - セキュリティ更新プログラム KB5049981 [Update 5]

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2025年1月15日にWindowsUpdateに配信されたWindows10用セキュリティ更新プログラムKB5049981の不具合情報およびその回避策・解決策です。

更新履歴 [記事初公開日: 2025/1/15]
① 『追加情報』の項目を加筆。 [2025/1/15]
② USBオーディオDACが動作しなくなる不具合(ユーザー方向)を加筆。 [2025/1/16]
③ Webカメラが動作しなくなる不具合(ユーザー方向)を加筆。 [2025/1/17]
④ イベントビューアーにエラーが記録される既知の不具合を加筆。 [2025/1/24]
⑤ MicrosoftがUSBオーディオDACが動作しなくなる不具合を既知の不具合として認めました。本不具合をユーザー報告から既知の不具合に移動。対処方法を加筆。 [2025/1/28] [New]

Windows10 22H2用セキュリティ更新プログラム: KB5049981

基本情報

KB5049981はWindows10 バージョン22H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

  • Windowsの脆弱性を修正
  • Windows Kernel Vulnerable Driver Blocklistファイル(DriverSiPolicy.p7b)を更新。この更新により、Bring Your Own Vulnerable Driver (BYOVD)攻撃の危険にさらされる恐れがあるドライバをリストに追加しました
  • KB5049981には2024年12月11日に配信されたセキュリティ更新プログラムKB5048652の内容が含まれています

追加情報

KB5049981とは直接関係ありませんが、今回のWindows UpdateでKB5050411というセキュリティ更新プログラムも同時に降ってくる場合があります。そのKB5050411がインストールに失敗するという不具合が発生しています。詳細は以下の記事をご覧ください。

  KB5050411のインストールに失敗する不具合。0x80070643エラーにて。Windows10で発生。対処方法あり

不具合情報

KB5049981には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

[New]

2025年1月15日のセキュリティ更新プログラムKB5049981をインストール後、一部のUSBオーディオDACやサウンドデバイス(USBヘッドフォンなどを含む)が動作しなくなる場合があります。

詳細は以下の記事参照。
Microsoft、USBオーディオDAC等が動作しない不具合をやっと認める。Windows10やWindows11等で発生中の不具合。KB5049981 / KB5050021 / KB5050009などに起因。しかし、対処方法は……

現在、Microsoftは本不具合の修正に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。

修正されるまでの間、DAC等は使用せず、PC内蔵サウンドを使用するようMicrosoftは案内しています。

が、PC内蔵サウンドに満足できないからDAC等を使用しているのであって、このMicrosoftの対処方法に納得できる人はあまり多くないでしょう。

別の対処方法としては、KB5049981をアンインストールすることで、再びUSBオーディオDACが正常に動作するようになります。

アンインストール手順は左記リンク先記事をご覧ください。

2025年1月15日のセキュリティ更新プログラムKB5049981をインストール後、イベントビューアーに『SgrmBroker.exe』(=『System Guard ランタイム モニター ブローカー』サービス)に関するエラーが記録される場合があります。

KB5049981と『SgrmBroker.exe』の競合によりエラーが記録されます。しかし、パフォーマンスやWindowsの機能、セキュリティには何の影響もありません。エラーが記録されるだけです。

詳細は以下の記事参照。
イベントビューアーにエラーが記録される不具合。Windows10 22H2で発生。Windows Update KB5049981が原因。しかし

現在、『SgrmBroker.exe』は使用されておらず、何の役割も果たしていないため、エラーが発生しても特にこれといった問題はありません。Microsoftはこの不具合の解決に取り組んでおり、いずれ修正される予定です。

しかし、どうしてもエラーが記録されるのが気になる場合はそれを防ぐ方法もあります。エラーの記録を防ぐ手順は左記のリンク先記事をご覧ください。(ただ、やる意味は本当にありません。どうしてもエラーが記録されたくないという人向けです)

日本時間で2024年10月9日にリリースされたWindows10用セキュリティ更新プログラムKB5044273以降をインストールすると、OpenSSH SSH Serverサービス(sshd サービス)の起動に失敗し、SSH接続ができなくなる場合があります。

この不具合が発生した場合の対処方法・回避策として、以下の手順を行うようMicrosoftは案内しています。

  1. PowerShellを管理者として実行してください。
  2. C:\ProgramData\ssh』と『C:\ProgramData\ssh\logs』の権限を更新してください。SYSTEMとAdministratorsグループにフルコントロールを許可し、Authenticated Usersには読み取りアクセスを許可してください。必要に応じて権限文字列を変更することで、特定のユーザまたはグループへの読み取りアクセスを制限できます。以下のコマンドを使用して権限を更新してください。
    $directoryPath = "C:\ProgramData\ssh" $acl = Get-Acl -Path $directoryPath $sddlString = "O:BAD:PAI(A;OICI;FA;;;SY)(A;OICI;FA;;;BA)(A;OICI;0x1200a9;;;AU)" $securityDescriptor = New-Object System.Security.AccessControl.RawSecurityDescriptor $sddlString $acl.SetSecurityDescriptorSddlForm($securityDescriptor.GetSddlForm("All")) Set-Acl -Path $directoryPath -AclObject $acl
  3. 同様に『C:\ProgramData\ssh\logs』に対しても上記手順を行ってください。

現在、Microsoftは本不具合の調査および解決に取り組んでいるとのことです。

Citrix Session Recording Agent (SRA)バージョン2411をインストールしている環境において、2025年1月のセキュリティ更新プログラムのインストールが完了しない場合があります。

Windows Updateの画面では正常にインストールされたように表示されますが、再起動時の適用画面でインストールに失敗してロールバックされます。

この不具合はCitrix Session Recording Agent (SRA)バージョン2411をインストールしている環境でのみ発生します。主に企業・組織に影響します。一般的なホームユーザーが影響を受ける可能性は低いものと考えられます。

Citrixはこの不具合に関するドキュメントを公開しています。ドキュメントにはこの不具合の回避策が記されています。

現在、Microsoftは、Citrixと協力してこの不具合の解決に取り組んでいるとのことです。

ユーザー報告
不具合概要回避策

2025年1月15日のセキュリティ更新プログラムKB5049981をインストール後、一部のWebカメラが動作しなくなる場合があります。

詳細は以下の記事参照。
Webカメラが動作しない不具合。Windows10 / Windows11で発生。これもWindows Update KB5049981 / KB5050021 / KB5050009が原因

Microsoftが本不具合を修正するまでの一時的な対処方法として、KB5049981をアンインストールすることで、再びWebカメラが正常に動作するようになります。

アンインストール手順は左記リンク先記事をご覧ください。