【Windows10】 WindowsUpdate 2022年9月 不具合情報 - セキュリティ更新プログラム KB5017308 [Update 2]

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2022年9月14日にWindowsUpdateに配信されたWindows10用セキュリティ更新プログラムKB5017308の不具合情報です。

『悪意のソフトウェア削除ツール』『.NET Framework』などの更新プログラムの不具合は割愛しています。以下、2022年9月14日に公開されたセキュリティ更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。

更新履歴
① KB5017308のインストールができない・失敗する不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2022/9/17]
② デスクトップやタスクバーが一瞬消えたり、PCが応答しなくなる既知の不具合を加筆。 [2022/11/18] [New]

Windows10 21H2 / 21H1用セキュリティ更新プログラム: KB5017308

基本情報

KB5017308はWindows10 バージョン21H2 / 21H1用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。この更新プログラムを適用することで脆弱性が修正されます。

▼更新プログラムのハイライト・修正された脆弱性や不具合

  • Windowsの脆弱性を修正
  • KB5017308には2022年8月27日に配信されたプレビューリリースKB5016688の内容が含まれています

不具合情報

KB5017308には以下の既知の不具合があります。

既知の不具合
不具合概要回避策

Windows10 バージョン21H2 / 21H1 / 20H2 / 2004に搭載されている新しい日本語IMEを使用していると、アプリケーションにおいて、ローマ字/カナ入力モードが自動的に切り替わらない場合があります。

開発者向け情報: アプリケーションが『ImmSetConversionStatus』関数、またはVK_KANAキーエミュレーションを使用している場合、この不具合の影響を受けます。

詳細は以下の記事参照。
新しいIMEにまた不具合。入力モードが自動で切り替わらない。対処方法あり

以下のいずれかの対処方法をご検討ください。

< 対処方法A >
手動で入力モードを変更する。

< 対処方法B >
以前のバージョンのIMEを使用する。『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。

『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更

カスタムオフラインメディアまたはカスタムISOイメージからWindows10をインストールした環境だと、この更新プログラムによってMicrosoft Edge Legacyが削除されても、新しいMicrosoft Edgeに自動的に置き換えられない場合があります。

この不具合は、カスタムオフラインメディアまたはISOイメージが、2021年3月29日以降にリリースされたスタンドアロンのサービススタック更新プログラム(SSU)を最初にインストールせずに、この更新プログラムをイメージにスリップストリームして作成された場合にのみ発生します。

なお、WindowsUpdateに直接接続して更新プログラムを受信するデバイスは影響を受けません。これにはWindows Update for Businessを使用しているデバイスも含まれます。

この不具合を回避するには、最新の累積更新プログラム(LCU)をスリップストリームする前に、まず2021年3月29日以降にリリースされたスタンドアロンのサービススタック更新プログラム(SSU)をカスタムオフラインメディアまたはISOイメージにスリップストリームしてください。

1. 以下のコマンドでmsuからcabを抽出します。(KB5000842での例)

expand Windows10.0-KB5000842-x64.msu /f:Windows10.0-KB5000842-x64.cab <保存先のパス>

2. 以下のコマンドでcabからSSUを抽出します。

expand Windows10.0-KB5000842-x64.cab /f:* <保存先のパス>

3. これでSSU cab『SSU-19041.903-x64.cab』が作成されます。このファイルを最初にイメージスリップストリームして、次にLCUを入れてください。

カスタムメディアを使用してOSをインストールした際にこの不具合が発生した場合は、新しいMicrosoft Edgeを直接ダウンロードして手動インストールすることで、この不具合に対処できます。新しいMicrosoft Edge for businessを広範囲に展開する必要がある場合は、『ビジネス向け Microsoft Edge をダウンロードして展開する』を参照してください。

2022年6月29日公開のプレビューリリースKB5014666以降をインストールすると、XPSビューアーでXPSファイルやOXPSファイルが開けない場合があります。この不具合は、ファイル内の言語が日本語や中国語の場合に発生します。

この不具合が発生すると、XPSビューアー内に「このページを表示できません」というエラーが表示されたり、CPU使用率が高くなったり、メモリ使用量が増加し続けることがあります。

このエラーが発生したあともXPSビューアーを起動しっぱなしにしていると、メモリ使用量が最大2.5GBに達したあと、XPSビューアーが終了する場合があります。

詳細は以下の記事参照。
XPSファイルが開けない不具合。Windows10およびWindows11で発生。2022年6月以降のWindowsUpdateが原因

一時的な対処方法として、KB5014666以降の更新プログラム(プレビューリリース、セキュリティ更新プログラム)をアンインストールすることで、XPSファイルおよびOXPSファイルを開けるようになります。

アンインストール手順の詳細は左記の記事をご覧ください。

これまで、チリでは2022年9月4日からサマータイムが始まっていましたが、2022年は日本時間で9月11日AM00:00より始まります。この変更に伴って、以下の不具合が発生する場合があります。

  • Microsoft TeamsやOutlook、その他、クラウドサービス、時間の通知、お使いのアプリなどが60分ずれる場合があります
  • スケジュールされたタスクが予定された時刻に実行されない場合があります
  • 時間に依存する操作・ログイン・アクセスなどに失敗する場合があります

上記は主にチリ国内のWindows PCで想定される不具合ですが、チリ国外であってもチリにあるサーバーやPCに接続したり、オンラインでチリと何かしらのやり取りを行っていると上記のような不具合が発生する場合があります。

詳細は以下の記事参照。
チリのサマータイム変更により不具合発生の恐れ。チリ国外でもチリにアクセスする場合に影響。サポート中のすべてのWindowsが対象

この不具合の回避策として、チリにお住まいの方はこちらのページを参考に、サマータイム開始まで一時的に『夏時間に合わせて自動的に調整する』をオフにするなど手動で設定するようMicrosoftは案内しています。(あくまでチリ国内向けのため、チリ国外の方は行わないでください)

Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のリリースで修正を予定しています。

[New]

Windows10 バージョン22H2 / 21H2 / 21H1環境において、デスクトップやタスクバーが一瞬消えたり、PCが応答しなくなる場合があります。

この不具合は、2022年8月27日公開のプレビューリリースKB5016688以降をインストールした環境で発生します。

詳細は以下の記事参照。
デスクトップやタスクバーが消えたり反応しなくなる不具合。Windows10で発生

この不具合は、Known Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。一般的なPC環境や、企業や組織に管理されていないPC環境の場合、放っておいても最大で24時間以内に自動的に修正されます。PCを再起動すると、早く修正される場合があります。

企業や組織等で管理されているPCでは、以下の特別なグループポリシーをインストールして設定することで解決できます。

詳細は『グループ ポリシーを使用して既知の問題ロールバックを展開する方法』(日本語ページは機械翻訳で意味不明な箇所あり。英語ページはこちら)をご覧ください。

ユーザー報告
不具合概要回避策

KB5017308をインストールしようとすると、一部環境において『0x800f081f』『0x800f0922』などのエラーが表示されてインストールに失敗する場合があります。

詳細は以下の記事参照。
KB5017308がインストールできない不具合。『0x800f081f』『0x800f0922』などのエラーが発生

こういったエラーコードが表示された場合、Microsoft公式の対策としては、トラブルシューティングを実行するよう案内しています。

『スタートボタン』 → 『設定』 → 『更新とセキュリティ』 → 『トラブルシューティング』 → 『追加のトラブルシューティング ツール』 → 『Windows Update』を選択して『トラブルシューティング ツールの実行』を選択してください。

トラブルシューティングの実行が完了したら、PCを再起動して、再びWindowsUpdateをお試しください。