【Windows10】 WindowsUpdate 2021年2月度 不具合情報 - セキュリティ更新プログラム KB4601319 / KB4601315 / KB5001028 [Update 5]
2021年2月10日にWindowsUpdateに配信されたWindows10用セキュリティ更新プログラムKB4601319 / KB4601315、および、2021年2月12日に緊急リリースされたKB5001028の不具合情報です。
『悪意のソフトウェア削除ツール』『.NET Framework』『サービススタックアップデート』などの更新プログラムおよびWindows Server固有の不具合は割愛しています。
以下、2021年2月10日~2月12日に公開されたセキュリティ更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。
更新履歴 ① 1909用KB4601315にWPA3接続時にBSoDが発生する既知の不具合を加筆。この不具合を修正したKB5001028を加筆。 [2021/2/12] ② 各KBにモニタリングツールでのエラーやゲームクラッシュの不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2021/2/15] ③ 20H2 / 2004用KB4601319に一部カメラが正常に動作しなくなる不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2021/2/17] ④ 20H2 / 2004用KB4601319に『ファイル履歴』や『ファイル履歴を使用してバックアップ』が機能しなくなる不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2021/3/8] ⑤ 20H2 / 2004用KB4601319にOSのライセンス認証に失敗する既知の不具合を加筆。 [2021/3/24] [New] |
20H2用セキュリティ更新プログラム - KB4601319
KB4601319
KB4601319はWindows10 バージョン20H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。KB4601319には以下の既知の不具合があります。
不具合概要 | 回避策 | ||
2021年2月3日公開のプレビューリリースKB4598291以降、DirectX 12ゲームにおいてDiscordのゲーム内オーバーレイが正常に動作せず、エラーが発生したりゲームが終了する場合があります。 | この不具合はDiscordのアップデートにより修正されました。不具合が発生する場合はDiscordをアップデートしてください。 | ||
ふりがなの自動入力が正常に動作しない場合があります。例えば、漢字で氏名を入力した際にふりがなも自動入力されるようなアプリケーションを使用すると、正しくないふりがなが表示される場合があります。 この不具合は『ImmGetCompositionString()』関数を使用するアプリで発生します。 この不具合は、2020年6月10日以降(KB4557957以降)のWindows10 バージョン20H2 / 2004のすべての更新プログラムに影響します。
| 『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。 | ||
2020年9月16日(現地時間)以降の更新プログラムを適用したWindows10 バージョン1809以降の環境から、2020年10月13日(現地時間)以降の更新プログラムが統合されていないメディアやインストールソースを使用して後継バージョン(20H2、2004、1909、1903)へアップデートした際、システム証明書とユーザー証明書が消失します。 主に、Windows Server Update Services (WSUS)、Microsoft Endpoint Configuration Managerなどからアップデートした場合に発生します。また、最新の更新プログラムが統合されていない物理メディアやISOイメージからアップデートした場合にも発生する可能性があります。 通常のWindowsUpdate経由やWindows Update for Businessからアップデートした場合にはこの不具合は発生しません。
| Microsoftによると、この不具合が発生した場合は以前のバージョンにロールバックすることで解決できるとされていますが、すでにロールバック可能期間を過ぎている場合の解決策は案内されていません。 また、Microsoftは2020年12月11日付けでこの不具合情報を更新し、最新の機能更新プログラムのバンドルおよび更新されたメディアを使用することでこの不具合は発生しないとのことです。 | ||
濁点や半濁点が付いている一部の半角カタカナと全角カタカナの文字は、同じ文字として解釈されません。CompareStringEx()関数でNORM_IGNOREWIDTHフラグを指定して比較すると、ソートルールの不具合により、これらの文字は異なるものとして評価されます。この不具合は、2020年6月10日以降のWindows10 バージョン20H2 / 2004のすべての更新プログラムに影響します。 | コマンドプロンプト(管理者)を開いて、以下のコマンドを入力・実行してください。
上記コマンドはレジストリのデータを書き換えるコマンドです。PCを再起動するとソートルールが1909以前に戻って不具合が発生しなくなります。 ただし、この回避策は、2020年12月1日公開のKB4586853以降が適用されている環境でのみ行ってください。KB4586853以降が適用されていない環境で行うと、PCが起動しなくなる恐れがあります。 また、Microsoftは元に戻す方法を案内していませんので実行する際はご注意ください。 こちらの環境で調べたところ、元のデータは20H2 / 2004ともに『00060305』だったので以下を実行すれば元に戻るはずです。
環境によってデータが異なるなんてこともあるかもしれませんので、レジストリエディターで『HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Nls\Sorting\Versions』を開いて、『(既定)』の変更前のデータを確認しておくことをおすすめいたします。 上記内容でいまいちよくわからない場合や、この不具合に困っていない場合は、この回避策の実行はおすすめいたしません。修正されるのを待つことをおすすめいたします。 | ||
[New] 2021年2月3日配信のKB4598291以降の更新プログラムを適用していると、OSのライセンス認証に失敗する場合があります。
| KB4598291以降を適用前にライセンス認証をすれば不具合は発生しません。すでにKB4598291以降をインストール済みの場合はアンインストールすることで回避できます。 |
不具合概要 | 回避策 | |
ASUS GPU Tweak IIやZOTAC Firestorm、RTSS Rivatuner Statistics Serverなどのモニタリングツールを使用していると、エラーが出たり、ゲームがクラッシュするようになります。
| 2021年1月22日~2月3日に公開された20H2 / 2004用プレビューリリースKB4598291および1909用KB4598298以降の更新プログラムにはDirectX 12ランタイムコンポーネントの仕様変更が含まれており、この仕様変更に対応していないモニタリングツールを使用するとエラーが出たりゲームのクラッシュが発生します。 モニタリングツールの使用をやめるか、ツールのアップデートを行うことでこの不具合を回避できます。 RTSS Rivatuner Statistics Serverに関してはバージョン7.3.0 Beta 10でこの問題に対処していますので、使っていてお困りの方はこちらよりダウンロードをどうぞ。その他のツールに関しては各ツールの公式ページにてご確認ください。 | |
Intel RealSenseデプスカメラやRazer Stargazerなどのカメラが正常に使用できなくなります。
| Microsoftは現在修正に取り組んでおり、それまでの間、カメラを使用する必要がある場合は、KB4601319をアンインストールするようMicorosoftは案内しています。 現時点でKB4601319を適用したままでの回避策はありません。 | |
『ファイル履歴』や『ファイル履歴を使用してバックアップ』が機能しなくなる場合があります。
| KB4601319をアンインストールするか、『c:\windows\system32\fhcfg.dll』をKB4601319以前のものに置き換えると機能するようになります。 |
2004用セキュリティ更新プログラム - KB4601319
KB4601319
KB4601319はWindows10 バージョン2004用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。KB4601319には以下の既知の不具合があります。
不具合概要 | 回避策 | ||
2021年2月3日公開のプレビューリリースKB4598291以降、DirectX 12ゲームにおいてDiscordのゲーム内オーバーレイが正常に動作せず、エラーが発生したりゲームが終了する場合があります。 | この不具合はDiscordのアップデートにより修正されました。不具合が発生する場合はDiscordをアップデートしてください。 | ||
ふりがなの自動入力が正常に動作しない場合があります。例えば、漢字で氏名を入力した際にふりがなも自動入力されるようなアプリケーションを使用すると、正しくないふりがなが表示される場合があります。 この不具合は『ImmGetCompositionString()』関数を使用するアプリで発生します。 この不具合は、2020年6月10日以降(KB4557957以降)のWindows10 バージョン20H2 / 2004のすべての更新プログラムに影響します。
| 『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。 | ||
2020年9月16日(現地時間)以降の更新プログラムを適用したWindows10 バージョン1809以降の環境から、2020年10月13日(現地時間)以降の更新プログラムが統合されていないメディアやインストールソースを使用して後継バージョン(20H2、2004、1909、1903)へアップデートした際、システム証明書とユーザー証明書が消失します。 主に、Windows Server Update Services (WSUS)、Microsoft Endpoint Configuration Managerなどからアップデートした場合に発生します。また、最新の更新プログラムが統合されていない物理メディアやISOイメージからアップデートした場合にも発生する可能性があります。 通常のWindowsUpdate経由やWindows Update for Businessからアップデートした場合にはこの不具合は発生しません。
| Microsoftによると、この不具合が発生した場合は以前のバージョンにロールバックすることで解決できるとされていますが、すでにロールバック可能期間を過ぎている場合の解決策は案内されていません。 また、Microsoftは2020年12月11日付けでこの不具合情報を更新し、最新の機能更新プログラムのバンドルおよび更新されたメディアを使用することでこの不具合は発生しないとのことです。 | ||
濁点や半濁点が付いている一部の半角カタカナと全角カタカナの文字は、同じ文字として解釈されません。CompareStringEx()関数でNORM_IGNOREWIDTHフラグを指定して比較すると、ソートルールの不具合により、これらの文字は異なるものとして評価されます。この不具合は、2020年6月10日以降のWindows10 バージョン20H2 / 2004のすべての更新プログラムに影響します。 | コマンドプロンプト(管理者)を開いて、以下のコマンドを入力・実行してください。
上記コマンドはレジストリのデータを書き換えるコマンドです。PCを再起動するとソートルールが1909以前に戻って不具合が発生しなくなります。 ただし、この回避策は、2020年12月1日公開のKB4586853以降が適用されている環境でのみ行ってください。KB4586853以降が適用されていない環境で行うと、PCが起動しなくなる恐れがあります。 また、Microsoftは元に戻す方法を案内していませんので実行する際はご注意ください。 こちらの環境で調べたところ、元のデータは20H2 / 2004ともに『00060305』だったので以下を実行すれば元に戻るはずです。
環境によってデータが異なるなんてこともあるかもしれませんので、レジストリエディターで『HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Nls\Sorting\Versions』を開いて、『(既定)』の変更前のデータを確認しておくことをおすすめいたします。 上記内容でいまいちよくわからない場合や、この不具合に困っていない場合は、この回避策の実行はおすすめいたしません。修正されるのを待つことをおすすめいたします。 | ||
[New] 2021年2月3日配信のKB4598291以降の更新プログラムを適用していると、OSのライセンス認証に失敗する場合があります。
| KB4598291以降を適用前にライセンス認証をすれば不具合は発生しません。すでにKB4598291以降をインストール済みの場合はアンインストールすることで回避できます。 |
不具合概要 | 回避策 | |
ASUS GPU Tweak IIやZOTAC Firestorm、RTSS Rivatuner Statistics Serverなどのモニタリングツールを使用していると、エラーが出たり、ゲームがクラッシュするようになります。
| 2021年1月22日~2月3日に公開された20H2 / 2004用プレビューリリースKB4598291および1909用KB4598298以降の更新プログラムにはDirectX 12ランタイムコンポーネントの仕様変更が含まれており、この仕様変更に対応していないモニタリングツールを使用するとエラーが出たりゲームのクラッシュが発生します。 モニタリングツールの使用をやめるか、ツールのアップデートを行うことでこの不具合を回避できます。 RTSS Rivatuner Statistics Serverに関してはバージョン7.3.0 Beta 10でこの問題に対処していますので、使っていてお困りの方はこちらよりダウンロードをどうぞ。その他のツールに関しては各ツールの公式ページにてご確認ください。 | |
Intel RealSenseデプスカメラやRazer Stargazerなどのカメラが正常に使用できなくなります。
| Microsoftは現在修正に取り組んでおり、それまでの間、カメラを使用する必要がある場合は、KB4601319をアンインストールするようMicorosoftは案内しています。 現時点でKB4601319を適用したままでの回避策はありません。 | |
『ファイル履歴』や『ファイル履歴を使用してバックアップ』が機能しなくなる場合があります。
| KB4601319をアンインストールするか、『c:\windows\system32\fhcfg.dll』をKB4601319以前のものに置き換えると機能するようになります。 |
1909用セキュリティ更新プログラム - KB4601315 / KB5001028
KB4601315
KB4601315はWindows10 バージョン1909用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。KB4601315には以下の既知の不具合があります。
不具合概要 | 回避策 | |
WPA3 (Wi-Fi Protected Access 3)を使用してWi-Fi接続をすると、ブルースクリーンエラー(BSoD)が発生します。切断後に再接続した際や、スリープや休止状態からの復帰後に発生する可能性が高いとされています。
| この不具合は2021年2月12日に緊急リリースされたKB5001028で修正されました。 | |
2021年1月22日公開のプレビューリリースKB4598298以降、DirectX 12ゲームにおいてDiscordのゲーム内オーバーレイが正常に動作せず、エラーが発生したりゲームが終了する場合があります。 | この不具合はDiscordのアップデートにより修正されました。不具合が発生する場合はDiscordをアップデートしてください。 | |
2020年9月16日(現地時間)以降の更新プログラムを適用したWindows10 バージョン1809以降の環境から、2020年10月13日(現地時間)以降の更新プログラムが統合されていないメディアやインストールソースを使用して後継バージョン(20H2、2004、1909、1903)へアップデートした際、システム証明書とユーザー証明書が消失します。 主に、Windows Server Update Services (WSUS)、Microsoft Endpoint Configuration Managerなどからアップデートした場合に発生します。また、最新の更新プログラムが統合されていない物理メディアやISOイメージからアップデートした場合にも発生する可能性があります。 通常のWindowsUpdate経由やWindows Update for Businessからアップデートした場合にはこの不具合は発生しません。
| Microsoftによると、この不具合が発生した場合は以前のバージョンにロールバックすることで解決できるとされていますが、すでにロールバック可能期間を過ぎている場合の解決策は案内されていません。 また、Microsoftは2020年12月11日付けでこの不具合情報を更新し、最新の機能更新プログラムのバンドルおよび更新されたメディアを使用することでこの不具合は発生しないとのことです。 |
不具合概要 | 回避策 | |
ASUS GPU Tweak IIやZOTAC Firestorm、RTSS Rivatuner Statistics Serverなどのモニタリングツールを使用していると、エラーが出たり、ゲームがクラッシュするようになります。
| 2021年1月22日~2月3日に公開された20H2 / 2004用プレビューリリースKB4598291および1909用KB4598298以降の更新プログラムにはDirectX 12ランタイムコンポーネントの仕様変更が含まれており、この仕様変更に対応していないモニタリングツールを使用するとエラーが出たりゲームのクラッシュが発生します。 モニタリングツールの使用をやめるか、ツールのアップデートを行うことでこの不具合を回避できます。 RTSS Rivatuner Statistics Serverに関してはバージョン7.3.0 Beta 10でこの問題に対処していますので、使っていてお困りの方はこちらよりダウンロードをどうぞ。その他のツールに関しては各ツールの公式ページにてご確認ください。 |
KB5001028
KB5001028はWindows10 バージョン1909用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。上記KB4601315にWPA3接続時にBSoDが発生する不具合があったため、不具合を修正し、2021年2月12日に緊急リリースされました。
KB5001028には以下の既知の不具合があります。
不具合概要 | 回避策 | |
2020年9月16日(現地時間)以降の更新プログラムを適用したWindows10 バージョン1809以降の環境から、2020年10月13日(現地時間)以降の更新プログラムが統合されていないメディアやインストールソースを使用して後継バージョン(20H2、2004、1909、1903)へアップデートした際、システム証明書とユーザー証明書が消失します。 主に、Windows Server Update Services (WSUS)、Microsoft Endpoint Configuration Managerなどからアップデートした場合に発生します。また、最新の更新プログラムが統合されていない物理メディアやISOイメージからアップデートした場合にも発生する可能性があります。 通常のWindowsUpdate経由やWindows Update for Businessからアップデートした場合にはこの不具合は発生しません。
| Microsoftによると、この不具合が発生した場合は以前のバージョンにロールバックすることで解決できるとされていますが、すでにロールバック可能期間を過ぎている場合の解決策は案内されていません。 また、Microsoftは2020年12月11日付けでこの不具合情報を更新し、最新の機能更新プログラムのバンドルおよび更新されたメディアを使用することでこの不具合は発生しないとのことです。 |
不具合概要 | 回避策 | |
ASUS GPU Tweak IIやZOTAC Firestorm、RTSS Rivatuner Statistics Serverなどのモニタリングツールを使用していると、エラーが出たり、ゲームがクラッシュするようになります。
| 2021年1月22日~2月3日に公開された20H2 / 2004用プレビューリリースKB4598291および1909用KB4598298以降の更新プログラムにはDirectX 12ランタイムコンポーネントの仕様変更が含まれており、この仕様変更に対応していないモニタリングツールを使用するとエラーが出たりゲームのクラッシュが発生します。 モニタリングツールの使用をやめるか、ツールのアップデートを行うことでこの不具合を回避できます。 RTSS Rivatuner Statistics Serverに関してはバージョン7.3.0 Beta 10でこの問題に対処していますので、使っていてお困りの方はこちらよりダウンロードをどうぞ。その他のツールに関しては各ツールの公式ページにてご確認ください。 |