【Windows10】 WindowsUpdate 2021年1月 不具合情報 - セキュリティ更新プログラム KB4598242 / KB4598229 [Update 2]
2021年1月13日にWindowsUpdateに配信されたWindows10用セキュリティ更新プログラムKB4598242 / KB4598229の不具合情報です。
『悪意のソフトウェア削除ツール』『.NET Framework』『サービススタックアップデート』などの更新プログラムおよびWindows Server固有の不具合は割愛しています。
以下、2021年1月13日に公開されたセキュリティ更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。
更新履歴 ① 1909用KB4598229に自動修復ループの不具合(ユーザー報告)を加筆。20H2 / 2004用KB4598242にも一応記載。 [2021/1/18] ② 20H2 / 2004用KB4598242にインストールが失敗する不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2021/1/19] [New] |
20H2用セキュリティ更新プログラム - KB4598242
KB4598242
KB4598242はWindows10 バージョン20H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。KB4598242には以下の既知の不具合があります。
不具合概要 | 回避策 | ||
ふりがなの自動入力が正常に動作しない場合があります。例えば、漢字で氏名を入力した際にふりがなも自動入力されるようなアプリケーションを使用すると、正しくないふりがなが表示される場合があります。 この不具合は、2020年6月10日以降(KB4557957以降)のWindows10 バージョン20H2 / 2004のすべての更新プログラムに影響します。
| 『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。 | ||
2020年9月16日(現地時間)以降の更新プログラムを適用したWindows10 バージョン1809以降の環境から、2020年10月13日(現地時間)以降の更新プログラムが統合されていないメディアやインストールソースを使用して後継バージョン(20H2、2004、1909、1903)へアップデートした際、システム証明書とユーザー証明書が消失します。 主に、Windows Server Update Services (WSUS)、Microsoft Endpoint Configuration Managerなどからアップデートした場合に発生します。また、最新の更新プログラムが統合されていない物理メディアやISOイメージからアップデートした場合にも発生する可能性があります。 通常のWindowsUpdate経由やWindows Update for Businessからアップデートした場合にはこの不具合は発生しません。
| Microsoftによると、この不具合が発生した場合は以前のバージョンにロールバックすることで解決できるとされていますが、すでにロールバック可能期間を過ぎている場合の解決策は案内されていません。 また、Microsoftは2020年12月11日付けでこの不具合情報を更新し、最新の機能更新プログラムのバンドルおよび更新されたメディアを使用することでこの不具合は発生しないとのことです。 | ||
濁点や半濁点が付いている一部の半角カタカナと全角カタカナの文字は、同じ文字として解釈されません。CompareStringEx()関数でNORM_IGNOREWIDTHフラグを指定して比較すると、ソートルールの不具合により、これらの文字は異なるものとして評価されます。この不具合は、2020年6月10日以降のWindows10 バージョン20H2 / 2004のすべての更新プログラムに影響します。 | コマンドプロンプト(管理者)を開いて、以下のコマンドを入力・実行してください。
上記コマンドはレジストリのデータを書き換えるコマンドです。PCを再起動するとソートルールが1909以前に戻って不具合が発生しなくなります。 ただし、この回避策は、2020年12月1日公開のKB4586853以降が適用されている環境でのみ行ってください。KB4586853以降が適用されていない環境で行うと、PCが起動しなくなる恐れがあります。 また、Microsoftは元に戻す方法を案内していませんので実行する際はご注意ください。 こちらの環境で調べたところ、元のデータは20H2 / 2004ともに『00060305』だったので以下を実行すれば元に戻るはずです。
環境によってデータが異なるなんてこともあるかもしれませんので、レジストリエディターで『HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Nls\Sorting\Versions』を開いて、『(既定)』の変更前のデータを確認しておくことをおすすめいたします。 上記内容でいまいちよくわからない場合や、この不具合に困っていない場合は、この回避策の実行はおすすめいたしません。修正されるのを待つことをおすすめいたします。 |
不具合概要 | 回避策 | |
バージョン1909の一部環境で『自動修復の準備をしています』がループするようになってWindows10が正常に起動しなくなったとの報告が出ています。 もしかしたら20H2 / 2004でも発生するかもしれません。 | 該当KBをアンインストールして『dism /Image:C:\ /Cleanup-Image /RevertPendingActions』を実行すると起動するようになったと報告されています。詳細は以下の記事をご参照ください。 | |
[New] 一部環境にて、0x8007000dや0x800f0988エラーでKB4598242のインストールに失敗する場合があります。
| 不明。 過去の例では再度WindowsUpdateを実行してみるとインストールに成功する場合があります。 |
2004用セキュリティ更新プログラム - KB4598242
KB4598242
KB4598242はWindows10 バージョン2004用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。KB4598242には以下の既知の不具合があります。
不具合概要 | 回避策 | ||
ふりがなの自動入力が正常に動作しない場合があります。例えば、漢字で氏名を入力した際にふりがなも自動入力されるようなアプリケーションを使用すると、正しくないふりがなが表示される場合があります。 この不具合は、2020年6月10日以降(KB4557957以降)のWindows10 バージョン20H2 / 2004のすべての更新プログラムに影響します。
| 『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。 | ||
2020年9月16日(現地時間)以降の更新プログラムを適用したWindows10 バージョン1809以降の環境から、2020年10月13日(現地時間)以降の更新プログラムが統合されていないメディアやインストールソースを使用して後継バージョン(20H2、2004、1909、1903)へアップデートした際、システム証明書とユーザー証明書が消失します。 主に、Windows Server Update Services (WSUS)、Microsoft Endpoint Configuration Managerなどからアップデートした場合に発生します。また、最新の更新プログラムが統合されていない物理メディアやISOイメージからアップデートした場合にも発生する可能性があります。 通常のWindowsUpdate経由やWindows Update for Businessからアップデートした場合にはこの不具合は発生しません。
| Microsoftによると、この不具合が発生した場合は以前のバージョンにロールバックすることで解決できるとされていますが、すでにロールバック可能期間を過ぎている場合の解決策は案内されていません。 また、Microsoftは2020年12月11日付けでこの不具合情報を更新し、最新の機能更新プログラムのバンドルおよび更新されたメディアを使用することでこの不具合は発生しないとのことです。 | ||
濁点や半濁点が付いている一部の半角カタカナと全角カタカナの文字は、同じ文字として解釈されません。CompareStringEx()関数でNORM_IGNOREWIDTHフラグを指定して比較すると、ソートルールの不具合により、これらの文字は異なるものとして評価されます。この不具合は、2020年6月10日以降のWindows10 バージョン20H2 / 2004のすべての更新プログラムに影響します。 | コマンドプロンプト(管理者)を開いて、以下のコマンドを入力・実行してください。
上記コマンドはレジストリのデータを書き換えるコマンドです。PCを再起動するとソートルールが1909以前に戻って不具合が発生しなくなります。 ただし、この回避策は、2020年12月1日公開のKB4586853以降が適用されている環境でのみ行ってください。KB4586853以降が適用されていない環境で行うと、PCが起動しなくなる恐れがあります。 また、Microsoftは元に戻す方法を案内していませんので実行する際はご注意ください。 こちらの環境で調べたところ、元のデータは20H2 / 2004ともに『00060305』だったので以下を実行すれば元に戻るはずです。
環境によってデータが異なるなんてこともあるかもしれませんので、レジストリエディターで『HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Nls\Sorting\Versions』を開いて、『(既定)』の変更前のデータを確認しておくことをおすすめいたします。 上記内容でいまいちよくわからない場合や、この不具合に困っていない場合は、この回避策の実行はおすすめいたしません。修正されるのを待つことをおすすめいたします。 |
不具合概要 | 回避策 | |
バージョン1909の一部環境で『自動修復の準備をしています』がループするようになってWindows10が正常に起動しなくなったとの報告が出ています。 もしかしたら20H2 / 2004でも発生するかもしれません。 | 該当KBをアンインストールして『dism /Image:C:\ /Cleanup-Image /RevertPendingActions』を実行すると起動するようになったと報告されています。詳細は以下の記事をご参照ください。 | |
[New] 一部環境にて、0x8007000dや0x800f0988エラーでKB4598242のインストールに失敗する場合があります。
| 不明。 過去の例では再度WindowsUpdateを実行してみるとインストールに成功する場合があります。 |
1909用セキュリティ更新プログラム - KB4598229
KB4598229
KB4598229はWindows10 バージョン1909用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。KB4598229には以下の既知の不具合があります。
不具合概要 | 回避策 | |
2020年9月16日(現地時間)以降の更新プログラムを適用したWindows10 バージョン1809以降の環境から、2020年10月13日(現地時間)以降の更新プログラムが統合されていないメディアやインストールソースを使用して後継バージョン(20H2、2004、1909、1903)へアップデートした際、システム証明書とユーザー証明書が消失します。 主に、Windows Server Update Services (WSUS)、Microsoft Endpoint Configuration Managerなどからアップデートした場合に発生します。また、最新の更新プログラムが統合されていない物理メディアやISOイメージからアップデートした場合にも発生する可能性があります。 通常のWindowsUpdate経由やWindows Update for Businessからアップデートした場合にはこの不具合は発生しません。
| Microsoftによると、この不具合が発生した場合は以前のバージョンにロールバックすることで解決できるとされていますが、すでにロールバック可能期間を過ぎている場合の解決策は案内されていません。 また、Microsoftは2020年12月11日付けでこの不具合情報を更新し、最新の機能更新プログラムのバンドルおよび更新されたメディアを使用することでこの不具合は発生しないとのことです。 |
不具合概要 | 回避策 |
一部環境で『自動修復の準備をしています』がループするようになってWindows10が正常に起動しなくなる場合あります。 | KB4598229をアンインストールして『dism /Image:C:\ /Cleanup-Image /RevertPendingActions』を実行すると起動するようになったと報告されています。詳細は以下の記事をご参照ください。 |