【Windows10】 WindowsUpdate 2020年9月度 不具合情報 - セキュリティ更新プログラム [Update 6]
2020年9月9日にWindowsUpdateに配信されたWindows10用セキュリティ更新プログラムの不具合情報です。
『Adobe Flash Player』『悪意のソフトウェア削除ツール』『.NET Framework』『サービススタックアップデート』などの更新プログラムおよびWindows Server固有の不具合は割愛しています。
以下、2020年9月9日に公開されたセキュリティ更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。
更新履歴 ① アンチウイルスソフトのBitdefenderがv1909 / v1903用KB4574727をトロイの木馬と誤検出する問題を加筆。 [2020/9/9] ② v2004用KB4571756にWSL 2の不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2020/9/10] ③ v2004用KB4571756にエクスプローラーの不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2020/9/12] ④ v1909 / 1903用KB4574727にネット接続とオーディオの不具合(ユーザー報告)を加筆。KB4574727がトロイの木馬と誤検出される不具合が修正された旨を加筆。 [2020/9/15] ⑤ v1909 / 1903用KB4574727にバージョンアップ時にオプション機能が削除される既知の不具合を加筆。 [2020/9/23] ⑥ v2004用KB4571756に日本語文字の既知の不具合を加筆。 [2020/11/11] [New] |
v2004用セキュリティ更新プログラム
KB4571756
v2004用セキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。KB4571756には以下の既知の不具合とユーザー報告があります。
不具合概要 | 回避策 | |
日本語・中国語IMEを使用する環境において、入力を正常に受け付けなかったり、本来返ってくるべき結果とは異なる予期せぬ結果が返ってくる場合があります。 (Microsoftによると、この不具合はv2004初期から発生しているとのこと)
| 『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。 | |
濁点や半濁点が付いている一部の半角カタカナと全角カタカナの文字は、同じ文字として解釈されません。CompareStringEx()関数でNORM_IGNOREWIDTHフラグを指定して比較すると、ソートルールの不具合により、これらの文字は異なるものとして評価されます。この不具合は、2020年6月10日以降のWindows10 バージョン2004のすべての更新プログラムに影響します。 | 現在、この不具合の回避策はありません。 |
不具合概要 | 回避策 | |
Windows Subsystem for Linux 2 (WSL 2)が正常に動作しなくなる。『Element not found.』(要素が見つかりません)や『The remote procedure call failed.』(リモート プロシージャ コールに失敗しました)といったエラーが発生するようになる。
| KB4571756をアンインストールすると正常に動作するようになる。 | |
エクスプローラーが異常に遅くなったりクラッシュする。
| Corel社の『Paint Shop Pro 7』をインストールしているのが原因。『Paint Shop Pro 7』をアンインストールすることで不具合は発生しなくなる。 |
v1909用セキュリティ更新プログラム
KB4574727
v1909用セキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。KB4574727には以下の既知の不具合とユーザー報告があります。
不具合概要 | 回避策 | |
LOCAL SYSTEMアカウントがファイアウォールでブロックされていて、HTTP経由でのインターネットアクセスができない状態で、以前のバージョンのWindows10から、Windows10 v1903またはv1909へとバージョンアップすると、予期せず互換性レポートが表示されて、そのまま続行すると一部のオプション機能が削除される場合があります。Windows10のセットアップに使用する、Dynamic Updateが、必要なパッケージをダウンロードできず、この不具合が発生します。 この不具合は2020年8月度のKB4565351から発生しています。
| 不具合を回避するにはDyamic UpdateのHTTPアクセスを有効にしてください。 もし、オプション機能が削除されていた場合は、手動で追加する必要があります。手動で追加する手順はこちらの記事をご参照ください。 |
不具合概要 | 回避策 | |
アンチウイルスソフトのBitdefenderがKB4574727をトロイの木馬(Trojan.Ciusky.Gen.13)と誤検出してインストールがブロックされる。 これはKB4574727の不具合ではなく、Bitdefender側の問題です。
| Bitdefender公式フォーラムによると、Bitdefenderの最新アップデートを適用することで誤検出しなくなったとのこと。 | |
一部環境でネット接続ができなくなったり、音が出なくなる。
| KB4574727のアンインストールを試す。 |
v1903用セキュリティ更新プログラム
KB4574727
v1903用セキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。KB4574727には以下の既知の不具合とユーザー報告があります。
不具合概要 | 回避策 | |
LOCAL SYSTEMアカウントがファイアウォールでブロックされていて、HTTP経由でのインターネットアクセスができない状態で、以前のバージョンのWindows10から、Windows10 v1903またはv1909へとバージョンアップすると、予期せず互換性レポートが表示されて、そのまま続行すると一部のオプション機能が削除される場合があります。Windows10のセットアップに使用する、Dynamic Updateが、必要なパッケージをダウンロードできず、この不具合が発生します。 この不具合は2020年8月度のKB4565351から発生しています。
| 不具合を回避するにはDyamic UpdateのHTTPアクセスを有効にしてください。 もし、オプション機能が削除されていた場合は、手動で追加する必要があります。手動で追加する手順はこちらの記事をご参照ください。 |
不具合概要 | 回避策 | |
アンチウイルスソフトのBitdefenderがKB4574727をトロイの木馬(Trojan.Ciusky.Gen.13)と誤検出してインストールがブロックされる。 これはKB4574727の不具合ではなく、Bitdefender側の問題です。
| Bitdefender公式フォーラムによると、Bitdefenderの最新アップデートを適用することで誤検出しなくなったとのこと。 | |
一部環境でネット接続ができなくなったり、音が出なくなる。
| KB4574727のアンインストールを試す。 |