【Windows10】 WindowsUpdate 2020年12月度 不具合情報 - セキュリティ更新プログラム KB4592438 / KB4592449 [Update 7]
2020年12月9日にWindowsUpdateに配信されたWindows10用セキュリティ更新プログラムKB4592438 / KB4592449の不具合情報です。
『Adobe Flash Player』『悪意のソフトウェア削除ツール』『.NET Framework』『サービススタックアップデート』などの更新プログラムおよびWindows Server固有の不具合は割愛しています。
以下、2020年12月9日に公開されたセキュリティ更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。
更新履歴 ① 20H2 / 2004用KB4592438および1909用KB4592449の証明書消失の不具合に回避策を加筆。 [2020/12/15] ② 20H2 / 2004用KB4592438の濁点・半濁点付き半角カナの不具合に回避策を加筆。 [2020/12/16] ③ 20H2 / 2004用KB4592438と1909用KB4592449にインストールの失敗とBSoDの不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2020/12/18] ④ 各KBのBSoDの不具合(ユーザー報告)に回避策を加筆。 [2020/12/19] ⑤ 各KBにCPU使用率が異常に高くなる不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2020/12/20] ⑥ 20H2 / 2004用KB4592438にchkdskを実行するとBSoDが発生する不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2020/12/21] ⑦ 20H2 / 2004用KB4592438適用後にchkdskでBSoDが発生する不具合をMicrosoftが認め、回避策が公開されました。この不具合を既知の不具合に移動。 [2020/12/21] [New] |
20H2用セキュリティ更新プログラム - KB4592438
KB4592438
KB4592438はWindows10 バージョン20H2用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。KB4592438には以下の既知の不具合とユーザー報告があります。
不具合概要 | 回避策 | ||
ふりがなの自動入力が正常に動作しない場合があります。例えば、漢字で氏名を入力した際にふりがなも自動入力されるようなアプリケーションを使用すると、正しくないふりがなが表示される場合があります。 この不具合は、2020年6月10日以降(KB4557957以降)のWindows10 バージョン20H2 / 2004のすべての更新プログラムに影響します。
| 『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。 | ||
2020年9月16日(現地時間)以降の更新プログラムを適用したWindows10 バージョン1809以降の環境から、2020年10月13日(現地時間)以降の更新プログラムが統合されていないメディアやインストールソースを使用して後継バージョン(20H2、2004、1909、1903)へアップデートした際、システム証明書とユーザー証明書が消失する場合があります。 主に、Windows Server Update Services (WSUS)、Microsoft Endpoint Configuration Managerなどからアップデートした場合に発生します。また、最新の更新プログラムが統合されていない物理メディアやISOイメージからアップデートした場合にも発生する可能性があります。 通常のWindowsUpdate経由やWindows Update for Businessからアップデートした場合にはこの不具合は発生しません。
| Microsoftによると、この不具合が発生した場合は以前のバージョンにロールバックすることで解決できるとされていますが、すでにロールバック可能期間を過ぎている場合の解決策は案内されていません。 また、Microsoftは2020年12月11日付けでこの不具合情報を更新し、最新の機能更新プログラムのバンドルおよび更新されたメディアを使用することでこの不具合は発生しないとのことです。 | ||
濁点や半濁点が付いている一部の半角カタカナと全角カタカナの文字は、同じ文字として解釈されません。CompareStringEx()関数でNORM_IGNOREWIDTHフラグを指定して比較すると、ソートルールの不具合により、これらの文字は異なるものとして評価されます。この不具合は、2020年6月10日以降のWindows10 バージョン20H2 / 2004のすべての更新プログラムに影響します。 | コマンドプロンプト(管理者)を開いて、以下のコマンドを入力・実行してください。
上記コマンドはレジストリのデータを書き換えるコマンドです。PCを再起動するとソートルールが1909以前に戻って不具合が発生しなくなります。 ただし、この回避策は、2020年12月1日公開のKB4586853以降が適用されている環境でのみ行ってください。KB4586853以降が適用されていない環境で行うと、PCが起動しなくなる恐れがあります。 また、Microsoftは元に戻す方法を案内していませんので実行する際はご注意ください。 こちらの環境で調べたところ、元のデータは20H2 / 2004ともに『00060305』だったので以下を実行すれば元に戻るはずです。
環境によってデータが異なるなんてこともあるかもしれませんので、レジストリエディターで『HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Nls\Sorting\Versions』を開いて、『(既定)』の変更前のデータを確認しておくことをおすすめいたします。 上記内容でいまいちよくわからない場合や、この不具合に困っていない場合は、この回避策の実行はおすすめいたしません。修正されるのを待つことをおすすめいたします。 | ||
[New] 一部環境にて『chkdsk c: /f』を実行すると、BSoDが発生する場合があります。
| Micorsoftによると、この不具合は2020年12月21日に修正されました。修正が反映されるまで、最大24時間かかるとのこと。PCを再起動することで、早く修正が適用される可能性があります。 もし、この不具合により、PCが起動不能に陥ってしまった場合は以下の手順を実行するよう案内しています。
|
不具合概要 | 回避策 | |
『0x800f0988』や『0x800f081f』エラーなどでインストールに失敗したり、インストール後にBSoDが発生する場合があります。ただし、報告件数は少なく、環境依存の可能性は高いものと思われます。
| インストールに失敗する不具合の回避策は不明。 BSoDの不具合はKB4592438をアンインストールすれば発生しなくなります。 Corsairのデバイス用ユーティリティ、Corsair Utility Engine (iCUEになる前の古いバージョン)が競合してBSoDを引き起こしている場合もあるため、Corsair Utility Engineをお使いの方は前もってアンインストールしておきましょう。最新のiCUEではBSoDは発生しません。 | |
『インテル ドライバー & サポート・アシスタント』(Intel Driver & Support Assistant / DSA)がインストールされていると、KB4592438適用後にDSAService (DSAService.exe)が暴走してCPU使用率が異常に高くなる場合があります。
| 『インテル ドライバー & サポート・アシスタント』(Intel Driver & Support Assistant)をアンインストールすることでCPU使用率が正常に戻ります。 |
2004用セキュリティ更新プログラム - KB4592438
KB4592438
KB4592438はWindows10 バージョン2004用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。KB4592438には以下の既知の不具合とユーザー報告があります。
不具合概要 | 回避策 | ||
ふりがなの自動入力が正常に動作しない場合があります。例えば、漢字で氏名を入力した際にふりがなも自動入力されるようなアプリケーションを使用すると、正しくないふりがなが表示される場合があります。 この不具合は、2020年6月10日以降(KB4557957以降)のWindows10 バージョン20H2 / 2004のすべての更新プログラムに影響します。
| 『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。 | ||
2020年9月16日(現地時間)以降の更新プログラムを適用したWindows10 バージョン1809以降の環境から、2020年10月13日(現地時間)以降の更新プログラムが統合されていないメディアやインストールソースを使用して後継バージョン(20H2、2004、1909、1903)へアップデートした際、システム証明書とユーザー証明書が消失する場合があります。 主に、Windows Server Update Services (WSUS)、Microsoft Endpoint Configuration Managerなどからアップデートした場合に発生します。また、最新の更新プログラムが統合されていない物理メディアやISOイメージからアップデートした場合にも発生する可能性があります。 通常のWindowsUpdate経由やWindows Update for Businessからアップデートした場合にはこの不具合は発生しません。
| Microsoftによると、この不具合が発生した場合は以前のバージョンにロールバックすることで解決できるとされていますが、すでにロールバック可能期間を過ぎている場合の解決策は案内されていません。 また、Microsoftは2020年12月11日付けでこの不具合情報を更新し、最新の機能更新プログラムのバンドルおよび更新されたメディアを使用することでこの不具合は発生しないとのことです。 | ||
濁点や半濁点が付いている一部の半角カタカナと全角カタカナの文字は、同じ文字として解釈されません。CompareStringEx()関数でNORM_IGNOREWIDTHフラグを指定して比較すると、ソートルールの不具合により、これらの文字は異なるものとして評価されます。この不具合は、2020年6月10日以降のWindows10 バージョン20H2 / 2004のすべての更新プログラムに影響します。 | コマンドプロンプト(管理者)を開いて、以下のコマンドを入力・実行してください。
上記コマンドはレジストリのデータを書き換えるコマンドです。PCを再起動するとソートルールが1909以前に戻って不具合が発生しなくなります。 ただし、この回避策は、2020年12月1日公開のKB4586853以降が適用されている環境でのみ行ってください。KB4586853以降が適用されていない環境で行うと、PCが起動しなくなる恐れがあります。 また、Microsoftは元に戻す方法を案内していませんので実行する際はご注意ください。 こちらの環境で調べたところ、元のデータは20H2 / 2004ともに『00060305』だったので以下を実行すれば元に戻るはずです。
環境によってデータが異なるなんてこともあるかもしれませんので、レジストリエディターで『HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Nls\Sorting\Versions』を開いて、『(既定)』の変更前のデータを確認しておくことをおすすめいたします。 上記内容でいまいちよくわからない場合や、この不具合に困っていない場合は、この回避策の実行はおすすめいたしません。修正されるのを待つことをおすすめいたします。 | ||
[New] 一部環境にて『chkdsk c: /f』を実行すると、BSoDが発生する場合があります。
| Micorsoftによると、この不具合は2020年12月21日に修正されました。修正が反映されるまで、最大24時間かかるとのこと。PCを再起動することで、早く修正が適用される可能性があります。 もし、この不具合により、PCが起動不能に陥ってしまった場合は以下の手順を実行するよう案内しています。
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不具合概要 | 回避策 | |
『0x800f0988』や『0x800f081f』エラーなどでインストールに失敗したり、インストール後にBSoDが発生する場合があります。ただし、報告件数は少なく、環境依存の可能性は高いものと思われます。
| インストールに失敗する不具合の回避策は不明。 BSoDの不具合はKB4592438をアンインストールすれば発生しなくなります。 Corsairのデバイス用ユーティリティ、Corsair Utility Engine (iCUEになる前の古いバージョン)が競合してBSoDを引き起こしている場合もあるため、Corsair Utility Engineをお使いの方は前もってアンインストールしておきましょう。最新のiCUEではBSoDは発生しません。 | |
『インテル ドライバー & サポート・アシスタント』(Intel Driver & Support Assistant / DSA)がインストールされていると、KB4592438適用後にDSAService (DSAService.exe)が暴走してCPU使用率が異常に高くなる場合があります。
| 『インテル ドライバー & サポート・アシスタント』(Intel Driver & Support Assistant)をアンインストールすることでCPU使用率が正常に戻ります。 |
1909用セキュリティ更新プログラム - KB4592449
KB4592449
KB4592449はWindows10 バージョン1909用のセキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。KB4592449には以下の既知の不具合とユーザー報告があります。
不具合概要 | 回避策 | |
2020年9月16日(現地時間)以降の更新プログラムを適用したWindows10 バージョン1809以降の環境から、2020年10月13日(現地時間)以降の更新プログラムが統合されていないメディアやインストールソースを使用して後継バージョン(20H2、2004、1909、1903)へアップデートした際、システム証明書とユーザー証明書が消失する場合があります。 主に、Windows Server Update Services (WSUS)、Microsoft Endpoint Configuration Managerなどからアップデートした場合に発生します。また、最新の更新プログラムが統合されていない物理メディアやISOイメージからアップデートした場合にも発生する可能性があります。 通常のWindowsUpdate経由やWindows Update for Businessからアップデートした場合にはこの不具合は発生しません。
| Microsoftによると、この不具合が発生した場合は以前のバージョンにロールバックすることで解決できるとされていますが、すでにロールバック可能期間を過ぎている場合の解決策は案内されていません。 また、Microsoftは2020年12月11日付けでこの不具合情報を更新し、最新の機能更新プログラムのバンドルおよび更新されたメディアを使用することでこの不具合は発生しないとのことです。 |
不具合概要 | 回避策 | |
『0x800f0988』や『0x800f081f』エラーなどでインストールに失敗したり、インストール後にBSoDが発生する場合があります。ただし、報告件数は少なく、環境依存の可能性は高いものと思われます。
| インストールに失敗する不具合の回避策は不明。 BSoDの不具合はKB4592449をアンインストールすれば発生しなくなります。 Corsairのデバイス用ユーティリティ、Corsair Utility Engine (iCUEになる前の古いバージョン)が競合してBSoDを引き起こしている場合もあるため、Corsair Utility Engineをお使いの方は前もってアンインストールしておきましょう。最新のiCUEではBSoDは発生しません。 | |
『インテル ドライバー & サポート・アシスタント』(Intel Driver & Support Assistant / DSA)がインストールされていると、KB4592449適用後にDSAService (DSAService.exe)が暴走してCPU使用率が異常に高くなるかもしれません。
| 『インテル ドライバー & サポート・アシスタント』(Intel Driver & Support Assistant)をアンインストールすることでCPU使用率が正常に戻ります。 |