【Windows10】 WindowsUpdate 2020年10月度 不具合情報 - セキュリティ更新プログラム KB4579311 / KB4577671 [Update 9]
2020年10月14日にWindowsUpdateに配信されたWindows10用セキュリティ更新プログラムKB4579311 / KB4577671の不具合情報です。
『Adobe Flash Player』『悪意のソフトウェア削除ツール』『.NET Framework』『サービススタックアップデート』などの更新プログラムおよびWindows Server固有の不具合は割愛しています。
以下、2020年10月14日に公開されたセキュリティ更新プログラムの不具合およびその回避策・解決策になります。
更新履歴 ① v1909 / v1903用KB4577671にchkdskで文字化けが起こる不具合を加筆。 [2020/10/15] ② v2004用KB4579311とv1909 / v1903用KB4577671に、ノートPC環境で外部モニターが表示されなくなる不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2020/10/16] ③ v2004用KB4579311とv1909 / v1903用KB4577671に、ブラックスクリーンになって正常に起動しなくなる不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2020/10/18] ④ v2004用KB4579311にインストールが失敗する不具合(ユーザー報告)を加筆。 [2020/10/19] ⑤ 各KBに証明書が消失する既知の不具合を加筆。 [2020/11/2] ⑥ Office 365のアップデートが失敗する既知の不具合を各KBに加筆。 [2020/11/5] ⑦ v2004用KB4579311に日本語文字の既知の不具合を加筆。 [2020/11/11] ⑧ v2004用KB4579311にふりがなの自動入力の不具合を加筆。 [2020/12/8] ⑨ v2004用KB4579311およびv1909 / 1903用KB4577671の証明書消失の不具合に回避策を加筆。 [2020/12/15] [New] |
v2004用セキュリティ更新プログラム
KB4579311
v2004用セキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。KB4579311には以下の既知の不具合とユーザー報告があります。
不具合概要 | 回避策 | |
日本語・中国語IMEを使用する環境において、入力を正常に受け付けなかったり、本来返ってくるべき結果とは異なる予期せぬ結果が返ってくる場合があります。 (Microsoftによると、この不具合は20H2初期から発生しているとのこと)
| 『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。 | |
サードパーティ製のドライバをインストールすると、「ドライバー ソフトウェアの発行元を検証できません。」というエラーが表示されることがあります。署名のプロパティを表示すると「サブジェクトに署名がありませんでした。」というエラーが表示されることもあります。 | 不適切なフォーマットのカタログが含まれるサードパーティ製ドライバをインストールした際にこのエラーが発生するようになりました。これはWindowsの仕様変更によるもので不具合ではありません。 このようなエラーが発生した場合、ドライバベンダーやデバイスの製造元(OEM)に問い合わせて、問題を修正したドライバを提供してもらう必要があります。 | |
2020年9月16日(現地時間)以降の更新プログラムを適用したWindows10 バージョン1809以降の環境から、2020年10月13日(現地時間)以降の更新プログラムが統合されていないメディアやインストールソースを使用して後継バージョン(20H2、2004、1909、1903)へアップデートした際、システム証明書とユーザー証明書が消失する場合があります。 主に、Windows Server Update Services (WSUS)、Microsoft Endpoint Configuration Managerなどからアップデートした場合に発生します。また、最新の更新プログラムが統合されていない物理メディアやISOイメージからアップデートした場合にも発生する可能性があります。 通常のWindowsUpdate経由やWindows Update for Businessからアップデートした場合にはこの不具合は発生しません。
| Microsoftによると、この不具合が発生した場合は以前のバージョンにロールバックすることで解決できるとされていますが、すでにロールバック可能期間を過ぎている場合の解決策は案内されていません。 また、Microsoftは2020年12月11日付けでこの不具合情報を更新し、最新の機能更新プログラムのバンドルおよび更新されたメディアを使用することでこの不具合は発生しないとのことです。 | |
Office 365のアップデートを行うと、以下のように『Download of Office 365 file failed, error =』というエラーが発生する場合があります。
| 更新プログラムをアンインストールするとOffice 365のアップデートが適用できるようになります。 現在、Microsoftはこの不具合の修正に取り組んでいるとのことです。 | |
濁点や半濁点が付いている一部の半角カタカナと全角カタカナの文字は、同じ文字として解釈されません。CompareStringEx()関数でNORM_IGNOREWIDTHフラグを指定して比較すると、ソートルールの不具合により、これらの文字は異なるものとして評価されます。この不具合は、2020年6月10日以降のWindows10 バージョン2004のすべての更新プログラムに影響します。 | 現在、この不具合の回避策はありません。 | |
ふりがなの自動入力が正常に動作しない場合があります。例えば、漢字で氏名を入力した際にふりがなも自動入力されるようなアプリケーションを使用すると、正しくないふりがなが表示される場合があります。
| 『設定』 → 『設定の検索』に「日本語 IME の設定」と入力して『日本語 IME の設定』を開く → 『全般』 → 一番下の『以前のバージョンの Microsoft IME を使う』をオンに変更することでこの不具合を回避できます。 |
不具合概要 | 回避策 | |
一部ノートPC環境でHDMIやVGAといった映像出力端子が機能しなくなり、外部モニターが表示されなくなります。
| KB4579311をアンインストールすると表示されるようになります。 | |
一部環境でWindowsの起動中にブラックスクリーンが表示されたまま動作不能になって正常に起動しない場合があります。
| 裏では一応動いているようで、数分待つと動きます。 KB4579311をアンインストールすると正常に起動するようになります。 | |
一部環境にて、0x800f081f、0x8007000d、0x800f0988などのエラーでKB4579311のインストールに失敗する場合があります。
| 不明。 過去の例では再度WindowsUpdateを実行してみるとインストールに成功する場合があります。 |
v1909用セキュリティ更新プログラム
KB4577671
v1909用セキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。KB4577671には以下の既知の不具合とユーザー報告があります。
不具合概要 | 回避策 | |
LOCAL SYSTEMアカウントがファイアウォールでブロックされていて、HTTP経由でのインターネットアクセスができない状態で、以前のバージョンのWindows10から、Windows10 v1903またはv1909へとバージョンアップすると、予期せず互換性レポートが表示されて、そのまま続行すると一部のオプション機能が削除される場合があります。Windows10のセットアップに使用する、Dynamic Update (DU / 動的更新)が、必要なパッケージをダウンロードできず、この不具合が発生します。 この不具合は2020年8月度のKB4565351から発生しています。
| 不具合を回避するにはDyamic UpdateのHTTPアクセスを有効にしてください。 もし、オプション機能が削除されていた場合は、手動で追加する必要があります。手動で追加する手順はこちらの記事をご参照ください。 | |
サードパーティ製のドライバをインストールすると、「ドライバー ソフトウェアの発行元を検証できません。」というエラーが表示されることがあります。署名のプロパティを表示すると「サブジェクトに署名がありませんでした。」というエラーが表示されることもあります。 | 不適切なフォーマットのカタログが含まれるサードパーティ製ドライバをインストールした際にこのエラーが発生するようになりました。これはWindowsの仕様変更によるもので不具合ではありません。 このようなエラーが発生した場合、ドライバベンダーやデバイスの製造元(OEM)に問い合わせて、問題を修正したドライバを提供してもらう必要があります。 | |
2020年9月16日(現地時間)以降の更新プログラムを適用したWindows10 バージョン1809以降の環境から、2020年10月13日(現地時間)以降の更新プログラムが統合されていないメディアやインストールソースを使用して後継バージョン(20H2、2004、1909、1903)へアップデートした際、システム証明書とユーザー証明書が消失する場合があります。 主に、Windows Server Update Services (WSUS)、Microsoft Endpoint Configuration Managerなどからアップデートした場合に発生します。また、最新の更新プログラムが統合されていない物理メディアやISOイメージからアップデートした場合にも発生する可能性があります。 通常のWindowsUpdate経由やWindows Update for Businessからアップデートした場合にはこの不具合は発生しません。
| Microsoftによると、この不具合が発生した場合は以前のバージョンにロールバックすることで解決できるとされていますが、すでにロールバック可能期間を過ぎている場合の解決策は案内されていません。 また、Microsoftは2020年12月11日付けでこの不具合情報を更新し、最新の機能更新プログラムのバンドルおよび更新されたメディアを使用することでこの不具合は発生しないとのことです。 | |
Office 365のアップデートを行うと、以下のように『Download of Office 365 file failed, error =』というエラーが発生する場合があります。
| 更新プログラムをアンインストールするとOffice 365のアップデートが適用できるようになります。 現在、Microsoftはこの不具合の修正に取り組んでいるとのことです。 |
不具合概要 | 回避策 | |
コマンドプロンプト(管理者)から『chkdsk c: /f』を実行して、起動ドライブのchkdskを行うと、以下のように『□□□ポFixing (C:)』といった文字化けが起こります。 不具合の原因となっているのは、2020年10月14日公開のセキュリティ更新プログラムKB4577671と、2020年9月17日公開のプレビューリリースKB4577062。これらの両方またはいずれかが適用されていると、chkdskで文字化けの不具合が発生します。
| KB4577671 / KB4577062をアンインストールすると文字化けが起こらなくなります。ただ、あくまで文字が化けるだけで、機能的には問題ないため、そこまでする必要はないでしょう。 | |
一部ノートPC環境でHDMIやVGAといった映像出力端子が機能しなくなり、外部モニターが表示されなくなります。
| KB4577671をアンインストールすると表示されるようになります。 | |
一部環境でWindowsの起動中にブラックスクリーンが表示されたまま動作不能になって正常に起動しない場合があります。
| 裏では一応動いているようで、数分待つと動きます。 KB4577671をアンインストールすると正常に起動するようになります。 |
v1903用セキュリティ更新プログラム
KB4577671
v1903用セキュリティアップデートを含む累積更新プログラムです。KB4577671には以下の既知の不具合とユーザー報告があります。
不具合概要 | 回避策 | |
LOCAL SYSTEMアカウントがファイアウォールでブロックされていて、HTTP経由でのインターネットアクセスができない状態で、以前のバージョンのWindows10から、Windows10 v1903またはv1909へとバージョンアップすると、予期せず互換性レポートが表示されて、そのまま続行すると一部のオプション機能が削除される場合があります。Windows10のセットアップに使用する、Dynamic Update (DU / 動的更新)が、必要なパッケージをダウンロードできず、この不具合が発生します。 この不具合は2020年8月度のKB4565351から発生しています。
| 不具合を回避するにはDyamic UpdateのHTTPアクセスを有効にしてください。 もし、オプション機能が削除されていた場合は、手動で追加する必要があります。手動で追加する手順はこちらの記事をご参照ください。 | |
サードパーティ製のドライバをインストールすると、「ドライバー ソフトウェアの発行元を検証できません。」というエラーが表示されることがあります。署名のプロパティを表示すると「サブジェクトに署名がありませんでした。」というエラーが表示されることもあります。 | 不適切なフォーマットのカタログが含まれるサードパーティ製ドライバをインストールした際にこのエラーが発生するようになりました。これはWindowsの仕様変更によるもので不具合ではありません。 このようなエラーが発生した場合、ドライバベンダーやデバイスの製造元(OEM)に問い合わせて、問題を修正したドライバを提供してもらう必要があります。 | |
2020年9月16日(現地時間)以降の更新プログラムを適用したWindows10 バージョン1809以降の環境から、2020年10月13日(現地時間)以降の更新プログラムが統合されていないメディアやインストールソースを使用して後継バージョン(20H2、2004、1909、1903)へアップデートした際、システム証明書とユーザー証明書が消失する場合があります。 主に、Windows Server Update Services (WSUS)、Microsoft Endpoint Configuration Managerなどからアップデートした場合に発生します。また、最新の更新プログラムが統合されていない物理メディアやISOイメージからアップデートした場合にも発生する可能性があります。 通常のWindowsUpdate経由やWindows Update for Businessからアップデートした場合にはこの不具合は発生しません。
| Microsoftによると、この不具合が発生した場合は以前のバージョンにロールバックすることで解決できるとされていますが、すでにロールバック可能期間を過ぎている場合の解決策は案内されていません。 また、Microsoftは2020年12月11日付けでこの不具合情報を更新し、最新の機能更新プログラムのバンドルおよび更新されたメディアを使用することでこの不具合は発生しないとのことです。 | |
Office 365のアップデートを行うと、以下のように『Download of Office 365 file failed, error =』というエラーが発生する場合があります。
| 更新プログラムをアンインストールするとOffice 365のアップデートが適用できるようになります。 現在、Microsoftはこの不具合の修正に取り組んでいるとのことです。 |
不具合概要 | 回避策 | |
コマンドプロンプト(管理者)から『chkdsk c: /f』を実行して、起動ドライブのchkdskを行うと、以下のように『□□□ポFixing (C:)』といった文字化けが起こります。 不具合の原因となっているのは、2020年10月14日公開のセキュリティ更新プログラムKB4577671と、2020年9月17日公開のプレビューリリースKB4577062。これらの両方またはいずれかが適用されていると、chkdskで文字化けの不具合が発生します。
| KB4577671 / KB4577062をアンインストールすると文字化けが起こらなくなります。ただ、あくまで文字が化けるだけで、機能的には問題ないため、そこまでする必要はないでしょう。 | |
一部ノートPC環境でHDMIやVGAといった映像出力端子が機能しなくなり、外部モニターが表示されなくなります。
| KB4577671をアンインストールすると表示されるようになります。 | |
一部環境でWindowsの起動中にブラックスクリーンが表示されたまま動作不能になって正常に起動しない場合があります。
| 裏では一応動いているようで、数分待つと動きます。 KB4577671をアンインストールすると正常に起動するようになります。 |