Windows10 v2004へアップデート後、記憶域スペースに不具合 [Update 2: 修正]
Microsoftは、Windows10 v2004へアップデート後、記憶域スペースに問題が発生する可能性があることを発表しました。
更新履歴 ① 記憶域スペースの『回復性の種類』を『パリティ』に設定している場合のみ、RAWになることが判明。それに伴い記事を若干加筆・修正。 [2020/6/19] ② 2020年8月1日公開のプレビューリリースKB4568831にて修正。その旨加筆。 [2020/8/4] [NEW] |
記憶域スペースの不具合
まず、『記憶域スペース』とは何かですが、ザックリ説明しますと、複数のHDDやSSDをひとまとめにして一つの仮想ストレージにしたり、複数のストレージに同じデータを書き込んでミラーリングしたりできるWindows10の機能です。ソフトウェアベースのRAID的な機能と思っていただければOKです。
この機能を使っていないのであれば、不具合の影響はありませんが、使っている場合は要注意です。以下、Microsoftが発表した不具合の内容になります。
既知の不具合記憶域スペースを使用する環境でWindows10 v2004へとアップデートを行うと、記憶域スペースの使用やアクセスに問題が発生する場合があります。回復性の種類を『パリティ』に設定していると、記憶域スペースがRAW(未フォーマット)と表示される場合があります。回復性の種類が『シンプル』『双方向ミラー』『3方向ミラー』の場合はこの影響を受けません。 この不具合に伴って、影響を受ける環境に対してWindows10 v2004へのアップデートをブロックしました。アップデートしようとすると、以下のウィンドウが表示されてアップデートは行えません。 |
2020年8月1日公開のKB4568831にて修正
この不具合は2020年8月1日に公開・配信されたプレビューリリースKB4568831にて修正されました。Microsoftは本不具合の影響を受ける環境にv2004を配信しないようにブロックしていましたが、2020年8月中旬にはブロックが解除される見込みです。