イベントビューアーにエラーが記録される不具合。Windows10 22H2で発生。Windows Update KB5049981が原因。しかし
Microsoftは、Windows10 22H2で新たな不具合が発生していることを発表しました。
不具合概要
日本時間で2025年1月15日にWindows Updateに配信されたWindows10 22H2用セキュリティ更新プログラムKB5049981をインストールすると、イベントビューアーに『SgrmBroker.exe』に関連するエラーが記録される場合があります。
このエラーは、イベントビューアーの『Windows ログ』 → 『システム』にイベントID 7203として記録され、『全般』タブに「System Guard ランタイム モニター ブローカー サービスは、次のエラーで終了しました: %%3489660935」というテキストが表示される場合があります。
KB5049981のインストール後からエラーが表示されるように
『SgrmBroker.exe』は『System Guard ランタイム モニター ブローカー』(System Guard Runtime Monitor Broker)サービスのことを指します。このサービスは元々はMicrosoft Defender用に作成されましたが、長い間、使用されていません。
KB5049981はこのサービスと競合してエラーが発生しますが、パフォーマンスや機能、セキュリティレベルなどには影響しません。また、現在、『SgrmBroker.exe』は何の役割も果たしていません。
注意: 『サービス』の『System Guard ランタイム モニター ブローカー』を手動で開始したり、設定をいじらないでください。不用意に設定をいじるとエラーが発生する可能性があります。Microsoftは、今後のWindows Updateでこの『System Guard ランタイム モニター ブローカー』サービスと『SgrmBroker.exe』に関連するコンポーネントを調整する予定です。そのため、手動でアンインストールしたり削除したりしないでください。
対処方法・回避策
この不具合が発生しても、イベントビューアーにエラーが記録されるだけで特に何の問題もありません。放っておいて構いません。Microsoftはこの不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。
しかし、どうしても、エラーが記録されるのが気になる方は、Microsoftによると以下に手順でエラーの発生を防げるとのこと。
- コマンドプロンプト(管理者として実行)を起動して『sc.exe config sgrmagent start=disabled』と入力してエンターキーを押してください。
- 続けて『reg add HKLM\System\CurrentControlSet\Services\SgrmBroker /v Start /d 4 /t REG_DWORD』と入力してエンターキーを押してください。
- コマンドプロンプトを閉じてください。
これでエラーが発生しなくなります。しかし、繰り返しになりますが、このエラーが発生してもPCのパフォーマンスや機能、セキュリティ等には何も影響がなく、上記手順をわざわざ行ってもイベントビューアーにエラーが記録されなくなるだけで、それ以上でも以下でもありません。
修正も予定されているため、上記手順を行うメリットは特にありません。エラーの記録がどうしても気になる人向けです。