Azure Virtual Desktopを使用する際にブラックスクリーン。Windows10にて発生 [Update 1: 修正]

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Windows10 Issue

Microsoftは、Windows10環境において、Azure Virtual Desktopを使用する際にブラックスクリーンが表示される不具合が発生していることを発表しました。

更新履歴 [記事初公開日: 2024/10/17]
① 記事下部に修正情報を加筆。 [2024/10/23] [New]

不具合概要

日本時間で2024年7月24日に公開されたWindows10用プレビューリリースKB5040525以降の更新プログラムをインストールすると、Azure Virtual Desktop (AVD)にログインする際にブラックスクリーン(画面が真っ黒になる)が発生する場合があります。また、アカウントからログアウトできなかったり、再接続後にもブラックスクリーンが発生する場合があります。

さらに、AppX Deployment Service (AppxSvc)を無効にしていると、スタートメニューが予期せず終了(クラッシュ)するといった不具合も併発する場合があります。

なお、Azure Virtual Desktopは主にエンタープライズ環境で使用されているため、Windows10 HomeやProエディションを使用している一般ユーザーがこの不具合の影響を受ける可能性は低いとされてます。

この不具合が発生するOSおよび不具合を内包する更新プログラムは以下。

  • Windows10 22H2
    KB5044273 (2024年10月9日公開 セキュリティ更新プログラム)
    KB5043131 (2024年9月25日公開 プレビューリリース)
    KB5043064 (2024年9月11日公開 セキュリティ更新プログラム)
    KB5041582 (2024年8月30日公開 プレビューリリース)
    KB5041580 (2024年8月14日公開 セキュリティ更新プログラム)
    KB5040525 (2024年7月24日公開 プレビューリリース)

対処方法・回避策

この不具合はKnown Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。以下の特別なグループポリシーをインストールして設定することで解決できます。

上記グループポリシーをインストールすると、ローカルグループポリシーエディター([Windows] + [R]キーを押して『ファイル名を指定して実行』を開き、『gpedit.msc』と入力してエンター)の『コンピューターの構成』 → 『管理用テンプレート』に『KB5040525 241001_01051 Known Issue Rollback』が追加されます。

ローカルグループポリシーエディター

『Windows 10, version 20H2, 21H1, 21H2 and 22H2』 → 『KB5040525 241001_01051 Known Issue Rollback』を選択して『無効』にして『OK』を押してPCを再起動すれば、本不具合が修正されます。(ややこしいですが、『無効』にすることで更新プログラムの問題部分が『無効』になり不具合が解消されるという意味です)

Update 1: 修正 [2024/10/23] [New]

この不具合は、2024年10月23日にWindows10のWindows Updateに配信されたプレビューリリースKB5045594にて修正されました。KB5045594(以降)の更新プログラムをインストールすれば本不具合が発生することはありません。

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Posted by にっち