Windows10 / Windows11でプリンターに関する複数の不具合。Windows10はKB5006670等で一部修正 [Update 2: 修正]
Micorosoftは、Windows10およびWindows11にて、プリンターに関する複数の不具合が発生していることを発表しました。
更新履歴 ① 各不具合のWindowss11での修正情報を加筆。 [2021/10/22] ② IPPプリンターのインストールが完了しない不具合がWindowss10で修正された旨を加筆。 [2021/10/27] [New] |
プリンターの不具合1: プリントサーバーの印刷設定が反映されない
不具合概要
プリントサーバーで定義された印刷プロパティが、クライアントPCに正常に反映されない場合があります。結果、サーバー上で定義されたカスタム設定(両面印刷設定など)が自動的に適用されずに、デフォルト設定で印刷されてしまいます。この不具合はプリントサーバーに固有するもので、一般的なネットワーク印刷には影響しません。
この不具合は、プリンターのプロパティを含むデータファイルの構築が不適切なために発生します。このデータファイルを受信したクライアントPCは、ファイルの内容を使用することができず、デフォルトの印刷設定で印刷を行います。デフォルトの印刷設定を使用し、クライアントPCに提供するカスタム設定がないサーバーは影響を受けません。
なお、この不具合が発生するプリンターの接続方法は、家庭用機器ではあまり使用されていません。この不具合の影響を受ける印刷環境は、主に企業や組織です。
対処方法・回避策
プリンタードライバをクライアントPCにインストールしてください。またはクライアントPC側で手動で印刷設定を行ってください。
影響を受けるOS
クライアント: Windows11 バージョン21H2、Windows10 バージョン21H1、Windows10 バージョン20H2、Windows10 バージョン2004、Windows10 バージョン1909、Windows10 バージョン1809、Windows10 バージョン1607、Windows10 Enterprise 2015 LTSB、Windows8.1、Windows7 SP1
サーバー: Windows Server 2022、Windows Server バージョン20H2、Windows Server バージョン2004、Windows Server バージョン1909、Windows Server バージョン1809、Windows Server 2016、Windows Server 2012、Windows Server 2008 SP2
Windows11での影響: KB5006746で修正済み
この不具合は、2021年10月22日にWindowsUpdateに配信されたプレビューリリースKB5006746にて修正されました。KB5006746(またはそれ以降のKB)をインストールすることで、この不具合は発生しなくなります。
Windows10での影響: KB5006670で修正済み
Windows10 21H1 / 20H2 / 2004は2021年9月15日公開のKB5005565からこの不具合が発生しています。本不具合は、2021年10月13日に公開されたセキュリティ更新プログラムKB5006670にて修正されました。本不具合にお困りの場合は、KB5006670(またはそれ以降のKB)をインストールしてください。
プリンターの不具合2: IPPプリンターのインストールが完了しない
不具合概要
IPP (Internet Printing Protocol)プリンターのインストールが正常に完了しない場合があります。なお、IPPは家庭用機器ではあまり使用されていません。この不具合の影響を受ける印刷環境は、主に企業や組織です。
影響を受けるOS
クライアント: Windows11 バージョン21H2、Windows10 バージョン21H1、Windows10 バージョン20H2、Windows10 バージョン2004、Windows10 バージョン1909、Windows10 バージョン1809
サーバー: Windows Server バージョン20H2、Windows Server バージョン2004、Windows Server バージョン1809、Windows Server 2022、Windows Server バージョン1909
Windows11での影響: KB5006746で修正済み
この不具合は、2021年10月22日にWindowsUpdateに配信されたプレビューリリースKB5006746にて修正されました。KB5006746(またはそれ以降のKB)をインストールすることで、この不具合は発生しなくなります。
Windows10での影響: KB5006738で修正済み [New]
Windows10 21H1 / 20H2 / 2004は2021年9月15日公開のKB5005565からこの不具合が発生しています。本不具合は、2021年10月27日に公開されたプレビューリリースKB5006738にて修正されました。本不具合にお困りの場合は、KB5006738(またはそれ以降のKB)をインストールしてください。
プリンターの不具合3: ドライバのインストールに失敗
不具合概要
初めてネットワークプリンターを接続しようとしたPCにおいて、ドライバのダウンロードとインストールに失敗する場合があります。この不具合は、プリントサーバーを経由してHTTP接続でプリンターにアクセスするPCで確認されています。
なお、この不具合が発生するプリンターの接続方法は、家庭用機器ではあまり使用されていません。この不具合の影響を受ける印刷環境は、主に企業や組織です。
対処方法・回避策
プリンタードライバを手動でクライアントPCにインストールしてください。この不具合は、自動ダウンロード・インストールのみが影響を受けます。手動でインストールすることで回避できます。
影響を受けるOS
クライアント: Windows11 バージョン21H2、Windows10 バージョン21H1、Windows10 バージョン20H2、Windows10 バージョン2004、Windows10 バージョン1909、Windows10 バージョン1809、Windows10 バージョン1607、Windows10 Enterprise 2015 LTSB、Windows8.1、Windows7 SP1
サーバー: Windows Server 2022、Windows Server バージョン20H2、Windows Server バージョン2004、Windows Server バージョン1909、Windows Server バージョン1809、Windows Server 2016、Windows Server 2012、Windows Server 2008 SP2
Windows11での影響: KB5006746で修正済み
この不具合は、2021年10月22日にWindowsUpdateに配信されたプレビューリリースKB5006746にて修正されました。KB5006746(またはそれ以降のKB)をインストールすることで、この不具合は発生しなくなります。
Windows10での影響: KB5005611で修正済み
Windows10 21H1 / 20H2 / 2004は2021年9月15日公開のKB5005565からこの不具合が発生しています。本不具合は、2021年10月1日に公開されたプレビューリリースKB5005611にて修正されました。本不具合にお困りの場合は、KB5005611(またはそれ以降のKB)をインストールしてください。