Windows10 20H2、アップデート後に各種設定が初期化される問題は今も残存
これまで、Windows10に大型アップデートを適用すると各種設定が初期化されてきました。
2020年10月21日に公開された『20H2 October 2020 Update』ではこの問題は解決しているでしょうか。答えはNoです。ISOからバージョン2004 → バージョン20H2へと設定を引き継いでアップデートして軽く調べたところ、以下の初期化を確認しました。
- 一部のレジストリが初期化されている。メニューの表示速度を変更する『HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop\MenuShowDelay』の設定を『0』にしていたのがデフォルトの『400』に戻されているのを確認。
- レジストリに追加したDWORD『NtfsDisableLfsUpgrade』が消されているのを確認。
- 削除や無効化したタスクスケジューラの中身が再び初期設定の有効になっている。『Application Experience』、『Autochk』、『Customer Experience Improvement Program』、『Diagnosis』、『DiskDiagnostic』などの有効化を確認。
- 無効化したサービスが再び初期設定の有効になっている。『Workstation』、『Windows Search』などの有効化を確認。
Windows10が発売されてから5年が経ちましたが、未だにこの初期化問題は改善されていません。これからアップデートをされる方で、初期化されたら困る変更箇所は、元に戻せるよう必ずメモしておきましょう。