リモートデスクトップ接続が頻繁に切断される不具合。Windows Serverで発生
Microsoftは、Windows Server環境においてリモートデスクトップ接続が頻繁に切断される不具合が発生していることを発表しました。
不具合概要
2024年7月10日のセキュリティ更新プログラムをインストールしたWindows Server環境において、Remote Desktop Gateway (リモートデスクトップゲートウェイ / RD Gateway)でレガシープロトコル(Remote Procedure Call over HTTP)を使用していると、30分ごとにリモートデスクトップ接続が切断される場合があります。
その際、TSGatewayが応答しなくなり、イベントビューアーのログに『例外コード: 0xc0000005』が記録されます。
この不具合が発生するOSおよび不具合を内包する更新プログラムは以下。
- Windows Server 2022
KB5040437 (2024年7月10日公開 セキュリティ更新プログラム) - Windows Server 2019
KB5040430 (2024年7月10日公開 セキュリティ更新プログラム) - Windows Server 2016
KB5040434 (2024年7月10日公開 セキュリティ更新プログラム) - Windows Server 2012 R2
KB5040456 (2024年7月10日公開 セキュリティ更新プログラム) - Windows Server 2012
KB5040485 (2024年7月10日公開 セキュリティ更新プログラム)
対処方法・回避策
Microsoftはによると、以下のいずれかを行うと本不具合の発生を防げるとのこと。
- パイプ経由の接続と、RD Gateway経由のポート『\pipe\RpcProxy\3388』の接続を禁止にしてください。(ということのはず。原文は「Disallow connections over pipe, and port \pipe\RpcProxy\3388 through the RD Gateway.」)
- レジストリエディター([Windows] + [R]キーを押して『regedit』と入力してエンター)を開いて、以下のレジストリを設定してください。
【キー】HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Terminal Server Client
【DWORD】RDGClientTransport
【値のデータ】『0』に設定
Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のアップデートで修正を予定しています。