Windows Server 2022にブルースクリーンエラーの不具合。AMD EPYC環境で発生。KB5031364に起因 [Update 1: 修正]
Microsoftは、Windows Server 2022にて、ブルースクリーンエラーが表示されて起動に失敗する不具合が発生していることを発表しました。
更新履歴 [記事初公開日: 2023/11/9] ① 修正情報を記事下部に加筆。 [2023/11/16] [New] |
不具合概要
VMware ESXi上で動作する仮想マシン(VM)に、2023年10月11日(日本時間)に公開されたWindows Server 2022用セキュリティ更新プログラムKB5031364をインストールすると、Windows Server 2022の起動に失敗する場合があります。
その際、仮想マシンに『PNP DETECTED FATAL ERROR』というエラーコードのブルースクリーンエラー(BSoD)が表示されます。
この不具合は、VMware ESXiホスト上で以下の条件を満たしたゲスト仮想マシンにのみ影響します。
- AMD EPYCの物理プロセッサーを使用
- 仮想マシンのVMwareの設定で『Expose IOMMU to guest OS』を有効にしている
- Windows Server 2022で『Enable Virtualization Based Security』が有効になっている
- Windows Server 2022で『System Guard Secure Launch』が有効になっている
対処方法・回避策
この不具合を一時的に回避するには『Expose IOMMU to guest OS』を無効にしてください。この回避策は、『Expose IOMMU to guest OS』を無効にしても問題のない環境でのみ行ってください。
Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、2023年11月中旬に修正を予定しています。
修正 [2023/11/16] [New]
本不具合は2023年11月15日に公開されたセキュリティ更新プログラムKB5032198にて修正されました。KB5032198およびそれ以降の更新プログラムをインストールすることで本不具合は発生しなくなります。