パフォーマンスが低下したりフリーズする不具合。Windows Server 2019で発生
Microsoftは、Windows Server 2019環境において、パフォーマンスが低下したりフリーズする不具合が発生していることを発表しました。
不具合概要
Windows Server 2019環境において、2024年8月14日にリリースされたセキュリティ更新プログラム配信されたKB5041578をインストールすると、システムの速度が低下したり、応答しなくなったり、CPU使用率が異常に高くなる場合があります。
この不具合は、アンチウイルスソフトが『%systemroot%\system32\catroot2』をスキャンしている際に発生すると報告されています。この不具合の影響を受ける場合、以下のような症状が発生します。
- CPU使用率が増加する
- ディスクの待ち時間や使用率が増加する
- OSやアプリケーションのパフォーマンスが低下する
- CryptSVCサービスが起動しない
- 画面が真っ黒の状態で起動する
- 起動までに時間がかかる
- フリーズやハングアップが発生する
対処方法・回避策
この不具合は、Known Issue Rollback (KIR / 更新プログラムをアンインストールしなくても問題の部分だけをロールバックできる機能)を使用して修正されます。以下の特別なグループポリシーをインストールして設定することで解決できます。
- Windows Server 2019
Windows 10 1809 and Windows Server 2019 KB5041578 240816_21501 Known Issue Rollback
上記グループポリシーをインストールすると、グループポリシーの『コンピューターの構成』 → 『管理用テンプレート』に『KB5041578 240816_21501 Known Issue Rollback』が追加されます。このグループポシリーを『無効』に設定すれば本不具合が修正されます。