チリのサマータイム変更により不具合発生の恐れ。チリ国外でもチリにアクセスする場合等に影響。サポート中のすべてのWindowsが対象
Microsoftは、チリのサマータイム(夏時間)変更に伴って、Windows10やWindows11など、サポート中のすべてのOSに不具合が発生する可能性があることを発表しました。
これまで、チリでは2022年9月4日からサマータイムが始まっていましたが、2022年は日本時間で9月11日AM00:00より始まります。この変更に伴って、以下の不具合が発生する場合があります。
- Microsoft TeamsやOutlook、その他、クラウドサービス、時間の通知、お使いのアプリなどが60分ずれる場合があります
- スケジュールされたタスクが予定された時刻に実行されない場合があります
- 時間に依存する操作・ログイン・アクセスなどに失敗する場合があります
上記は主にチリ国内のWindows PCで想定される不具合ですが、チリ国外であってもチリにあるサーバーやPCに接続したり、オンラインでチリと何かしらのやり取りを行っていると上記のような不具合が発生する場合があります。
この不具合の回避策として、チリにお住まいの方はこちらのページを参考に、サマータイム開始まで一時的に『夏時間に合わせて自動的に調整する』をオフにするなど手動で設定するようMicrosoftは案内しています。(あくまでチリ国内向けのため、チリ国外の方は行わないでください)
この不具合は、以下のOSに影響します。
- クライアント:
Windows11 バージョン21H2、Windows10 バージョン21H2、Windows10 バージョン21H1、Windows10 バージョン20H2、Windows10 Enterprise LTSC 2019、Windows10 Enterprise LTSC 2016、Windows10 Enterprise 2015 LTSB、Windows8.1、Windows7 - サーバー:
Windows Server 2022、Windows Serverバージョン20H2、Windows Server 2019、Windows Server 2016、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2012、Windows Server 2008 R8 SP1、Windows Server 2008 SP2
Microsoftは不具合の解決に取り組んでおり、今後のリリースで修正を予定しています。
2022/9/22追記
この不具合は、Windows10は2022年9月21日公開のプレビューリリースKB5017380で、Windows11 22H1は2022年9月21日公開のプレビューリリースKB5017383にて修正されました。これらの更新プログラム(およびそれ以降)をインストールすることで、本不具合は発生しなくなります。