Ryzen 7 9700XやRyzen 5 9600Xで『TDP to 105W』を使うと保証は無効になる?有効のまま?MSIとAMDに聞いてみた結果
通常、CPUのオーバークロックを行うと、保証の対象外となります。では、最近AMDのRyze 9000シリーズ / AM5マザーボードに実装された『TDP to 105W』を使用した場合はどうなるでしょうか。
Ryzen 7 9700XとRyzen 5 9600XのデフォルトTDPは65Wですが、2024年8月下旬頃から実装された『TDP to 105W』機能を使用することで、文字通りに最大TDPが105Wになり、性能を上げることができます。
しかし、これは一種のオーバークロック行為にあたるのではないでしょうか。もし、そうなら保証が無効になってしまうのではないでしょうか。
一番最初に『TDP to 105W』機能を実装したMSIに、『TDP to 105W』を使用するとCPUの保証が無効になるのかどうか聞いてみました。その回答がこちら。
CPUの保証については、CPUメーカーへとお問い合わせください。 ― MSI |
はい、おっしゃるとおり、ごもっともです……。マザーボードメーカーならそういった情報を持っているのではないかと思ったのですが、そうでもないのですね……。
気を取り直して、AMDに問い合わせてみました。しかし、問い合わせてみて5日経っても返事がなかったため、不安になってもう一度問い合わせてみたところ「近日中にはお知らせいたしますので、今しばらくお待ちください」とのお返事をいただきました。
そして、最初の問い合わせから13日後、以下の回答をいただきました。
お待たせいたしました。BIOSでTDPを105Wに設定してもプロセッサーの保証が無効になることありません。 ― AMD |
お返事まで結構な時間を要しましたが、AMDによると、『TDP to 105W』機能を使用しても保証が無効になることはないとのことです。Ryzen 7 9700X / Ryzen 5 9600Xをお使いの方は安心して本機能をご利用いただけます。