12VHPWRケーブルと12V-2x6ケーブルはどこが違うの?実は
12VHPWRケーブルと12V-2x6ケーブルはどこが違うのでしょうか。
例えば、2024年モデルのCorsair電源『RMx 2024シリーズ』は、16ピンコネクタ部分に12V-2x6規格のコネクタを採用しています。しかし、付属されているケーブルは12VHPWRケーブルと記されています。
これはいったいどういうことなのでしょうか。購入する側としては「え、ケーブルは12VHPWRなの!? 融解・焼損の原因になったあの12VHPWR!!? おいおい勘弁してくれよ……」と不安になるかもしれません。
結論を申しますと、不安になる必要はありません。実は、12VHPWRケーブル = 12V-2x6ケーブルです。
12VHPWR規格の16ピンコネクタが原因で、グラボ(主にGeForce RTX 4090)の補助電源コネクタや、12VHPWRケーブル、果ては電源側のコネクタまでもが融解・焼損した事件は、PC好きな人であれば多くの人がご存知でしょう。
その後、PCI-SIGは、この問題に対処した12V-2x6規格を策定しました。12V-2x6規格を採用したグラボが広く浸透してからは、融解・焼損の問題も聞かなくなりました。
で、この12V-2x6規格なのですが、この規格変更はグラボ側・電源側のメスコネクタに対してのみ行われました。オスコネクタ、つまりケーブル側に変更は加えられていません。そのため、前述の通り、12VHPWRケーブル = 12V-2x6ケーブルとなります。
電源メーカーによっては、付属ケーブルの名称が12VHPWRケーブルだったり、12V-2x6ケーブルだったりと異なりますが、実はどちらも同じです。ただ、前者はイメージが悪いため、このことを知らない人であれば購入を避けてしまうかもしれませんね。
この辺の説明は大々的に行われなかったため、知らない人も結構いらっしゃるのではないでしょうか。かく言う筆者も、電源の購入を検討していたときに知りました。