WD_BLACK SN770の書き込みベンチマーク公開。キャッシュ切れ後はSATA SSD並みに
海外メディアのTom’s Hardwareにより、WD_BLACK SN770 NVMe SSD 1TBの書き込みベンチマークが公開されました。SN770 1TBの書き込み性能はどれほどのものなのか。その結果がこちら。
WD SN770 1TB - 書き込みベンチマーク [Source: Tom’s Hardware]
SN770 1TBの書き込み速度は、最初の377GBはSLCキャッシュが効いて平均4850MB/s出るものの、キャッシュが切れたあとはSATA SSD並みの平均560MB/sにまで低下します。
キャッシュの範囲内で使用する分には非常に高速なNVMe SSDと言えますが、連続書き込み速度が重要な使い方をする場合には注意が必要なSSDです。
例えば、Dxtory Video Codecを使用してゲームプレイをAVI形式で超高画質録画する場合、以下の転送速度が必要になります。
- 4K解像度 (3840 x 2160) / 30fps → 毎秒720MB前後
- 1080p解像度 (1920 x 1080) / 144fps → 毎秒860MB前後
こういった連続書き込みを行う場合には、キャッシュが切れたあとは転送が間に合わなくなって、動画にフレームドロップが発生します。
SN770 1TBは、SLCキャッシュが377GBも効くため、多くの用途で快適にお使いいただけます。普段使いにおいてはまったく困ることはないでしょう。しかし、キャッシュ範囲を超えても毎秒560MB以上の連続書き込み速度を要求するような使い方をする場合には、別のSSDを検討した方が良いでしょう。