USB-IF、USB規格の名称をまた変更。USB4がUSB 40Gbpsに、USB 3.2 Gen 2x2がUSB 20Gbpsに変更など
USB-IFは、USB規格の名称をまた変更・改訂しました。今回、新たに”増えた”名称は以下の4種。
- USB 40Gbps
データ転送速度が40Gbpsの規格。旧USB4 Gen3x2 - USB 20Gbps
データ転送速度が20Gbpsの規格。旧USB 3.2 Gen 2x2 - USB 10Gbps
データ転送速度が10Gbpsの規格。旧USB 3.1 Gen 2、USB 3.2 Gen 2x1 - USB 5Gbps
データ転送速度が5Gbpsの規格。旧USB 3.0、USB 3.1 Gen 1、USB 3.2 Gen 1x1
これだけでわかる人もいるとは思いますが、いまいちわかりにくいという人もいるのではないでしょうか。表にすると、USBの名称は以下のように変わっていきました。
転送速度 | USB 3.0 での名称 | USB 3.1 での名称 | USB 3.2 での名称 | USB4 での名称 | 今回の名称 New! | |
USB4 Version 1.0 | 40Gbps | - | - | - | USB4 Gen3x2 | USB 40Gbps |
USB 3.2 | 20Gbps | - | - | USB 3.2 Gen 2x2 | USB 3.2 Gen 2x2 | USB 20Gbps |
USB 3.1 | 10Gbps | - | USB 3.1 Gen 2 | USB 3.2 Gen 2x1 | USB 3.2 Gen 2x1 | USB 10Gbps |
USB 3.0 | 5Gbps | USB 3.0 | USB 3.1 Gen 1 | USB 3.2 Gen 1x1 | USB 3.2 Gen 1x1 | USB 5Gbps |
おわかりいただけたでしょうか。いったいなぜ、こんな変更を重ねていったのか……。
今回の名称変更に伴い、USB-IFは、「一貫性のない専門用語の使用は、市場に混乱を招き、消費者に誤解を招く恐れがある」とし、『USB4 Version 1.0』『USB4 Version 2.0』『USB 3.2』『SuperSpeed Plus』『Enhanced SuperSpeed』『SuperSpeed+』の名称は使用しないよう呼びかけています。
「一貫性のない専門用語を量産しまくって混乱を招いているUSB-IFにだけは言われたくない」と思った人も少なくないのではないでしょうか。