Radeon RX 9000シリーズ以降はUEFIモードのみサポート。CSMモードはサポートしない
AMDは、Radeon RX 9070 XTやRadeon RX 9070といったRadeon RX 9000シリーズ(およびそれ以降)は、UEFIモード環境のみ公式にサポートすることを明らかにしました。
AMDは以下のように述べています。
AMD Radeon RX 9000シリーズおよびそれ以降のグラフィックスカードは、UEFIモードのみをサポートします。この文書ではAMD RDNA4アーキテクチャ以降に基づくグラフィックスカードがUEFIを必要とする理由について説明いたします。 ▼UEFIとは? UEFIとは、Unified Extensible Firmware Interfaceの略称で、マザーボード上の小さなOSと考えることができます。ハードウェアに対する小さなOSは『ファームウェア』(Firmware)と呼ばれます。UEFIファームウェアは、プロセッサー(CPU)の初期化と起動、メモリの検出とトレーニング、データバスとマザーボード周辺機器の設定、コアハードウェアのモニタリングと制御、低レベル設定の変更、WindowsとPCコンポーネントとの通信支援など、PCに重要な機能を提供します。UEFIは、古くから呼ばれている『BIOS』に取って代わるものですが、今でも多くの人々はUEFIファームウェアのことを『BIOS』と呼んでいます。 ▼UEFIとBIOSの違いは? 古いレガシーなBIOSファームウェアと比較してUEFIファームウェアには多くの新しく便利な機能が追加されています。例えば以下。
UEFIの利点を最大限に活用するために、AMD RDNA 4世代グラフィックスカード(Radeon RX 9000シリーズグラフィックス以降)からは、UEFIモードのみを公式にサポートいたします。 ▼UEFIモードとは何ですか? UEFIファームウェアを搭載したマザーボードは、UEFIモードとCSMモードの2つのモードを切り替えることができます。CSM (Compatibility Support Module / 互換性サポートモジュール)は、UEFIモードのパフォーマンス、セキュリティ、信頼性機能などを無効にすることによって、古いBIOSをエミュレートします。言い換えれば、古いハードウェアとの互換性は高くなりますが、AMD Radeonグラフィックスのような最新のハードウェアは、AMD Smart Access Memoriテクノロジー(別名: ReSizable BAR)などの重要な機能へのアクセスを失う可能性があります。 AMD Radeon RX 9000シリーズおよびそれ以降のグラフィックスカードで最適な互換性、パフォーマンス、ユーザーエクスペリエンスを得るためには、PCがUEFIモードに設定されていることが重要です。 ― AMD |
上記理由により、AMDは、Radeon RX 9000シリーズ以降の使用に際しては、UEFIモードで使用するよう述べています。
なお、CSMモードで使用した際にどのような影響がでるのかまでは語られていません。CSMモードは公式にサポートされておらず、どこまで正常に動作するかは未知数のため、CSMモードで使用されている方はお気をつけください。Radeon RX 9000シリーズを使用される場合はUEFIモードへの移行をご検討ください。